思い出のふたり(2024.06.12)

ここにきてから今まで、君は玄関で僕たちを見守っていた。大きくなったね。


家で二匹の金とオレンジの色をした金魚を飼っていまして。
名前は学校の同級生が呼んだ名前の「ちびきん」と「でかきん」を心の中で呼んでました。

金魚を飼うきっかけは、お父さん。
たしか、いい経験になるって言われて飼った気がします。
家族からはちょっとその判断に不満の声も。

それから、金魚と一緒の生活が始まりました。

交代で二匹にえさをあげて様子見たり観察したりして、水草をよく食べられてよく買ったり、ろ過装置と水槽をたまに掃除したり…

生活の中でこのふたりをふと見たことはたくさんありました。
のんびりしてるなぁ。
きれいだなぁ。
ある時は自分の中に抱えていたもやもやも、少し軽くなったりもしました。

でも、学校で目まぐるしくなった時期はあまり気付けてあげれなかった。
それでも僕は水換えは毎回手伝いました。

このまま続いていく生活。
小さなろ過器が小さな水の流れをつくり、泳いでいるふたりと一緒に時の流れも感じさせられる。





でも、いつかふたりは天に帰る日がくるのだろう。


ちびきんが数日の間、体調悪そうにしてたそうだった。


今日の夕方にちびきんは、静かに天にのぼった。



しんみりとした時間が続いた。
とりあえず水をかえて、僕はちびきんを安置するために、作業をした。

ちびきんって呼ばれてたけど、重かったし、おおきかった。


今までありがとう。
でかきんのことも見守るよ。

心の中でそうつぶやきました。

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