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谷中そぞろ歩き

通訳ガイドのぶんちょうです。
インバウンドが戻りつつあり、外国人向けツアーの下見と、2年ぶりのガイド友だちとの再会を兼ねて谷中に行ってみました。

2年ぶりの谷中、どんな風に変わっているのでしょうか。それとも全然変わっていないのか…。

地下鉄の出口を出て、まずは気になっていた大好きな今川焼屋さんが、すぐに目に入ってきてホッとしました。

以前から土日しか開いていないので、今日はお休み。元気な70代のおかみさんは外国人のお客様にも人気で、しょっちゅうお世話になっていました。

小さなスペースの中で今川焼を焼き、小さな窓口からアツアツの今川焼を渡してもらう時「どこのお国から?」といつも声をかけてくれました。

あんこ、白あん、カスタード、どれも100円で中身はずっしり。この味は外国人ウケもよく、おいしいと評判です。

お次は菊見せんべいさん。ここは老舗煎餅屋さんです。どの位の老舗かって言うと、高村光太郎や森鴎外も通ったと言う、なんと150年の歴史です!

菊見せんべいは明治8年の創業

建物に趣きがあります。仕事中も、お店の前の小さなベンチに腰掛けて、お客様と一緒にいただいたり、食べ歩きしたりとお煎餅は楽しいし、ヘルシーだから好き!

この日、ガイド友達と待ち合わせたのは、ネットで見つけた古民家風のご飯やさん。コロナ前にはなかったお店です。

グーグルマップの案内にしたがって行ったのに、それらしい建物が何もない!こういうことってけっこうありませんか?仕方ないので「経路」を使わずに「地図」のみで行ってみると、ありました。ありました。一本ずれた路地のなかに。

「経路」だと入り口ではなく裏に案内されてしまう問題。どうやったら解決できるのか教えてください!地図は苦手なんですよぉ。

お目当てのランチ場所は谷中銀座から少し入ったところにある「たより」さんです。ここのランチとってもおすすめです!私がいただいたのは、トマトを合わせた揚げ鶏、ユーリンチー風の和食です。帰り際に見るとお惣菜も販売していました。家が近かったら通いそう!


カフェ「たより」のランチ

カフェを出ると「谷中銀座」という商店街です。ここはテレビなどでもよく取材される場所なので東京以外の方もご存知かも。コロッケ屋さんの前には訪れた芸能人の写真が飾られたり、若い女の子たちもたくさん見かけます。
カフェやスイーツのお店が多いからでしょうね。かき氷の「ひみつ堂」さんは今日も長蛇の列でした!

昔、お客様と谷中に来ているときにテレビのインタビューを受けたこともありました。オンエアを見ると、お客様の話している様子の日本語字幕が出て、私の話は見事カットされてたなあ笑!

この日は閑散としていた谷中銀座

谷中銀座は、端から端までさっさと歩けば5分もかからないような短い商店街なのですが、昔ながらの個人商店が新しくできたショップに混じって独特の雰囲気を出しています。それが人気の秘訣かもしれません。

今回行ってみると、新しいショップがずいぶん増えていて、工事中の店も目立ちました。これからさらに変わっていくかもしれません。

谷中銀座に初?三階建て

古いものも谷中には残っています。谷中は比較的空襲の被害を免れているのです。こんな木造の家もポツリポツリと残っているのです。高層ビルの並ぶ場所から、さほど遠くない所にこういうのが見られるのが東京の面白さだと思います。

築100年くらい経っていそうですね


もうひとつの谷中の顔はアートでしょうか。小さな小さなギャラリーやお店と偶然出会えることもあります。小さなクラフトが好きな方は楽しい街かなと思います。

すてきな外観の陶器のお店

路地が多いのも谷中の特徴です。うっかりすると行き止まりだったりすることもしょっちゅう。う、これはガイド泣かせ!

路地がいっぱい!
谷中墓地とスカイツリー

上野のほうに向かって歩くと広大な谷中墓地があります。都立の墓地で借りるのは抽選で8倍ぐらいの人気っぷりです。

有名人も沢山眠る谷中墓地。そのなかでも、いちばんの有名人は最後の将軍、徳川慶喜でしょう。誰でも訪れることができますが墓地が広いので、ここでも迷子にならないように気をつけてくださいね。慶喜のお墓だけは、案内表示がありますので大丈夫でしょう。

渋沢栄一や昔の有名な俳優や小説家のお墓もあるそうですが、広大な墓地のなか、個々の場所は知りません。

谷中銀座は地下鉄の千駄木駅かJRの日暮里駅が最寄りです。古い東京の面影さがしとおいしいスイーツのカフェめぐりに楽しい場所です。

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