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ガイドの私のおすすめ場所 国会議事堂

通訳ガイドのぶんちょうです。国会議事堂見学に行ってきました。ここを訪れるのは2回目です。1936年完成で日本各地から集められた石でできているので「石の博物館」とも言われます。建築も内装も長い年月、日本の政治をしっかり見つめてきた建物の威厳が感じられます。デザインは公募で決まったとのことです。

今回、見学したのは誰でも参加申し込みができる参議院のほうです。前日に電話で申し込みをしました。当日は本会議の開催日に当たっていたので見学時間は夕方4時の回のみでした。

最寄り駅は国会議事堂前か、永田町になります。集合場所は議事堂の正面ではなく、裏手にある入り口で、20分前には集合するように電話で言われました。念入りな手荷物検査などの手続きの後、ロビーでツアーに参加する人全員に向けて諸注意の説明があります。そして、いよいよツアーの開始で、長い階段を皆でぞろぞろと上っていきます。(脚の悪い方はエレベーターも可とのことです)

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朱色の絨毯が敷かれた長い廊下を通り、最初に入る部屋が参議院議場です。この中の傍聴席に座り、今回はコロナ対策の一環で録音となった説明を聞きます。

天井のステンドグラスをはじめ、内装に手が込んでいて後世に誇れるようなものを作ろうと言う当時の人たちの気持ちが伝わってくるようです。ここでは、天皇陛下のお席なども含めて弓形のよくテレビで見かける議場の全容を上から眺めることができます。

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ここを去り、再び廊下を進んで行くと「御休所」天皇陛下がご休憩する場所です。ここのお部屋は特に贅を尽くして作られているように思います。手元のパンフレットには、「造作は檜を使い、本漆作りにになっています。天井から壁、柱、扉、敷物などすべてにわたって当時の建築や工芸の粋を集めたものと言われています」とありました。

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天井は、日本建築で格式の高い部屋に使われる折り上げ格天井のようです。続いて下の写真は、皇族室。皇室の方がお見えになる時にご休憩されるお部屋です。

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エレベーターも素敵。

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御休所前の筒型の天井。この入り口は一つの大理石を掘り抜いてあるそうです。

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中央広間。ここは議事堂の中央塔の真下に当たる場所です。高い吹き抜けは32.62メートルあり、法隆寺の五重塔が入る高さだそうです。ここの窓にもステンドグラスが。ドアノブ、郵便箱、ステンドグラス以外はすべて国産のもので作られているそうです。

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こちらは中庭。鯉?が泳いでいました。真ん中にあるのは外気取入口だそうです。

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正面側に出てツアーは終了です。ちょうど日も暮れかけたなか、昼間とは違う柔らかな雰囲気の議事堂の姿を見ることができました。

個人でも気楽に申し込めて、ちょっと普通でない所を見れるこのツアーおススメです。

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