そもそも自由律俳句とは
自由律俳句とは…
五七五の定型俳句に対し、定型に縛られずに作られる俳句を言う。
季題にとらわれず、感情の自由な律動(内在律・自然律などとも言われる)を表現することに重きが置かれる。
文語や「や」「かな」「けり」などの切れ字を用いず、口語で作られることが多いのも特徴である。
17音より短い作品は短律、長い作品は長律とも言う。
定型の意識を保ったまま作られる字あまり・字足らずや句またがり、破調の句などとは区別される。
また自由律俳句はあくまで定型から自由になろうとすることによって成立する俳句であり、したがって単なる一行詩がそのまま自由律俳句となるわけではない。
(例)
・弟を裏切る兄それが私である師走(河東碧梧桐)
・まっすぐな道でさみしい(種田山頭火)
・たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く(荻原井泉水)
・シャツ雑草にぶっかけておく(栗林一石路)
・うごけば、寒い(橋本夢道)
・ずぶぬれて犬ころ(住宅顕信)
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