演劇は本当にコミュニケーション力を高めるのか!?ロクディムCFに寄せて

ロクディムが現在、グランドファンディングに挑戦中です!その応援メッセージを書かせて頂きました。
https://readyfor.jp/projects/6-dim/announcements/151615

ですが、文字数の関係でロクディムの素晴らしさを表すにはちょっとシンプルな感じになってしまいました。
実は、私のメッセージは以下の通りで、これを削りに削って推敲して送ったのでした。よかったら全文を公開しますので、ご一読頂けますとありがたいです。

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『演劇はコミュニケーション力を高める』

演劇やっていると一度は聞く言葉。
私は長らくこれが疑問でした。

チームワークによる協調性を育んだり何かを成し遂げる達成感を得たいなら、それは演劇でなくともできるはずです。

『演劇』でしかできないものって何なんだろうか?

ロクディムに初めて出会った2016年。
長年の謎がとけました。

即興(インプロ)演劇することは、すなわち生きるということ。
私たちの毎日は即興することの連続です。
脚本のない物語を毎日紡いでいます。

舞台上でエンターテイメントとして催される即興演劇ライブと私たちの日々の暮らしはリンクしています。ショーとして見せるか見せないか。エンタメかどうかの違いだけで根っこのところは一緒なわけです。

また、お猿さんの末裔である私たちは群れを作って暮らす社会的な生き物です。
他者と心地よい関係をつくり、安心できる居場所を持つことが、心の安定に繋がります。居場所がないということが、人間にとってどんなに辛いことか福祉の仕事をしている私にはよくわかります(私は高齢者介護に携わり、現在は障がい者施設で働いています)。

つまり自分がいるコミュニティの中での人間関係が良好かどうかは生きていく上で結構重要。

しかし人間関係を良好にするには?なんて学校では教えてくれません。みんな経験で学んでいくのでしょうが、他者との関わりが薄くなった現代ではちゃんと学ぶということもままならないのです。

ロクディムのワークショップでは、演劇的技法を用いながら、それを学ぶことができます。

良好な人間関係とは『自分を大切にし、相手も大切にする』ということです。

自分がへりくだるわけでもなく、相手ばかりを優先するのでもなく、、、つまり人として尊重しあえる対等な関係を築くということが大事なんだなと学ぶことができるのです。

これこそ真のコミュニケーション力を学ぶということではないでしょうか?

それを大切にしながら表現されるロクディムのライブは、観客を優しさと大笑いとハッピーの渦に巻き込んでいきます!

初めて観た時の衝撃と心踊る感じは忘れられません。ああ、ロクディムってすごい! 演劇って素晴らしいなあと改めて感じたのでした。
きっとロクディムとの出会いを通じて、救われた人もたくさんいらっしゃるかと思います

2020年。コロナ禍にて、アーティストは表現活動の場を失い、生活の基盤も脅かされています。コロナ禍が終わったとき、ロクディムがこれまでと変わらず表現活動をできるよう、またコロナ禍だからこその今回のチャレンジが大成功に終わるようみんなで応援したいですね!

諫早独楽劇場代表管理人
寺井よしみ


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