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優しくしてもらうことへの恐怖心

こんにちは。pinoです。
みなさん、親でも家族でもない人に優しくしてもらったことありますか。見返りを求められない贈り物をもらったことはありますか。

カフェを辞めてからの1ヶ月

カフェを辞める少し前に縁あって出会った画家さん。お客さんだった人。その人から紹介していただいた金持ちのおじいさん。
このおじいさんが、工房を用意してくれるっていうもんだから、私は今まで頑張ってきたご褒美だと思い素直に巻き込まれていきました。

それからおじいさんは私を引っ張り回しまくる日々。「今日は作ってみたいものがあるから来てくれ」「今日は都内に行きたいから車を出してくれ」「ちょっとこれからのことを話したいから来てくれ」
毎日毎日こんなこと言われて、暇に任せて、工房ができるなら…と熱心に耳を傾けて出向いておりました。

汚いなんてこれっぽっちも思わなかった。

私が思い描いていた工房は、ちょっとお茶できるスペースがあって、人が集まればワークショップができて、ふらっと立ち寄ればものづくりを楽しめる場所。
カフェで働いていた時には沢山の出会いがあり沢山の人たちが交流し、絶対に皆さんにプラスになる場所になっていたと思う。
だから、今回も、私の為ではなく皆のスペースという感覚だったので、おじいさんにお金を出してもらうことを汚いという意識なく動いていた。愛人でもないしね。

結局全く結果を出せなかった

そんなわけで、また、カフェという名のコミュニティスペースを作り、そこでものづくりもできてちょっと熱中しちゃったり、、
そんな、いつでも立ち寄れる、話したい人は話す、何かに没頭したい人は没頭する、とにかく皆の安らぎの場であり心の拠り所になる空間を作りたい!そんな風にやりたいことを伝えてみたのだけれど、いざ動き出すと、そうもいかない問題が多々勃発!

大きなお金が動くから…妻、出現!

まずは物件探し。
人が行き交う街中でなくていい。静かな、穴場的なところ。クチコミで少しずつ人が集まればいいし、それほど気負わなくてもいい場所。
そんなに都合の良い場所はなかなか見つからず1ヶ月、2ヶ月と過ぎた頃、突然訪れた事件。。
その日はいつものファミレスで打ち合わせ。するとそこにはおじいさんの奥様が!びっくり。
そりゃそうだ。連日不動産のチラシを持ち帰り何やら電話も鳴り響く。奥様が心配するのも当たり前だ。
…トイレに立った時に耳打ちされました。。「うちの主人がご迷惑おかけしてないかしら。痴呆も入ってるから何かご迷惑をおかけしてからじゃ遅いからお気をつけてなさってくださいね。」と。要するにうちの主人に手を出すな!的なことをビシッと言われてしまいました。。
そりゃそうだ。私も奥様に恨まれてまでやりたくないわ。。

「おかげさまで」を言われたい。

それでも、「コレは俺の金だから。ちゃんと用意してあるから」と食い下がらないおじいさん。いやいや、でもやっぱり怖いわ。。
話をしてると、本当に下心はなくて、「あなたのおかげでこんなに幸せになれました」って言われたいんですって。自分も他人に助けられて大きくなったから、なにかをやりたいと言ってる人の助けになりたいんですって。

る結局自分の中の自信のなさが大きくて、話は進みませんでした。そしてものづくりカフェへの道は砕け散ったのでした。。
甘え下手っていうのか。。
自信のなさというのか。。

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