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3分で読めるレイルロオドのお話「いよ憧れのみかん鉄道」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第17話シーン3ネーム&字コンテ公開

もうすぐ8月も終わりますので
10/28(土)開催の
『レヱル・ロマネスク・サミット2023』

関係の宿泊とか移動とかを決めていかなければ、と思っていたりいたします。

人吉市内が便利は便利に決まってますが、市内の宿はどんどん埋まっていってるとも聞きますし、
車を使えるのであれば、山江村とか錦町とかなんなら五木村あたりまでも宿泊地としてあがってまいりますので、実に悩ましいところです。
人吉周辺の、いわゆる球磨郡の町や村も、たくさんの魅力にあふれておりますので。

現在このnoteでネーム連載中のWEBTOON作品
『レヱル・ロマネスク0』でも、そうした魅力、少しずつでも紹介していければと思っております。

そんなこんなで本日は、
先日公開の第17話『保線に詳しいレイルロオド!?』の
シーン2

に続きまして
シーン3


のネームを掲載してまいります。

みかん鉄道についてすっとんきょうなイメージを双鉄が思い浮かべたりいたしますが、
似たようなイメージ、おみかん大好きな「いよ」あたりも思い浮かべそうに感じます。

ということで、本日は「いよ」「紅」というちょっとめずらしい組み合わせで、
レイルロオドの短いお話、書いて見たいと思います。

タイトルは「いよ憧れのみかん鉄道」

どなたにも無償でご覧いただけるお話となりますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■紅■



旧南颯鉄道キハ100形気動車トップナンバー機、キハ101専用レイルロオド。
現所属は肥颯みかん鉄道。
みかんゼリーや牛乳みかん寒天なども上手に作れる料理スキルを持っている。

■いよ■



いよかん鉄道甲1形1号蒸気機関車専用レイルロオド。
いよかん鉄道創業時から走り続けている筋金入りの古株。
冬になると乗客やレイルロオドにおみかんを配りまくることでも知られる。

■「いよ憧れのみかん鉄道」■

(あらすじ)
おみかんのころころとした愛らしさに魅せられているレイルロオド、いよ。
そんないよにとっては憧れのみかん鉄道が実際にはどんなところか――
みかん鉄道所属の紅に、ここぞとばかりに質問します。

///

「わしは人間の食べ物食べれんきに。味とかはさーっぱりわからんけど」

ずずいっと、いよさんが顔を寄せてくる。
まんまるで、おまんじゅうみたいにもちもちな顔を。

「おみかんといよかんだったら、おみかんの方が赤こーて小そーて、
かわいらしいって思うぞね」

「そうなんだ」

「やき! 肥颯みかん鉄道は、むかしっから憧れだったぞね!
いよのいよかん鉄道よりも、お名前ずーっとかわゆかきに」

「憧れかー」

"いよのいよかん鉄道"って言い切れちゃうの、かっこいいなぁ。
ぼく的には? むしろそっちに憧れちゃうけど。

「やき知りたいんよ!
みかん鉄道沿線では、どがなおみかんが採れよるん?」

「え? ええっとー」

がたんごとん亭では季節ごと、鹿兒島の特産品を使った料理とかデザート出してた。
そのときに扱ったことあるのは、確か……

「うんしゅうみかんの――極早生と早生と普通」

「温州! みかんの王道! ザ・スタンダードおみかんぞなもし!」

「そうなんだ」

「いよかん鉄道沿線でも、いまあがった全種類作られてるぞね。
そのほかに、晩生(おくて)温州も作られてるし」

「そうなんだ」

「他にも"関平"とか"せとうち"とか"清美”とか――
ああ、"紅色まどんな"とか、おみかん畑いっぱいで!」

うっとり、紅さんがあたりをみまわす。

「みかん鉄道沿線も、季節には一面! おみかん色に染まるんじゃろうねぇ」

「ああ!」

そっか、いよかん鉄道の沿線って、そんな車窓風景みられるんだ。きっと。

なんで食べられないのにそこまでみかんが好きなのか、ちょっと疑問だったんだけど。

「残念だけど見れない。沿線、柑橘類の特産地ではあるけどさ。
みかん畑が特に多いみたいなことはないんだ」

「ええっ!?」

心底びっくりしている声。

「やったらなんで――なんで『肥颯みかん鉄道』なんてお名前しとるん?」

「あー、そこは結構諸説あるんだ。社史にも明確なこと書かれてないし」

創業期の沿線にはみかん畑が多かったって説。
どこまでも延伸していくことを目指して創業された「未完鉄道」なんだって説。

どっちも結構好きだけど、ぼく的に一番気に入ってるのは――

「沿線風景」

「沿線風景?」

「八ツ城海。そこに沈んでく夕陽と、染められた海との鮮やかなみかん色」

「!」

「そこにちなんでみかん鉄道って説が、いまいる職員とレイルロオドたちの間では結構人気あるんだ」

「…………」

あ、いよさん下むいちゃった。
がっかりさせちゃったんなら申し訳ないなぁ。

八ツ城海に沈む夕陽――
Top of the world! とまで評価してるセンパイだっているんだけど……

「おみかん色の海!!!」

わ?! 

「すごいぞね! 見てみたいぞね!! 憧れ、もっと強まったぞねーーーーー!!!」

なぁんだ、さっきの感動に震えてくれてたのか。

にへへっ、嬉しい。
ならさ、だったら!

「見に来てよ! 絶対満足させちゃうからさ!」

;おしまい

///

いかがでしょうか?
八ツ城海のモデルである八代海に沈む夕陽。

ぜひともいつか描いてみたいWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク』0。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話のネームはこちらとなります。

よろしければどうぞ、あわせご笑覧ください。

(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)

///

【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

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『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

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