東京03第20回単独公演「不自然体」

ネタバレだらけです!ご注意を。


8/31.9/1と2日間、観に行って来ました。

東京03は2003年に結成、「爆笑オンエアバトル」では結成から4日目、初挑戦で初オンエアという最短記録を作り、2009年にはキングオブコント優勝という輝かしい経歴を持ちつつも舞台に活動拠点を置いているためテレビ露出は限られてます(最近は増えてきましたが)。

そんな東京03、私もファン歴自体は4年ほどと短く、それまではテレビでネタを見ても「面白い」と思ったことはありませんでした。

ところが!初めて見たDVD「東京03 FROLIC A HOLIC〜取り返しのつかない姿~」で衝撃。「何これ!お芝居じゃん!でもめちゃくちゃ笑える!え、お笑いって何だっけ?テレビだけじゃないの!?」

そう、もはやお芝居なんです。

それから東京03のDVDを見漁り、「これは尺が決まっているテレビじゃ面白さが伝わらない、無理だわ」

間がね、絶妙なんです。テレビだとどうしてもそこがクリア出来ないのと以前、好きな時間あげるからネタをやってごらん、みたいな番組で(番組名忘れました)飯塚さんが「7分は欲しいですねー」と言っていたように、1本1本のコントが長いのでもうこれは、公演を観に行くしか面白さがわからない。ということで3年前の「時間に解決させないで」から単独公演を観に行くようになりました。

ここから今回の「不自然体」感想です。タイトルは、飯塚さんが前から「自然体」という言葉に違和感があったそうで。自然体と言われる人達って、ある程度小洒落ている。太ってヒゲとかボーボーで身だしなみが整ってない人に「あの人、自然体だね」とは言わない。自然体と言われる人は自然体であるために努力してるんじゃないの?それって不自然だよね?と。メンバーの角田さんがMr.不自然体(常に演技がかっている)ことからも、このタイトルになったようです。

今回、ネタ作りのエンジンがかかるのは遅かったらしいですが、「さすが」の一言でした。

基本、03って「強いて言えば」角ちゃんと豊本さんがボケ、飯塚さんはツッコミですが、はっきり決まってないんです。角ちゃんもツッコむし、豊本さんもツッこむ。そのコントによって立ち位置を変えるまさに何でもありなトリオです。

OPコント「不自然な日」:03の十八番、サラリーマンコント。栄転が決まった飯塚さんだが、その日に限って不自然に残業を押し付けられ不自然に全員定時で帰ってしまいオフィスで1人の飯塚さん。実はサプライズパーティーで、居酒屋でスタンバっている全員を代表して飯塚さんを迎えに来る角ちゃんと豊本さん。「なんか、今日に限っておかしくない?」と飯塚さん。「おかしくないだろー!そんな日もあるよ!」と角ちゃん。しかし、豊本さんが持っているドンキホーテの袋からはパーティー帽がはみ出している。あれー?的なやり取りがあり、「実はサプライズパーティーなんだよー!みんな待ってるから。」とバラしてしまう角ちゃん。「角田さん!ダメですよ言っちゃ。」慌てる豊本さん。「大丈夫、気持ちはありがたいし気付いてないフリして行くから。」という飯塚さんに…「じゃあ、なんで今も気付かないフリしてくれなかったの?」と角ちゃん。「えぇー!!?」と飯塚さん。角ちゃんが「俺たちは大きなミスはしていない。強いて言うならこのパーティー帽くらいだ」飯塚さん「いやまあまあデカいミスだろうが!」

という感じで、03のコントは「マトモなことを言っている人が理不尽な言いがかりをつけられ最後には悪者扱いされてしまう」←基本飯塚さん担当「超自分勝手」←基本角ちゃん担当「ボーッとしているが最後に爆弾発言投下」←基本豊本さん担当   というシチュエーションが多いです。ただもう演技力があり過ぎて、似たようなシチュエーションでも全く違う。

「2人の雰囲気」:ライブ終わりのデュオ「カクトヨ」の打ち上げ中、2人をヨイショするイベンター飯塚さん。「カクトヨ」は シャツにジャケット、ハットで「やりやすい箱だよねー」「休みの日は美術館巡り、今はクラシックにハマっててねー、ワーグナー聴いてる」などめちゃくちゃ曲作ってます感を全身から醸し出してる角ちゃんと、ダサいネルシャツに冴えない雰囲気、おじいちゃんのようにチビチビとビールを飲んでは缶を眺め、おしぼりでちょっとここでは書けないものを折ったりと全く曲作りには関与してません感を醸し出してる豊本さん。ところがいざ飯塚さんが「曲はどんな時に思いつくんですか?」と角ちゃんに聞くと、「どんな時なの?」と豊本さんに聞く角ちゃん。「え…?角田さん作ってないんですか…?」と飯塚さん。「うん、俺は基本ノータッチ…だけどね…」と角ちゃん。飯塚さんブチ切れ「じゃあ作ってます感出すなやー!!お前らダメだ、脱げ、ハット被るなー!何ワーグナーなんて聴いてんだよ!」と2人の服を入れ替えさせる。角ちゃんは「作ってない感」が出たが豊本さんはハットを被ってもダメだった…

これもお得意、「一歩間違えると言いがかり」コント。これはお笑いコンビ「ライス」がネタ元だそうです。

「同窓会」:ある話になったとき、それに合わせた話題を即座に出すのがのが苦手な角ちゃん、同窓会に向けて話のネタをいくつか仕込んできた。が、考えてきた話に持っていきたいばかりにまだその話題に行くタイミングじゃないところで出してしまうため、変な空気になってしまい、ネタを仕込んできたことがバレてしまい指摘されブチ切れ。

これは、「指摘されたくないことを指摘されてしまう(図星をつかれる)」パターン。03はいくつかパターンがあるけれど、お芝居の要素が強いから都度都度新鮮なんだなあー。

大体毎回6本コントがあり、1本終わると次のコントの準備のため幕間映像がある訳ですが そこでコントの伏線回収をする手法、とにかく飽きさせないし近いと表情が見えて、演技力の高さを感じます!

最後のコントは毎回構成作家のオークラさんがネタを作っています。かなり長めの、03のことをよく分かっているからこそのネタでかなり笑わせてくれます。でも、アンケートの「1番良かったネタ」では私は敢えてこれを抜いた「03が作った」コントのみで一番良かったものを書いています。

今回私が観た公演、1回目では飯塚さんのとあるコントでの衣装にハプニング(破れててパンツが見えてた笑)があり、前から2列目ど真ん中で観ていた私はそれに気づいてからはそこにばかり目がいってしまい(笑)内容に集中できず(だって白と黒のズボンなのにパンツ赤よ?しかも股間よ?)2回目はコントに集中できたからやっぱり複数公演観て良かったなと思いました。

カーテンコールでは 「いいお客さんだなあー。欲しいところで笑いが来るしあったかい。一緒に全国回らない?(笑)」だって。

飯塚さん、今回声張るコントが多くて角ちゃんより声が枯れてました。

グッズを買うと握手会に参加できるんですが、あれだけやって疲れた後なのに優しい笑顔で。本当ファンに優しいんだよなー。

感想と、僻地医療に行く話をしたら「おー!頑張れ!」って言ってもらってすごく嬉しかった。

正直今のキングオブコントのやり方は好きじゃありません。毎年変わる上に、今年は決勝進出者が当日まで分からないとのことで特に。

あれ、そういえばにゃんこスターってどこ行った?

でもこれだけは間違いない、私の中で東京03は日本一のコント師です!

今回買ったグッズ(1日目)。2日目はパンフレットとショッピングバッグを買いました。このTシャツ、普段使いしてますから(笑)これで外出してます。

#お笑い #東京03 #不自然体


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