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娘のこと。

35歳になる長女から、先日とある男性からプロポーズを受けたと、いきなりの報告がありました。

父親としての本音は、正直想定外のこと、衝撃的な報告でした。

想定外とは、娘は一生結婚する気はないんだろうと思っていたからです。

新卒で働き始めて13年の間、彼氏ができたとか好きな人がいるとか全く聞かなかったからです。

娘は親から言うのもなんですが、聡明な女性です。

英語が堪能で、仕事でも海外出張が頻繁でした。

上司からも頼られていた存在で、彼女自身も自分の仕事に誇りを持っている様でした。

反面、幼いころから負けん気が強く、一度言い出したらまっしぐらに進むタイプの性格でした。まさに男勝りの部分が多くありました。

そういう彼女が県内の進学校である高校に入学してから突然うつ病になりました。大学を目指すだけの友人ばかりの中で、大学受験勉強するだけの高校生活に疑問を感じたようです。こんな高校生活はイヤだと言っていました。

病気になる前まで、担当教諭からはどの大学にも入れると娘の学力に関しては太鼓判を押されていたのです。

うつ病を発症してからは登校拒否の日々が続き、このままでは留年しかねない状況にもなりました。しかし父である私は、母親である妻に娘のケアを押し付け、二人を日本に残して、海外へ働きに出ました。

ですから今も妻と娘には父として何もしてあげられなかったという自責の念があります。

そのうち娘はうつ病を克服し、近隣県の大学へ入学し、卒業後もその大学の職員として採用され今日に至ります。

月に一度は実家に帰ってきたり、妻の母の家で合流したりして顔を見る機会はそれなりにありましたが、真面目に仕事をし、趣味も茶道や着付けなど日本古来の伝統を習得するような日々を過ごしているのだと思っていました。

30歳を過ぎ、そろそろいい人できたかな?と、娘に会うたびにやんわりと質問してはいましたが、その都度、『そんな人いないよ』と素っ気ない返事でした。

いつしか我々夫婦としても、その質問は娘には禁句だなと考えるようになり最近に至る訳ですが、まさかのいい人ができて結婚前提で話が進んでいるとの報告。

報告を受けた瞬間、夫婦で顔を見合わせて口をアングリさせました。

娘に求婚するという奇特な男性とは一体何者なのか?

色々と娘に話を聞くと、詳細は言えませんが、やはり娘らしい選択だったのだと思えるようになりました。

とにかく結婚できない娘というイメージが消え去り、本当に良かったなぁというのが父親としての実感です。

娘の結婚相手は少し離れた場所で働いているので、妻は正直寂しいそうです。

もう気軽に娘とは会えない。寂しい。。。

妻にもいよいよ子離れの時期がやってきたようです。

とにかく父にとって最初の子供である娘よ。

あなたも妻となり母となっていくんだね。

おめでとう、幸せな家庭を作りなさい。

あなたの父親でよかった。

備忘録としてこの記事を書きました。

それじゃまた。

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