もはやCD音源を求めていない我々
お久しぶりです。かみなりひめです。
最近は物を書く暇もない新年度を過ごしております。
そんな多忙の最中でも、円盤の発売だけは逃さないあたり、まだ水樹奈々のファンなんだなぁ(笑)、なんて思います。
NANA MIZUKI
LIVE GRACE -OPUS Ⅲ-
×ISLAND×ISLAND+
発売おめでとうございます!
今、まさに秋葉原で購入してからの帰途真っ只中なのですが、我慢できずに開いてしまいました。
アニメロミックス。
そして、『Late Summer Tale』(LIVE ISLAND ver.)を購入してしまいました。
絶賛リピートしております。
アレンジリーダーを務めた松永俊弥さん(Dr)の「uno, dos! uno, dos, tres!」というスペイン語のカウントからスタート。
曲調は、パーカッションを多用したラテンアレンジ。
サビ前後では、「うー!」の合いの手やチェリーボーイズによるコーラスが入り、ラテンサウンドの秘めたアツさも相俟って、身体が勝手に動き出すったらありゃしない!
しかし、原曲の歌詞はなかなかに悲しいモノがあり。
恋愛関係にある二人が、付き合いたての頃には予想だにしなかった別れを迎えることに。実感のまだ残る相手の思い出を優しく手放し、二人の未来を願って別れていく夏の日。
後奏にて、チェリーボーイズのコーラスにお奈々さんのコーラスが交わっていく姿は、歌詞の二人の物語を象徴するかのように優しく、そして甘く溶け合って消えていきます。美。
さて、私は
この『Late Summer Tale』がいいぞ!
ってことだけを
伝えたいわけではありません。笑
私が貴重なポイントを消費してまでも買った音源は、『Late Summer Tale』(LIVE ISLAND ver.)と『VIRGIN CODE』(LIVE GRACE 2019 -OPUS.Ⅲ- ver.)の二つでした。
この二つに共通することは、
何だかお分かりになりますか?
「お前の好きな曲では?」
――確かに間違いではないですね。
『VIRGIN CODE』については、あまりにも大好きすぎて、「地に足つけて歌う『VIRGIN CODE』は必ず2番のサビで歌詞を間違える」なんて仮説を立てたくらいです。笑
私の想定解は、
「CD音源ではあり得ないサウンド」
であるということです。
当たり前ですが、CD音源がラテンアレンジになっているわけはありませんし、フルオーケストラでのレコーディングなんて豪華さを持っているなんてことは基本ありませんよね。
さて、
「CD音源ではあり得ないサウンド」といえは、
直近のあるライヴを思い出しませんか?
そう、
NANA MUSIC LABORATORY
ですよね!
私の知る限りでは軒並み好評なライヴで、この伝説の舞台を生で体感できたことを心から喜ばしく思います(謎の自慢)。
このライヴが好評だったということは、
もはや私たちが水樹奈々のライヴに求めていることは「CD音源の再現」ではない、という態度を表してはいませんか?
アレンジされたサウンドを「よい!」と思えるのは、今まで聴いてきたCD音源を頭の中で流しながら、その違いを楽しめているからに他なりません。
ナナラボは、タイマンというコンセプトのもとでアレンジされた曲がメインで構成されているライヴ。
これが一定の評価を受けているということは、多くのファンたちがしっかり聴き込んでいて、CD音源からの変化を好意的に捉えているということです。
言い換えれば
我々はCD音源
(もしくはそれに類似した音)を
楽しむだけでは、
もう満足できなくなっている
のです。
若いファンがいなくなってきているのを実感する今日この頃ですが、ファンの熟練度合いが高まっていることをも、同時に感じた雨の日でした。
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