モルカーDS第10話のお話(ネタバレ有)

ワンクールって12話でしたっけ、モルカーDSももう少しで終わり。
あっという間で寂しいですね。

今回の主人公シェールさん、事前情報を見るにいぶし銀というか眼帯に凄みがあって、渋くてカッコいい強キャラというイメージでした。(実際にも優等生でした)
それがまさか、あんな悲しい過去を抱えていたなんて……

物語において泣けるシーンというか泣かせどころはあると思うんですが、自分としては二種類あると思っていて
 1)悲しい過去やはらはらするような展開後、最後に「よかったねぇ」と大団円で泣かせるハピエンパターン(心が温まる)
 2)途中のキャラクターの人生(モル生)が悲惨凄惨すぎてその時点で号泣させられる展開(心極寒)

今回は、やや「2」という感じがしないでもないですね。

シェールさんは何故前の家族に捨てられてしまったのか。もしくは別れることになってしまったのか。
いちオタクとして持ち前の妄想力で、ざっくり以下考えてみたんですが。

1)もともと何らかの事情でシェールを手放すことが決まっていた
2)ボール遊び後、シェールが行方不明になってしまい、そのまま会えなくなってしまっていた
3)シェールが目に傷を負ったことで前の家族から手放されてしまった

考察大好きオタク達から「1」「3」は時系列が合わんと速攻ご指摘が入りそうですが、この点については私が子供の頃に習っていたピアノの先生※のお言葉を借りることにします。

「人の記憶は簡単に(その人の中で)改ざんされてしまうものである」

※余談と補足※
ピアノの先生は「この間、近所で群生している大麻を摘みに来た○校生カップルがいてね」といった、今にして思えば全てにおいてアウトな世間話を当時小学生の私にするような、あらゆる意味で子供を子供扱いしないような方でした。そこそこ私の人格形成に影響与えてると思います。

なんて言えばいいんでしょうかね。人(もモルカーも)は自分を守るために脳みそが防衛本能を働かせようとした結果、本人の意思とは別に無意識
に、水面下で上記含めて色々頭の中でやっちゃうんだと思います。

ここで出すには適切ではないかもしれませんが、解離性同一性障害のように、自分を守るために他の人格に辛いことを自身の脳内で肩代わりしてもらったりなど、頭の中で凄いことをしてしまうことがあるようで。

そこまでいかなくても、辛い事があったらあったなりに「あの時あーでこーでああなったからこういう結果になったんだ」という落としどころを、実際にはそうではなかったとしても、自分の中で納得させるために頭の中でちょっと歪曲させる、解釈をずらす、時系列をずらすぐらいは、誰でもとは言いませんがまあまあ日常的にはあるんじゃないかなと思います。
(まさにこのnoteのこと)

>1)もともと何らかの事情でシェールを手放すことが決まっていた

モルカーって乗用車ですからね……人間だって足が突然なくなるのは不便だろうし、車(モルカーに対して残酷ですねこの表現)を買い換えたいにして
も、何らかの手続きなり書類なり登録なり必要なんだとは思います。

でもそれをシェールに「これこれこういう理由だから、お前はもううちのモルカーじゃない」とわざわざ説明もしないでしょうしね。

後ろ髪を引かれる思いで~ということで、最後にシェールとキャッチボールして、あの親父(親父呼ばわり)がボールをわざと遠くにやって、探しているうちに姿をくらませたとしたのなら、まあ普通に最悪ですけどね。

でも、あれだけ優秀なモルカーを扱いに困ったペットみたいな感覚で捨てるものかなぁとも思うので、ちょっと考え方としても苦しいなと思います。
最悪は最悪でも、譲るなり人に売るなりするんじゃないでしょうか。
もし夜逃げ同然で足が付かないように逃げる必要があったということであれば、ほんの少しだけ同情の余地があるかもしれませんが。

>2)ボール遊び後、シェールが行方不明になってしまい、そのまま会えなくなってしまっていた

まだ人間サイドにも同情の余地はある考えというか。
あの日、前の家族とシェールは本当に普通にボール遊びに興じており、うっかり親父(ここでも親父呼ばわり)の手元が狂ってしまい、思いの外ボールが遠くまで行ってしまった。

真面目なシェールはボールを探しに遠くまで行ってしまい、それからもし数年間も経過していたら…?
あの映像の時系列ままで、かつシェールの身体が葉っぱで汚れていたところから湧き出た妄想にはなりますが。

ここでの前家族は常識的な人たちとして、モルカーの遺失届も然るべきところに出していたとして、それでも見つからずDSに保護された、みたいなね。
目のケガが治らず、眼帯つけることになっちゃったのも、もしかしたら誰にも治癒してもらえずに(ずっとボールを探していたから)時間経過で回復不能になってしまったのかもしれない。

>3)シェールが目に傷を負ったことで前の家族から手放されてしまった

あまり考えたくない話だ。

片目に傷を負ったモルカーで運転するのは危険だ(DSへ送ろう)
なのか
単純に片目に傷を負ったモルカーはいらない(新しいのを買おう)
なのか

100歩譲って「片目に傷を負わせてしまった引け目から、シェールと一緒にいるとそれを思い出して辛い(そしてDSへ)」なのか。

いずれにせよもし「3」の場合は最後まで責任持てよになるかと思います。

ただ、DSがモルカー保護施設の役割もあるのかで話が違ってくるかと思いますが、あくまでDRIVINGSCHOOLなのであったとしても一時預かりぐらいじゃないかなと思います。

結局のところ自分はモルカーが好きなので、本当は上記がどんな理由でもどうでもよくて、せめて過去の嫌な思い出がシェールの心に一番負担の少ないものでありますように、そしてそれ以上に今の家族と幸せなモル生を築いていけますようにと願うばかりです。

最後に。
cherってフランス語で大切な、貴重な、重要なという意味があるそうですね。

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