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ロストバゲッジとは、旅人への問いかけ。|day 5|西アフリカふたり旅

実は、しょっぱなから
ロストバゲージしてた、わたしたち。
ついに!到着から4日目の朝に!
届きましたー!!!(拍手)

荷物はどこかの経由地で置いてけぼりになってしまったのでありまして、しばし首都のワガドゥグに滞在中してたのです。

到着早々、所持品は、
機内持ち込みの手荷物のみ!
やっちまったな〜、という気持ちもありつつ、
身軽は、気軽!どこまでも歩ける!
ということで、毎日ホテルから徒歩40分のワガドゥグ空港へ通っておりました。

ほぼ顔パスレベルに馴染んだ警備員さんたちを通過し、荷物サービススタッフのおじちゃんに「荷物きましたかー?」と声をかけ、行き先不明荷物エリアを見て回る(なぜかめちゃくちゃ数が多い…)

荷物がなければないで、「やれることは全て!」というよっしの熱と共に、オンラインから問い合わせ、ワガドゥグ街中のオフィスを訪ね、また電話をかけ、手当たり次第で考えうる限りの対策を講じて…

(その間に、身軽でノープランな我々は、自由に街を探索し続け、食べ続け、しまいには、ブルキナべの結婚式にまで乱入し、それはもうモリモリと楽しく過ごし、)

(わたしの手荷物はショルダーとエコバッグのみ。よっしは折りたたみ式の小さなリュックのみ。)

迎えたバックパックとの再会の日。

いつもの通りオフィスまで向かい
担当のおじちゃんに声をかけた。

「Bon jour! 今日は荷物きましたか?」
「お!君たちの名前は、ヨシュザ…?だったよな。」
「ううん、違います。ヨシザワです。」
「そうか、ヨシザワ!
じゃあ、もしも、今日ふたりの荷物が無事に届いてたら、俺にコーヒーを奢ってくれよ(にやり)」

「…え?ということは?」
「もしかして…?!」

ありました。
当然のように、カートの上に!
わたしたちのバックパックが!!!

(嬉しそうなわたしたち。おじちゃん撮影)

さぞ感動…!かと思いきや、
その届いたバックパックの重さに
しばし愕然。

「これ、歩けるの?」

荷物のほとんどがないのに、
生きていけてしまっていたことに、
また衝撃。

「全部、いる?」

それもそのはず、この四日間、機内持ち込み荷物だけで生き延びれてしまったのだからね。身軽は、気軽。なけりゃないで、生きれるのよなあ…と静かに感動してた自分もいたりして。

これ以上なにも減らせない!はずの「必需品」でパンパンに詰まったバックパック。
あれもこれも捨てられないと思っていても、生きるのに必要なもんって、本当はあんまりないんだなと、旅の真理を突きつけられたロストバゲッジでした。

(もちろん、首都でホテル、だったから暮らせたのも大いにあるけどね。服の替えがなくても、洗濯もホテルのベランダで、お昼寝してる間の2時間で乾くし、重ね着してたから、どうにかできた。)(田舎でキャンプ、は流石に無理だったから…荷物さんたちとの再会、無駄じゃないのだ)

ちなみに、ロストバゲッジの件で言えば、結果的に解決に向けてのわたしたちの努力は、かけらも届いてはおらず(多分)、単純に待てば届いたのだろうなという感想。

実は、昨日オフィスで「明日大型の飛行機飛ぶから、それに乗るよ。」と言われたのだよね。まさにその通り。

だいたいブルキナファソのような小国には、小型の飛行機しか飛ばないから、搭乗人分でいっぱいになり余分な荷物は載せられないんだそう。だから、載せ遅れた荷物なんかは、大型のが飛ぶときだけ載せられる、ということなんだそうで。

そっか、待つしかなかったんだな〜。
なんとかなるさ、とただ信じて待つ、
それって難しいよね。

あちらこちらへ出向いて、懸命な捜索にあたったふたりの労力は、無駄じゃない…!と言い聞かせながら、過ごすワガドゥグ最後の1日。(いろいろ一安心、仕切り直し!)

さて!
明日からは、南方の田舎町へ行くよ。
3日間の首都ワガドゥグでの、ほどよいブルキナファソ暮らしのウォーミングアップを経て、いよいよ、本番。どんな出会いがあるかな、どきどき。

(多分この先Wi-Fiがあまりないので、更新頻度はグッと減りますが、きっとこんな感じで、なんとかかんとか、楽しくやってることでしょう。)

おまけの、荷物無きまま
朝を迎えてしまった初日の切なげよっし。
新調したキャンプ道具たちあってよかったね。

ちなみに、おじちゃんには、
この国の定番、エスプレッソ並みに濃いインスタントコーヒー(ランチ1.5食分くらいの贅沢な嗜好品)をご馳走しました。
ありがとう、おじちゃん!助かったよー!

いただいたサポートは、日々の暮らしの中で「あと一歩」な瞬間に、大切に使わせていただきます🐥飛べなくたって、歩けばいいのさ。