見出し画像

【個別銘柄分析】グッドライフカンパニー(2970)

今回は

グッドライフカンパニー(2970)

を分析します。


この銘柄は、23/12期の本命銘柄になります。



ここ3ヶ月で株価2倍以上になった銘柄で、

・なぜここまで上がったのか

・今後上がる見通しはあるのか

について、分析していきます。



総合分析

分析した結論としては、
成長性は高いが、安全性が低い結果となりました。


安全性の低さは、財務上のリスクであり、株価の増減のリスクというわけではないので(結果的に繋がることはあるが)、過大評価しすぎず、他の評価面合わせて総合的に判断していきたいです。

成長の持続性と安全性を中心に分析していきます。

各項目の詳細はこちら。



株価上昇の最大の要因は、「成長性」!


グッドライフカンパニーは、約1年で3倍、約4年で8倍に成長しています。

1,107(4月)→3,465(3月)


439(2019年)→3,465(2023年)

その要因は、業績の変化にあります。


四季報による来期予想についても、

大幅な増収増益を見込んでおり、更なる成長が期待される銘柄です。




グッドライフカンパニーは何の会社?




富裕層向けの1棟ごとの投資用マンション販売がメインです。

また、用地仕入から建築、賃貸管理、仲介までをワンストップで提供しています。

非ディベロッパー(用地仕入時点で、顧客と契約すること)であり、建築後に顧客を探す従来の投資用不動産販売と違い、顧客の希望を建築段階で取り入れることができたり、開発期間中に在庫リスクを抱えることがない点が特徴です。




成長の持続性はあるのか?

成長の持続性の指標となる営業利益率の推移を見ます。

23/12月期の予想営業利益率は9%と高め(日本企業の平均は3%〜5%)であり、

ROEも33%と高めの水準です。

※ROEの説明



収益性の確認

同業比の中では、高い方ではありませんが、投資不動産業界が好調と見て良いでしょう。

成長の持続性は高いと考えられるでしょう。



安全性の懸念について

安全性の確認として、自己資本比率営業キャッシュフローを見ます。

自己資本比率については、非ディベロッパーであることにより、高水準を維持しています。


営業CF2期連続赤字で、資金繰りに懸念が生じます。


BSを確認すると、現預金に対して、短期借入金が多すぎるわけではないが、マイナスであるため、

慎重に買いを判断する必要がある。


また、注記事項に、来期の短期借入予定について記載があった。

次回四半期決算の営業CFが黒字に向かうかを確認したい。



割安性を見よう

実際、この銘柄を買うべきかどうかを、割安性で分析してみます。

3/12時点のPER(株価収益率)は、13.3倍であり、

予想PERは、

今期予想 14.48倍
来期予想 11.47倍

実質PERと比較しても、高水準ではありません。


同業他社でPSR(株価売上高倍率)を比較すると、若干割高と感じます。

※PSRの説明

PER、PSRから見ると、決して割安とは言えないことがわかります。




今後の株価は上昇する?

ここまでは株価は上昇するだろうという数値上の目標株価を見ていきます。

目標株価①(実質PERからの目標株価)=4,175円(+20%)
目標株価②(増益率からの目標株価)=4,588円(+32%)


今後、3,465円(3/12時点)から4,500円くらいまでは上昇すると予想するが、

リターンが30%と少ないことが分かる。




まとめ

高い収益性から、ある程度上昇すると考えるが、安全性や予想リターンの低さから、次回四季報(24/3期)や四半期決算を、分析し、買うか検討したい。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?