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ミネアポリス暴動メモ。
今から約30年前、黒人男性ロドニー・キングがスピード違反を理由に警察官4人から暴行を受けたが、のちに不起訴処分となったことがきっかけでロサンゼルス暴動が起こった。中学生2年生だった僕は、ニュース番組で小学生の頃に母と旅行した市内のコリアタウン周辺に火の手があがる映像を不思議な気持ちで眺めていた。
そしてこの2020年にもまたミネアポリスでまた何度目かの同じ事件が起こった。黒人の市民と警察官、まったく同じ構図。パトカーの前で首元を膝で固定された黒人男性が何度も言った言葉「I can’t breathe(息ができない)」はスローガンとなった。
今回の件については様々な見方があり、普段の政治信条は思想と重ねて意見を言っている方が多くて、自分の意見が定まらない。
なので自分のために、できるだけ一方に偏らず、かといってトーンポリシングに陥るようなことがないように、ミネアポリスでの黒人男性死亡事件に端を発した全米各地の抗議行動について、全米にかなり大きな運動として広まっている(そして一部暴徒化している)、という前提で気になったツイートをまとめました。ほんとは発端となった拘束されている動画とかも貼りたいんだけどあまりにもショッキングなので、その辺は探してみてください。
暴力的表現により閲覧制限がかけられたトランプ大統領のツイート
まずはトランプさん。「どんなに困難でも、我々は状況をコントロールする。略奪が起これば、銃撃が始まる。」ってとこかな。「looting stars」と「shooting stars」で踏んでるあたりに大統領の人柄が出ている気がする。昨日は極左勢力をテロリスト認定する、とも言ってた。つまりこの暴動は極左が扇動している、と捉えてるということ。
スタバの壁にメッセージを残す白人女性とそれに抗議する黒人女性
Black Protestor caught 2 White Protestors tagging Starbucks. pic.twitter.com/06LuT4ryb8
— gregarious (@gryking) May 31, 2020
「このような抗議の仕方は間違っている」と叫んでいます。
スーパーを襲う白人の若者たちと泣きながらそれを止める黒人女性
My heart hurts watching this. I don't know what their motive is or who organized these white people to come out, but they don't care about us. That one woman is about to burst into tears and they won't even look at her... pic.twitter.com/35Hz5ldAaC
— 🇯🇲Black🇭🇹Aziz🇳🇬aNANsi🇹🇹 (@Freeyourmindkid) May 30, 2020
「誰が扇動しているか」はわかりませんが、少なくとも事実として多くの白人の若者が略奪に参加していることがわかります。映像だからこそみえるファクトのひとつ。
白人警官がデモ隊に襲撃されないように守る市民たち
FBに投稿された写真。ピューリッツァー物ですね。「白人警官を守る黒人」みたいな感じで出回ってるけど白人の人だっている。
黒人デモを警察から守るために人の壁をつくる女性たち
via Ky Organization of women.
— Robin Osborne (@kyblueblood) May 29, 2020
6th and Jefferson in Louisville. This is a line of white people forming a barrier between Black protestors and the police. This is love. This is what you do with your privilege. #NoJusticeNoPeace #SayHerName #BreonnaTaylor
Photo credit: Tim Druck pic.twitter.com/jqVBqaIw0G
ハッシュタグにあるブレナ・テイラーは今年の3月に身分を名乗らない警官によって自宅訪問を受け8回の銃撃を受けて死亡した26歳の黒人女性の名前。
武装してタバコ屋から略奪させないように自警する白人
These guys say they support the protests but not the looting. Showed up to help this tobacco store owner stop people from breaking in pic.twitter.com/x2FMQiQwVK
— Max Nesterak (@maxnesterak) May 28, 2020
「抗議は支持するが、略奪は許さない」だそうです。一般市民とはいえ武装がえぐい。どういう方向でみればいいのかわからない。
映画「ジョーカー」との比較動画
コロナロックダウンがアメリカで引き起こした経済恐慌。莫大な貯蓄がある富裕層やセレブが豪邸から余裕綽々と呼びかけた「ステイホーム!」によって貧困層は仕事を失った。失業者二千万人の怒りが炸裂した暴動はまるで映画ジョーカーだが、この怒りを正当化してはいけない。pic.twitter.com/eYKQ6n416i
— Ore Chang(EvoPsy) (@selfcomestomine) May 31, 2020
色調補正したのか、本当に同じシーンの別カットにしか思えないこの動画。「この怒りを正当化してはいけない」とありますが、どの怒りのことを言っているのか、ちょっと曖昧ではないでしょうか?ではビリー・アイリッシュは何に怒っているのか。
ビリー・アイリッシュが出したメッセージの和訳
ビリー・アイリッシュの言葉、全訳がニュースサイトに載ったりしているけどなぜ女言葉なのか。誤訳も多いので自分なりに翻訳してみた。
— 田村かのこ Kanoko Tamura (@art_translator) May 31, 2020
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ビリー・アイリッシュ、殺害された黒人男性のために激怒! 白人の特権について「どうでもよくなったから声をあげるわ」[全文訳あり] https://t.co/7k4wwB6H4X pic.twitter.com/302SLov0yS
「和訳の際の謎のジェンダーバイアス問題」も絡んでいる。書いてある内容も興味深いです。とにかくもう何度も正当な手段で訴え続けて、抗議して、言葉で伝えて、怒って、それでも何十年も変わらない、という苛立ちを感じます。ビリー・アイリッシュは僕がテレビの中でみたロス暴動のときにはまだ生まれてもいない。
渋谷署前でクルド人に対する警察官の暴行への抗議デモ
動画では「なめんなよ!」と耳元で何度も叫ぶ警察官の姿が。このクルド人の方が何度も挑発していた、という話も流れてきましたが、動画や音声などはみつかりませんでした。(下に続報あり)
治安を守らないといけない警察官の日々のストレスを想像するとなかなか難しい問題ですが、それはそれとして、僕も先日246の赤坂の周辺警備で警棒を持ちながら歩いてる警察官の方を見かけました。思わず凝視してしまいました。
普通の声で、ほんまこれ。
「声高に平和を訴える人ほど攻撃的」とのツイートに賛同するウルトラマン役でも著名なつるの剛士さん。おそらく、つるのさんはSNS上での言葉づかいについての話をしているんだと思います。元のツイートが何を指しての発言かは不明です。このnoteの内容に結びつけるのは若干自分自身の悪意を感じますが、賛否の声が広がる中、「トーンポリシング」についてツイートする人が多いようです。
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今日の時点で気になったツイートをまとめてみました。僕自身の考えはまとまらない、というか、やはりわからないことが多すぎてもっと知りたいな、という気持ち。つらいことは多いですが、誰もがスマートフォンで現状を証拠として残せる、伝えることができる今の時代は確実に前進してると信じたいなーという気持ちです。
また差別に限らずですが、勝ち続ける勝者によって逆転ができないようにルールが固められたゲームに敗者ができることというのはそのテーブルをひっくり返すことしかないのかな、と最近は思うようになりました。
割と本気だったのに冗談ととられたRAM RIDERのツイート
将来の夢はバーを経営して暴動を起こす若者のために店の奥に武器を隠しておくことです。
— RAM RIDER (@RAM_RIDER) May 10, 2020
またなんか興味深いツイートみつかったら追加します。
Never forget 💛 pic.twitter.com/RFcMfBmwME
— DJ Kam Bennett (@KameronBennett) May 30, 2020
有田芳生議員によるクルド人問題の事実確認ツイート。
◎ 警視庁渋谷署警察官によるクルド人職務質問(5月22日)問題。警察庁に映像前後の事実確認を行いました。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) June 2, 2020
① パトカーを急速度で追い越し、ウインカーを出さず車線変更する車がいた。
② 道交法違反の疑い(合図不履行)があるので追いかけて停車させた。運転免許証の提示を求めたが急発進。
まとめる際の文章について、「念の為トーンを抑えておいてよかったな」と感じる瞬間です。人種差別に明確に反対する身としては結果的に「乗せられた」と思わせない主張や報道の方が自分のこととして考えやすいし、応援もできると感じました。
勝手に続く。
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