第90回日本ダービー
5月28日、第90回日本ダービーが東京競馬場で行われる。全てのホースマンと競馬ファンにとっても特別なレース。前々から書きたかったことを書いていきたいと思う。
横山武史騎手のファンに
今回ダービーで注目の1頭となる馬がソールオリエンスだろう。皐月賞は後方一気からの強烈な差し切り勝ち。パークウインズのターフビジョンで見ていたがしびれた。鞍上は横山武史騎手。今は言わずと知れたトップジョッキーだが、彼が一躍ブレイクするきっかけとなった馬がいる。その馬の名前が
エフフォーリアだ。
エフフォーリアが出走した皐月賞の日、私は現地にいた。当時私はいろいろあって人生のトどん底にいた。そんな時に偶然皐月賞のゴール前のチケットが当たった。コロナ禍で入場制限がされてる中のプレミアチケット。迷わず現地に向かった。
先に結論からいうとあの時僕はエフフォーリアの単勝はもちろん、エフフォーリア絡みの馬券は一切買ってなかった。レース前はあれだけエフフォーリアが絶対来ると信じていたのに。理由は自分が反抗心を抱いている予想家の本命になってしまったからだ。その反抗心と当時の狂っていた精神状態でエフフォーリアを切った。ヴィクティファルスとアサマノイタズラから馬券を買った。
レースは最後の直線はエフフォーリアがどんどん後続を離していった。「武史!武史!よっしゃー!」これまでにない叫び声をあげてた。馬券買ってないのに。私は何度も何度も叫んだ。スタンドの方に向かって横山武史騎手は何度も何度もガッツポーズ。「うわぁああ!」言葉にならない雄叫びをあげて帰ってくる武史騎手を見て体が震えていた。人馬ともに嬉しいG1初勝利の瞬間を目の当たりにした。
すげえ、これが競馬か。と。そっから私は一気に彼のファンになった。
ブレイクから一転まで
エフフォーリアで皐月賞を制した年、武史騎手はタイトルホルダーで菊花賞、エフフォーリアで天皇賞秋、有馬記念、キラーアビリティーでホープフルステークスを勝つ。まさにブレイクの年だった。
しかし翌年からG1で勝てない日々が続く。人気馬でもなかなか結果が出ない。「若いうちの一発屋だ」、「まあ若造だからこんなもんだ」。競馬場にいるオヤジたちがそんなことを言っていた。自分自身もどこか「武史騎手はやっぱり一発屋だったのか」と思うことがあった。
ソールオリエンスとの皐月賞
そして時は流れ先月の皐月賞の話をしよう。皐月賞は私はタスティエーラを本命にしていた。これだけ武史騎手の話をしていてソールオリエンスじゃないとは何事だと思う競馬ファンもいるかもしれない。ただ、聞いてほしい。
私には「弥生賞馬が皐月賞を勝つところがみたい」という持論があった。
近年トライアルレースを使わないで直行組が勝つ中でトライアルレースの価値が薄くなっている感がある。そんな中で自分はトライアルレースを使ってきた馬に勝ってほしいという思いがあった。ソールオリエンスは対抗にした。
レースは最後の直線でタスティエーラが勝つと思っていた。しかしだ。外からすごい脚でなにかが突っ込んで来た。ソールオリエンスだった。乗ってる騎手は横山武史騎手。ソールオリエンスが勝ったジョッキーカメラで武史騎手がソールオリエンスに「すげえなお前!」って言っているシーンがあったが同じ感想だった。「すげえなお前!」と。
ダービーの本命は
ダービーの本命は迷わずソールオリエンスにしようと思う。僕の心を動かした横山武史騎手。そしてもう1つ理由がある。それはソールオリエンスのお父さんがキタサンブラックなところだ。
キタサンブラックが現役の時、自分は大学生。キタサンブラックが勝ったセントライト記念からキタサンブラックをずっと応援していた。ラストランの有馬記念は友人のアパートで見ていた。圧勝を見て「強え!すげえな!」って叫んで友人と抱き合ったのはいい思い出だ。
好きな騎手と好きな馬の仔。
ソールオリエンスと横山武史。
競馬はデータや実績、調教評価などいろいろな買い方があるがダービーと有馬記念は自分の好きな騎手と馬から買うと決めている。後悔したくないから。馬券が当たらなくても納得がいくから。
ダービー当日はパークウインズでダービーを観戦する予定だ。
大好きな人馬がダービーを勝つことを信じている。
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