よくわからないけど気になってたものが判明
通訳ガイドのぶんちょうです。
昭和初期に建った建築などを見ていると、時々見かけるこの子。消火栓みたいなものだろうけど、何だろうと思ってました。まず名前が気になります。
日本にあるのに英語。Siamese connection シャムの連結部? 昔のタイ製?
実はそうではなく、「双口送水口」とか「連結送水口」とやら言う名前がついているものらしいのです。
なぜシャムと言う言葉がついているかは、こちらの解説から。
つまり形から名前がついているということのようです。
海外ではSiamese connectionと言う言葉が今も使われているようでしたが、日本では双口送水口などと今は呼ばれているようです。
この送水口は建物の外側の低い位置に付いています。
写真は銀座の交詢ビルで撮ったものです。交詢ビルは元々1929年の建造でしたが、2004年にこのファサード部分を保存する形で建て替えられています。この送水口くんも無事残されたのですね。
ちなみに交詢ビルは明治時代に福沢諭吉の提唱で作られた日本初の社交クラブ交詢社の本拠地だそうです。このビルができてからは、銀座という一等地で社交界の人達が集まっていたのでしょうね。以前は歴史的建造物でしたが、建て替え後の今は一階にバーニーズニューヨークが入っています。
話を送水口に戻します。この送水口の使い方ですが、まず、消防車のホースをこのビルの外側の送水口につなぎます。送水口からの水はビルの中で各階に送水管で送られます。各階には放水口(送水口ではなく)があり、そこに消防士がホースをつなぎ、消火活動にあたるということでした。
こちらは別のビル(横濱ビル)の双口送水口です。
横濱ビル。場所はみなとみらいで、隣の郵船ビルは保存されることになったのですが、横濱ビルは大変残念なことに解体が決まっています。
双口送水口くんの行方はどうなるのか気になります。
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