それだけでよかったのにな。
突然ですが、私の母は過干渉だったと思います。
今も、一緒に住んでいないから適度な距離を保てているだけで
本質的なところは変わっていないはずです。
母は昔から何かを話すと、それに対してただ聞くだけでは済まない性格でした。
既成食品の味がいつもと少し違うと言えば、(私はリニューアル的な意味で言っている)
不良品かもしれないから食べるなと没収された。
少し体調が悪いと言えば、決まって遅刻する?休む?と聞かれた。
少し出来物ができれば、何かの症状じゃないかと気が済むまで調べられた。
(何時間もPCから離れなかったり医療相談に電話したり、家事そっちのけで心配する)
体育で少し足を痛めたと言えば帰宅直後の休みたい時でも御構い無しに病院に連れて行かれた。
友達とトラブルがあったと言ったら知らない間に教師に相談されていた、なんてこともあった。
好きな人の話をしたら、その子のお母さんと親同士仲良くなろうとしてたこともあったな。
毒親とは違うと思うけれど。
それらは全て過干渉だったんだと思います。
母のことは大好きだったから、思っていることは色々話していました。
でもそれがそもそもの間違いだったんだろうな、と自分の中でなんとなく結論づけて。
どんどん母と話す内容を選ぶようになった。話すべきじゃないこと、が増えた。
抱え込むタイプだとか頼るのが下手だとか大事なことを言わないとか。
自分が一番わかっている。
でも、子供の時に植えつけられた感覚はどうしても抜けなくて。
他人の手を煩わせて、自分の予想もしない何かを巻き込む可能性をはらんでまで
誰かを頼りたいとは思えないのです。
グチを聞いてくれるだけでよかったのにな。頑張ったね、って言ってくれるだけで。味方でいてくれるだけで。
それだけでよかったのにな。
でも。今の母がそうしてくれるととしても。相談する勇気はないよ。
*最後まで読んでくれてありがとね、おしまい*
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