(文フリ前)フィールドワーク小説の話
個人誌『パンタグラフ 一号』は完全な手作りになってしまいまして、どうにか二号からは印刷所にお願いしたいと思っています。また文フリが終わったらこちらでデータを販売できないかと考えています。
今回は詩・短歌・小説を載せたのですが、全て書きおろしとなっています。また、小説「輝く町は遠く近く」では初めて「フィールドワーク」をテーマとしました。
フィールドワークと言っても何かを調査するために奥地へと分け入っていくわけではありません。私が中学時代所属していた「フィールドワーク部」を参考にしています。この部はまあ、「野山を楽しみながら歩く」のが目的で、荷物をしょって山を駆け上っていく登山部とは趣が異なったのです。私はこの部が大変好きでした。
山登りに関するいろいろなことも考えながら、中学生の頃も思い出しながら、「元気なうちに白馬に行きたかった」とつぶやく父のことも考えながら書きました。将棋小説では書かない側面を書けていれば……と思います。
山小屋から見た星空のことは、多分一生忘れられないのです。せっかく山に行ったのならば、立ち止まって何かを目に焼き付けてみては……急ぎ足の人やひたすら前を向いている人を見てそう思うことも多いです。三角点が見つけられなくても、山に登ったという充実感が得られるということ。それを教えてくれたフィールドワーク部に、少しは恩返しができていたらいいなあ、と思っております。
『パンタグラフ 一号』は文学フリマや福岡ポエイチなどで発売予定です。
サポートいただければ、詩集を出して皆様にお届けしたいです。文字が小さくてむっちゃボリュームのある詩集を作りたいです。