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AI学習対策や無断転載対策を考える

この記事の結論
AI学習対策や無断転載対策は、手書きの署名サイン、透かしウォーターマーク、ラベル、glaze、emamoriノイズなど見える所での対策が有効です。めんどくさくてもサインくらいは入れましょう。。

前回のNFT記事


twitter規約変更でAIに学習されるおそれ

絵師界隈がざわつきました。

これを受けて、blueskyに移住する民が増えましたw
まあブルースカイも同じような規約だという噂もありますが。。

NFTにおいても、宣伝にtwitterを使うので影響があります。

画像データに著作権表示できるか?

そこでぼくが対策になるかなと思ったのが、jpg画像データの中に文字列テキストを書いたらどうか。
メリットは画像の見た目は変わらないこと。デメリット(?)はデータの中身を見ないとわからないこと。

結論は、できるけど有効ではないw

検証してみた

仮説:jpg画像データに文字列テキストを書き込むと、AI学習対策や無断転載の真偽判定になるか?

理由:AI学習はキーワードをタグ付けするらしいので、EXIFとかその類の文字情報を読み取るのではと考えた。
また無断転載については、投稿された画像に著作者などのデータが入ってたら指摘しやすいのではと考えた。

検証
(1)jpg画像をメモ帳で開いて文字列書き込む
(2)jpeg analyzerでコメント記入

作業のスクショ取るのを忘れたので、文章で説明しますw

(1)jpg画像をメモ帳で開いて文字列書き込む

jpgデータの仕組みはネット検索してください。イメージとしてはHTMLみたいなもんですw

文字列書き込む場所は1行目、app14の後、最終行の3箇所が書き込むことができました。途中の適当なところに文字列書き込むと画像自体が緑がかったりぶれぶれになったり、そもそもファイル破損と判定されて開けなくなったりしました。

下記ツイートはヘッダ1行目(APP0)にメモ帳で直接文字書き込んだもの。twitterにアップされた画像を保存してメモ帳で開いてみると、著作者情報が消えてましたw


(2)jpeg analyzerでコメント記入

フリーソフトのjpeg analyzerでコメント(COM, FFFE)を挿入してみました。これは適当にメモ帳で書き込むのではなく、jpeg形式に則ったマーカーを簡単に挿入できます(バイナリエディタ使わなくて良い)。

下記ツイートはコメントをapp14の後ろとイメージ終了 EOI FFD9の直前に入れたもの。見事にコメント消えてましたw
jpgマーカーのコメントは残してくれると思ったんですけど。。

検証結果

・jpgデータ自体にはコメント記入可能。
・twitterに画像アップすると保存しなおされるので(元データではなくなるので)コメントなどの情報は消える
結論としては、できるけど有効ではないw

考察

結果を受けて有用な可能性があるのは下記です。
・pixivに上げる画像、NFTの元データ画像に著作情報を入れとく

元画像をそのまま転載するなら著作情報はそのままあるので有用です。
また、もしかしたらAI学習で(クローリングや手動LoRAなど)元画像を使う場合は著作情報がそのまま残ってる可能性があるかもです(想定)。

懸念点としては、保存し直すと著作情報が消えます。また、twitterに無断転載される時はtwitterが画像保存し直すので、著作情報消えます。ひどいw

なので、わざわざjpg画像データを編集して文字列テキストを書き込むのは、AI学習対策・無断転載対策としては弱いと言えます。

※EXIF情報も同じです。(app1セグメントに書かれる)
※NFTはメタデータなどで作者がわかるので、jpg画像データに著作情報は要らないのでは・・?という考えもあります。

有用なAI学習対策・無断転載対策

jpg画像データの中身ではなく、見た目のところで対策するのが有用と思われます。現時点で考えられるのは下記です。

①手書きで名前をサイン
②透かし、ウォーターマーク
③ラベル
④glaze、nightshadeなどのノイズ

①手書きで名前をサイン

ちょっと前に話題になった、サインの話。毎回同じ所にサインしてたら、AIがサインまで復元してしまった話。
無断転載対策としても有効です。(消すのがめんどくさいところに書くと良いかも。。)

②透かし、ウォーターマーク

AIでウォーターマークを消すことができるという話もありますが、消すこと自体が危うい行為なので、ウォーターマークをつけるのは有効です。

誰が描いたかわかるように、ウォーターマークの一部に名前を入れるのも有効です。

twitterや clip studio asset 、boothなどでかわいい素材を配布されている方もいますので、探してみて下さいね。


③ラベル

ウォーターマークと似たようなものです。ラベルをペタっと貼るイメージ。
ぼくはながともデザイン様のウォーターマーク素材が好きです。



④glaze、emamoriなどのノイズ


上でも紹介したクリスタのノイズ

Glaze。ぼくは使ったこと無いです。処理に時間かかる、アニメ塗りだと目立ちやすいです。

Caraはアップすると自動でGlazeかけてくれるらしい(こんでて時間かかるらしい)。使ったこと無い。

emamori 使ったこと無いのでわからない。

まとめ

AI学習対策や無断転載対策は、手書きの署名サイン、透かしウォーターマーク、ラベル、glaze、emamoriノイズなど見える所での対策が有効です。

ぼくは手書きサイン、ラベルが良いかな~と思っています。
(ノイズかけるのに時間かかる、アニメ塗りはノイズが目立ちやすい)

めんどくさくてもサインくらいは入れましょう。。(自戒)


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さいしち
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