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3分で読めるレイルロオドのお話「すずしろの、チャレンジ! マネタイズ」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第15話シーン4ネーム&字コンテ公開

こんばんわ。8月ですね。

月頭はメンバーシップ登録をしてくださる方が増える!
ということで、メンバーシップ登録へのお誘い方法をわたくし、考えました。

現時点では

■ 短いお話 <無償コンテンツ>

■ レヱル・ロマネスク0のネーム <メンバーシップ特典>

というのが、このnoteのメインコンテンツの構成となっております。

で、レヱル・ロマネスク0の内容について。
どなたにでも無償でお読みいただける0話~7話まとめ――
以降は、

「どんなお話が展開されつつあるか」が非常に伝わりづらいという現状ともなってしまっております。

ので、

今回以降の更新では、公開するネームの冒頭部分(1~3コマめ程度)を、サムネイルとして貼っていくようにいたしたく思います。

第15話。「機関助士のタマゴたち」のシーン3

に続きまして、本日はシーン4のネームを公開させていただきます。


こんな感じですね。

効果があるかは未知数ですが、メンバーシップご登録いただけなくても
「レヱル・ロマネスク0」に少しでも興味を抱いてくださる方が増えたらいいな、と、わたくし願うばかりでございます。

さてさて、そんなこんなで本日の短いお話は
「マネタイズ」をテーマに書いてみたいと思います。

登場するレイルロオドは、すずしろ。
タイトルが「すずしろの、チャレンジ! マネタイズ」でございます。

どなたにも無償でお読みいただけるコンテンツとなりますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■すずしろ■


旧帝鉄C12 67専用レイルロオド。
現所属は万岡鐵道。
女優レイルロオドとして全国に知られる人気者で、さまざまな仕事にチャレンジさせられることが多い。

■「すずしろの、チャレンジ! マネタイズ」■

(あらすじ)
ついに立ち上がったすずしろのファンクラブ。
けれど伸び悩む有料会員数に悩んだすずしろは、
ハチロクのツテで稀咲にアドバイスを求めます。

///

「はじめまして、宝生稀咲さん。今日は、よろしくお願いします」

「やぁ、はじめまして――という気がしないものだね。
TVはあまり見ないのだけれど、それでもキミの顔はしばしば目にしているから」

「わ! ありがとうございます。すずしろ、ご存知いただけてて嬉しいです」

「ご謙遜。鉄道に全く興味がない層の人たちでも、『女優レイルロオド すずしろ』の顔は見知っているというレベルだろうに」

「本当にそうだったらいいんですけど」

苦笑、上手に作れてるかな?
ちょっと実感こもりすごちゃったら、暗い表情になっちゃいそうだし。

「残念ながら、全然そこまでじゃないみたいなんです」

「ああ、ハチロク君から仲介を受けた相談の件だね」

「はい。すずしろ――っていうか会社が、ついに公式ファンクラブを立ち上げてくれたんですけど」

万岡鐵道芸能部。
すずしろのマネジメントをするためだけの、所属タレントなすずしろと、所属マネージャーなマスターふたりだけの部署。

なんだけど、実際の運用はトップダウンで社長が結構関与してきて――

「ファンクラブ運営に関するノウハウが、すずしろたちには全然ないんです。
で、有料会員――これが全然伸びてくれなくて」

「有料会員……ということは、無料会員制度もある?」

「はい。メルマガ配信程度のサービスだけなんですけど、無料会員登録も一応、してもらえます」

「無料会員数は?」

「有料会員さんよりはもちろん多いですけど――それでも他の女優さんたちの話を聞くと、文字通り桁が違うみたいで」

「なら、最初は無料会員むけサービスを充実させ、無料会員を増やすことからはじめるべきかもしれないね」

「そうなんですか?」

「うん。『フリーミアム』というビジネスモデルを知っているかな」

「ええと――すずしろ、初めて聞きます」

「フリーミアムとは、『基本サービスは無料で、付加要素への課金で収益を得る』というビジネスモデルのことを言う。
ほんの5~6年前の調査では、この「付加要素への課金を行う人」の割合は約2%とされていたのだけれど――」

「ここ数年で、変化したんですか?

「そのとおり。昨年の各種調査の平均値では、約15%にまで伸びている。
フリーミアムは、いま非常に成長し、注目されているビジネスモデルになっているんだ」

「その構造を、すずしろのファンクラブにも持ち込む?」

「のも、案のひとつにはなるのかなって、現時点では。
すずしろ君のファンクラブの特典には、今現在どのようなものがあるんだい?」

「えーと、会員限定動画と、会員限定メッセージ。それから会員限定グッズ販売があって――
あ、あと有料会員の継続期間にあわせてポイントを配布して、そのポイントだけでしか入手できないグッズっていう
サービスも始める予定ってきいてます」

「一番人気のあるサービスと、二番目に人気のあるサービスは?」

「圧倒的な一番人気が会員限定動画で、かなりビュー数が下がって二番目が、会員限定メッセージです」

「それは具体的にはどんなコンテンツ?」

「その週にあったこと――撮影のちょっとしたエピソードとかそういうのを、手書きのメッセージでノートに書いて、
その写真をまるっとアップするっていうコンテンツです」

「更新は週1?」

「の、ことが多いです。ええと……あ、これです、実際アップしたメッセージ」

「ふぅん……これはかなりの文章量だね。ちょっとしたイラストも書いてあって――」

「だから書くのに結構時間かかっちゃって――週1が無理なときもでてきちゃったりもしています」

「例えば――
『これから撮影! がんばります୧(๑›◡‹ ๑)୨』
とか
『おろしたてのブーツで靴ずれできちゃいました( pωq)シクシク』」
とかその程度だったら、どう?」

「それなら――1日1枚程度いけるかも、です」

「なら、それを無料会員向けコンテンツとして、1~2日に1枚ペースでがんばってみるのでどうかな」

「そうして、無料会員さんを増やす?」

「だね。で、週1程度で『スペシャルメッセージ』的に、有料会員向けの、いままでと同密度のメッセージをあげる。
と――動画の方も冒頭数秒程度を無料会員向けにも公開するとか?」

「あー、超ショート動画はたしかに無料会員さん増やせるかも!
セリフミュートして、『何言ってるのか気になる!』みたいな感じにするとかは」

「いいね。実によさそうだ」

満足そうに頷いて、宝生稀咲さんがコーヒーを口に運びます。

「そのやり方でダメなら変えて、とにもかくにも、
『無料会員数を増やせるコンテンツ』をなにかひとつでも確保できたら――」

「あとはパーセンテージで、有料会員さんも増やせる! ってわけですね!!」

「その可能性は、ある程度以上あるかとボクとしては考えるね」

「やってみます! ありがとうございます!!」

まったく手探りだったから、具体的なアドバイスほんと助かる!!!

あ、っていうか――

「あの、今回の相談料的なものって」

「無料でいいとも。ハチロク君が世話になってるって話だし。
ただ、もしも可能であるのなら」

「あるのなら?」

「無料コンテンツのメッセージに、
『隈元銀行御一夜支店の支店長さんに、ヒミツの相談しちゃいました!』
的なものを一度」

「あー! 宣伝費とアドバイス料を交換ですね! すずしろ、そんなんでよければ大歓迎です!」

けど――

「ん? 何か気になるところでも?」

「あ、えと――すずしろのファンさんたちが、宝生稀咲さんとか隈元銀行さんに、
ビジネス相談もちかける可能性あんまり高くないんじゃないかなぁって」

「宣伝のターゲットはおじさま達さ。TVや映画をボクらよりずーっと見る層の、ね」

「あーーーーーー!!!」

そういうおじさま達相手の、話の糸口つくりのためにかー!
っていうか、宝生稀咲さん、ハチロクさんに聞いてたよりもさらになんだかイケてる人かも!!
ならアドバイス料の価値、もうちょっと――

「なら撮っときましょう! ツーショットも!」

(ぱしゃっ! ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃっ!)

「!!? 随分とたくさん」

「で、一番盛れてるの選ぶんですよ! 事務所チェック通したら、あとでメールで送りますから」

「なるほど――プロの仕事だねぇ」

「お互い様です! だから交換、成立するんじゃないですか♪」

;おしまい

///

いかがでしょうか?

すずしろと稀咲、なかなか本編では絡むことなさそうですけど、
組んだら結構、面白いビジネス展開しそうでもありますね。

そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』

どなたにも無償でご確認いただける0~7話のネームはこちらとなります。

よろしければどうぞ、あわせご笑覧ください。

(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)

///

【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

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