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ミドリの深い処

まあるい壁に怖くて沈めない
朝は泡になって沈めない
涙はのぼるのに私は堕ちてく
フタをされた意志に反応させず堪えた
爪が鱗になってひらひらと舞う
桜色の鱗が涙に消えた
違うあの色じゃ無い
誰にも近寄らせてもらえない
" 独りが似合う " 呟いて笑ってみた
きっと明日は星の上
戻って赤いホクロを飲み干せと
私にはできない
大きな入り口は見つからなくて
私だけのミドリの深いところ
赤いホクロと出会わないように
本当の青に必死なホクロを認められない
ごめんね聞かせて膝をつくの
どうしても赦せない赤はあるわ
転がる鱗が並んで視える


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