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【霜月の独り看板 立川龍志】


落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。

13日は国立演芸場で立川龍志師匠の独演会。毎年恒例の楽しみの会。


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★うぃん 転失気
前座時代からこの会にでている彼。二つ目になったけど上がりたいと開口一番。転失気を食べたとセリフがあるのに、なぜ盃で納得するのだろうか?食べたを飲んだと思い込んだのか? 二つ目さんは若い人が多い。若いからだと思うが、体も声も若いからどこか固い。これはしかたのないこと。これがとれてやわらかくなったあとのうぃんさんが楽しみ。

★龍志  洒落小町
氷が溶けたような奴というフレーズがでてきた。氷は溶けると水だから何の役にも立たないとの意味。いいなぁ。

★龍志  ねずみ穴
龍志師は談志師のように何も考えてなく言った兄とは違い、先のことを考えて三文貸したという設定になっている。サゲの夢は五臓の疲れの意味をまくらでさりげなく。 火事のシーンが目の前に迫るよう。これから年末に多くかかる冬の噺。

★龍志  百川
まくらでねずみ穴はムキになっちゃって…とおちゃめな感じ。百川が日本橋にあったこと、黒船来航時に料理を百川が仕切って値千両など逸話を話す。河岸の若い者のぽんぽん言う様が実に小気味いい。粋で軽くってこれぞ江戸前と毎回思う。


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爪痕を残そうとか、迫力ある高座をする人もいる。でも軽くっても心に残って帰り道も楽しい。駅までの道は暗かったけど気持ちが暖かく、いい落語を聴けたありがたさで一杯だった。

冬は落語の季節。みんな落語聞こうよーいい噺いっぱいあるんだから。

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