3分で読めるレイルロオドのお話「れいなとあまえっこにゃんこちゃん」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第18話シーン3ネーム&字コンテ
こんばんわ。
暑さはまだまだ残ってますが、雨が降ったり夜半すぎになったりすると、涼しさも感じられるようになってきましたね。
こうしてやがて秋が来て、冬が来て一年が終わるのか……と思うと、時間の速さにおそれおののくばかりです。
とはいえ10/5 25:00からは東京MXにて『レヱル・ロマネスク2』の放映開始が
そして続く冬には『レヱル・ロマネスクOrigin』の発売予定が控えておりますので、
今年の秋冬は、『レヱル・ロマネスク』でにぎやかになりそうにも感じております。
その流れにぜひとものって、読んでくださる方を増やしていきたい
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネーム&字コンテの方。
先日掲載いたしました第18話「ジェネリック・レイルロオド」のシーン2のネーム
に続きまして、本日はシーン3のネーム&字コンテを掲載いたします。
オリヴィのターンが終わって、ポーレットが解決を求める「問題」に双鉄とハチロクとは向き合っていくことになりそうです。
果たしてその問題とは何なのか――
どうぞ続くシーン4の更新をお待ちいただけますと幸いです。
さてさて。
お話の変わり目である本日は季節の変わり目でもあり。
季節の変わり目にはやはり、疲れがどーっと出やすくなるものかと存じます。
疲れていれば癒やされたくなる。
癒やしといえば、れいなを思い浮かべてくださる方がおおいようでございます。
ということで、本日の短いお話は、れいな書きたいと思います。
タイトルは「れいなとおちびのにゃんこちゃん」
どなたにでも無償でお読みいただけるお話となりますので、もしよろしければご笑覧いただけますと幸いです。
■れいな■
出身は硬上鉱山鉄道。
現所属は御一夜鉄道の、キハ07s専用レイルロオド。
動物にはだいたい懐かれるが、自分で飼った経験はない。
■「れいなとあまえっこにゃんこちゃん」■
(あらすじ)
ごはんを最近残すようになってしまったコン駅長。
それがなぜかを探る内、
れいなはまだ一歳にもならないであろう子猫を発見します。
///
「ははぁ、こういう理由だったんですねぇ」
「ケン――」
「にゃあん」
コン駅長が残したご飯に、ちびちゃんにゃんこちゃんが一生懸命くらいついてます。
まだちっちゃいけど食べられてるから――歯とかはもう、しっかりしてるんでしょうねぇ。
「ケンっ!」
「ですねぇ。このこ、親とはぐれちゃったか――親が子離れしたかでしょうねぇ」
ぽんぽんになったおなかを、無防備に出してねんねしちゃってます。
コンちゃんのこと、お父さんとかおにいさんとか思ってるのかもしれないけど……
「ケン……」
「ですよねぇ。飼い主さん、誰か探してあげなくちゃですねぇ」
最近はみかん鉄道さんとも交流頻繁になってきましたし、
凪さんとかふかみさんの学園のツテもたよれそうですし、
きっとすぐ、飼い主候補さんみつかりますよねぇ。
「ケン?」
「ふわわ、れいなは無理ですよぉ! だってレイルロオドですからぁ」
れいなはレイルロオドですから、お仕事すること、命令に従うことが最優先です。
「……動物さんを飼うってことは、命に責任を持つことだって、れいな教わりましたからぁ」
お仕事/命令を無視してだって、動物さんの命を優先すべき状況って、動物と一緒にくらすなら、絶対絶対でてくるだろうって思います。
そのとき、れいなは、そうできないかもしれないから――
「だかられいな、動物さんを飼えないんですぅ。
動物さんのこと、大好きですし仲良しですけど――ひゃうっ?!」
おちびにゃんこちゃん、れいなにからだ、すりすりすりってしてきましたぁ。
ちょっとびっくりしちゃいましたけど――
「うっふふぅ、おちびにゃんこちゃんは、あまえっこにゃんこちゃんなんですねぇ」
撫でてあげると、喉がゴロゴロゴロってなります。
指先ふわふわ、撫でるっていうより滑ってるみたいな感じですぅ。
「にゃあん」
「けんっ!」
「――うん。れいなも感じますよぉ。ちびにゃんこちゃん、れいなのこと好きって思ってくれてるの」
だからこそ。
れいな絶対! れいなよりもっと素敵で優しくて、ちびにゃんこちゃんを大切に守ってかわいがってあげる飼い主さん!
なんとか見つけてあげなくちゃ! です!!!
☆ ☆ ☆
「そういう理由だったんだぁ」
「そうなんですよぉ。まくらさんのごしょうかいなら、ぜったいぜったい安心ですよねぇ」
「そうね。看板猫兼ネズミ退治部長にするってお話だったから、自分のご飯、お仕事で稼げる形になるし」
「それならますます安心ですねぇ」
けど……ちびちゃんにゃんこちゃん、あんなにちっちゃくて甘えっ子だったのに――
ネズミ退治なんて……できないかもって、れいな、思いますけどぉ
「れいな?」
「あ、ううん! なんでもないですぅ」
いっちゃって、「あ」ってれいな、思います。
ほんとになんでもないときは、「なんでもない」って言わない気がして……
「さみしいの?」
「あー……えと……ちょっとだけ、そうかもですぅ」
ふわふわで、さらさらで、あったかくって、やわらかくって。
「ちびちゃんにゃんこちゃん。もう少しだけ、れいな、なでなでしたかったなぁって」
「なら」
「わ!?」
すりすりすり、ポーレットがれいなにお顔をすりつけてきます。
「ポーレットにゃんこちゃんなら、いくらナデナデしてもいいにゃん」
「ポーレットぉ」
やさしいなぁって思います。
だからたくさんナデナデします。
「にゃううん」
もっともっとってすり寄ってきてくれて。
「……ポーレットにゃんこちゃんは」
だからぎゅって。
ぎゅって、ぎゅーって抱きしめちゃいます。
「あまえっこにゃんこちゃんですねぇ」
;おしまい
///
いかがでしょうか?
癒やすことは癒やされることで。
癒やされることはまた癒やすこと。
――そんな関係をいくつも描いていけたらいいなぁと思うWEBTOON作品
『レヱル・ロマネスク』0。
無償でご確認いただける0~7話ののネームはこちらとなります。
よろしければどうぞご笑覧ください。
(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)
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『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
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『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。
どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。
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