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自由の女神

自由の女神を、英語では「the Statue of Liberty」(ザ・スタチューオブリバティ)と言います。

 Statue(像)

 Liberty(自由)

英語では女神とは呼んでいないのが分かります。単に「自由の像」と呼んでいます。

さらに正式名称というか元の呼び名はLiberty Enlightening the World(世界を照らす自由)です。

でも自由の女神を見ると明らかに女性ですよね。

これには説があって、フランスは自国を女性として現したためと言われています。

フランスという国を擬人化すると女性でマリアンヌMarianneと呼ぶらしいです。


フランスからアメリカに贈られたということはよく知られていますが、

実は「フランスのフリーメイソン」から、「アメリカのフリーメイソン」に贈られた像です。


自由の女神の台座。フリーメイソンの石碑。


自由の女神をデザインに関わった中にギュスターヴ・エッフェル氏(フリーメイソンのメンバー)がいます。

彼は自身の名を冠したエッフェル塔をパリに建設もしました。


自由の女神は自由を照らすたいまつと、アメリカがイギリスから独立した日付「1776年7月4日」が書かれた独立宣誓書を持ち、足元には壊れた鎖があります。

足についていた鎖を外して、自由の道を歩く意味が込められていると言われています。


しかしフリーメイソンです。そこには色んな意味が込められているだろうことは想像に難くないです。


欧米は特に秘密結社の歴史が古く、文字や言葉が違う者へ、シンボルで意思を伝えることをしていました。

フランスのフリーメイソンがアメリカのフリーメイソンへシンボルとして自由の女神を贈呈し、繋がっていることを身をもって示したのでしょう。


1886年、アメリカはイギリスから独立して100周年の記念の年を迎えていました。

アメリカ独立100周年を祝ってフランスから贈られたものとされています。

当時はまだ19世紀。

蒸気機関車が登場しイギリスを中心に産業革命がおこりました。

当時パリ万博が開催されこの自由の女神の頭部のみ展示し、人々にアメリカに贈るための寄付を募ったのです。

寄付が集まり頭部以外も作られてこの巨大な像はアメリカのニューヨーク湾に浮かぶ小さな島リバティアイランドに立っています。


ターロウもニューヨークに滞在してるときに1度船に乗って自由の女神を見学しに行ってきました。

船に乗ってすぐ着くんですが、ほんとに小さな島ですぐに1周出来ちゃいます。

テレビや映画で何度も見たことのある自由の女神が静かに立っていました。


自由の女神のモデルは誰かという議論は100年経った今もあります。

フランスのルーブル美術館に展示されてある巨大絵画

民衆を導く自由の女神 マリアンヌ(フランスそのもの) がそのモデルとよく言われています。


民衆を導く自由の女神 La Liberté guidant le peuple


納得します、美しく勇敢な女神を思って胸も熱くなります。

しかし、そこには様々な説もありまして、フリーメイソンが贈ったことが色んな憶測を呼んでいると思いますが、

こういう視点もあるのかと思わされることがあるので、ここに紹介したいと思います。


ヘリオス

ギリシャの太陽神ヘリオスがもともとの自由の女神のモデルだとも言われています。

ヘリオス神は自由の女神の頭にかぶっているとげとげの冠をかぶっている。

あれは太陽を表しているんですね。


ギリシャのヘリオス太陽神


ロドス島の巨像

フィロンの七不思議という言葉を聞いたことはありますか?

紀元前2世紀にビザンチウムに住んでいたフィロンが書いた「Επτά θαύματα του αρχαίου κόσμου(世界の七つの景観)」というものがあります。

そのの中で選ばれた、古代の地中海地方に存在していた7つの巨大建造物を指します。

フィロンが選んだ7つの巨大建造物

1、ギザの大ピラミッド

2、バビロンの空中庭園

3、アルテミス神殿

4、オリンピアのゼウス像

5、マウソロス霊廟

6、ロドス島の巨像

7、アレクサンドリアの大灯台


紀元前2世紀に建造されたこれらの巨大建造物はほとんどを地震や戦いで壊されました。

現在その姿を見ることが出来るのはギザの大ピラミッドだけとなっております。

この古代の七不思議のひとつに数えられるロドスの巨像をモチーフに自由の女神はデザインされたとしています。


エーゲ海南東部のロドス島

そこに建造された、太陽神ヘリオスの巨大な彫像。

ロドスの港の入り口に、高さ15メートルの大理石製の台座を設置し、全長50Mはあったと言われる当時では破格の巨像ヘリオス像。港口をまたぐ姿勢をとっていたという伝説がある。

紀元前226年にロドスで地震が発生、巨像は膝から折れて倒壊しました。エジプトのプトレマイオス3世は再建のための資金提供を申し出たそうですが、ロドスの住民は神に似せた彫像を作ったことが、神の怒りに触れたのだろうと考え、再建を拒否したそう。


海のすぐそばに立ち太陽のギザギザ冠を持つヘリオス巨像。

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