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「これ持って帰る!」と言われた時の言葉掛けの話

今日は息子(3歳)の保育園の親子遠足で、広めの公園に行ってきました。今回は日記的なお話です。

大人と子どももたのしみにしていたのは、午前中で終わった遠足のあと、その公園でピクニックをすること。
大体みんな昼食を用意してきて、なんとなく同じクラスの仲良しな子の家族でレジャーシートをくっつけてみんなで食べるのがなんとなく恒例になってる。
保育園という場所柄、子ども同士の仲が良くても登降園の時間が違うことがほとんど。なのでこういうイベントでもないとなかなかゆっくり話せないので情報交換の意味でも、娯楽の意味でも貴重な機会!

今年が3回目の遠足だったんだけど、子ども同士の遊び方も変化してて、成長が感じられるひと時だった。

自然豊かな公園で、松やら松ぼっくり、枝、いろいろな物が落ちていたんだけど、遊ぶには立派すぎるほどながーい木の枝もたくさん落ちてて、それで遊ぶ姿もちょこちょこ見られ……当然危険な遊び方も平気でやろうとする3歳児男児たち。
一人の子が何度言っても枝で叩こうとしたり振り回すのをやめなくて、ついに、「ならみんなで枝で遊ぶのはやめよう」という流れに。
その子はいくらお母さんに言われてもやはりなかなかやめようとはせず……

特に私は深く考えずに、

「枝は、ぶつかったら怪我しちゃうからおしまいにしようね。何で遊ぼうか?松ぼっくりにする?」

「やだ。これ持って帰りたい!」

「これカッコイイのみつけたもんね。なら、お写真撮ってあとでパパにも教えてあげようか?」

(ママが写真を撮るもののまだ遊びたい模様)

「枝はもうおしまいだから、おうちに返してあげようか。どこにあったの?」

(まだ遊びたい様子)

「誰かに取られたら悔しいもんね。じゃあ、見つからないようにどこかに隠してみよっか!どこに隠す??」
「え、じゃあ……ここに隠す!!」

となって、「次は、枝じゃなくて同じくらいのながーい葉っぱを探そう!」と言ったらノリノリに。
そのやりとりを見ていたその子のママさんが、
「保育士さんってやっぱりすごい……そんなに駆け引きのバリエーション出てこない……今度から使わせてもらいます……」
って言っていて。

これ試してみよう!と思いながらというよりは、もう染みついた習慣みたいにいろいろ言ってただけなんだけど、そういうところが参考になったりするんだなぁと気付かされた出来事でした。
保育士ならではの子育てエピソードが書けたらいいなぁと思ってはじめたnoteでもあるんだけど、自分では気づかないところにテーマって転がっているものだなぁと笑

あえて、冷静になっての言葉掛けのポイントを挙げるとすると……

1.危険なことは危険だと簡単な言葉で伝えて、決してゆずらない

2.ダメというだけではなく、◯◯ならいいよ、と遊んでいいものを伝える

3.持ち帰ってみせたい!という場合で、持ち帰りたくないものの場合は一緒に写真に撮って残すと納得してもらいやすい(子どもに撮影してもらってもいい)

4.なぜ、それで遊びたいのかを考える。それでないもので同じ遊びが出来るものがあれば理想。なければ納得して次に移れるように提案してみる。

今回なら元の場所に返すのはダメだったようなので、隠す、というゲーム要素を取り入れたら成功した。また、「自分がせっかく見つけたのに」「手放して、誰かに取られたくない」という気持ちを代弁してもらえたことで気持ちの切り替えが出来たのかなと。

大人もそうだけど、一方的に頭ごなしに叱られるのっていやですよね。
どうしてダメなのか、何ならいいのか。自分の気持ちに寄り添っていってもらえたら、渋々でも、諦めがつくと思います。

いろいろ試して、その子にあった……というよりもその時の気分にあった、言葉掛けが出来るといいなぁと改めて思えた出来事でした。

何はともあれ、子どもたちみーんな可愛くて、楽しい時間でした♪

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