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『卒業ですね』って、聞きたくなかった。

それは、涙の質が違ったから。

皆様、お久しぶりです。
かみなりひめです。

さて、6月9日。ロックの日。

LoveLive! Sunshine!!
Aqours 5th LoveLive!
Next SPARKLING!!

参戦してまいりました。

西武ドーム・西武プリンスドーム・メットライフドームの三ついずれもライヴで行っているタイプのオタクである私。慣れすぎてテキパキ動けました。笑

劇場版のストーリーにマッチングしたセットリスト。
幕間映像も劇場版verで、映画を追体験させるような作りになっていました。
加え、『スリリング・ワンウェイ』や『Daydream Warrior』などの盛り上がれる曲を的確に配置し、最初から最後まで疾走していく3時間半でした。

特筆すべきは、アンコールのサイリウム企画

公式Twitterから拝借しました)

メットライフドームに虹を作り上げることに成功。
どんどんAqoursの現場があたたかくなっていくのを、身に沁みて感じられたライヴになりました。

大満足。お腹いっぱい。筋肉痛いっぱい。
めっちゃいっぱい汗かいたぞー!笑
あっという間の楽しいひとときでしたが。

唯一、惜しまくはアンコール直後。
始まったその曲は。

AZALEA『卒業ですね』

ソフマップでアニメ二期のBlu-rayを全巻購入すると、このCDが特典として付いてくるのです。
何とも鬼畜な仕様。笑

そんな私はAZALEA推し
昔の推しは松浦果南(後列左)。
今の推しは黒澤ダイヤ(後列右)。
ともに三年生である二人を好きになったわけですが。

推しユニットの新曲。
フツーなら聴かないわけないですよね?

でも、私は聴いてこなかったのです。

入手するなら幾らでも手段はある。
他のファン人脈から借りるとか、
フリマアプリを駆使するとか。
何でもできるはずなのに、しなかった。

その理由が、今日分かりました。

泣くからです。この曲で。

……誤解を恐れず言いますと、
私は他の曲でもギャンギャン泣きました。

『Brightest Melody』
『Next SPARKLING!!』

ともに、映画の印象的なライヴシーンでの楽曲です。
これらは共通の主題を持っています。

離ればなれになるかもしれないけど、
気持ちは一緒だからね。

別れ・出会い
どちらが最初なのか わからないままだよ
でも気にしない また会えるね そう思うよ
ココロから ね!
(『Brightest Melody』)
会いたくなったら
目を閉じて みんなを呼んでみて
そしたら聞こえるよ この歌が
ほら次はどこ? 一緒に行こう
(『Next SPARKLING!!』)

卒業する三年生。
でも、ココロで繋がっている。
だから、悲しくなんてないよ。
ストーリーと合わせると、そのように考えられます。

この二曲で私が泣けたのは、卒業する三年生と残された六人との繋がりを感じられたことに他なりません。

では、『卒業ですね』はどうでしょう?

お別れ告げるまえに
貴方も私も
想い出のなかを泳ぐでしょう
もう会えないって知るでしょう
(『卒業ですね』)

卒業。
今と同じ関係性では会うことができない。
ある意味でドライにその事実を述べています。
いつかは懐かしい想い出になるかもしれないが、それでも今は遠ざかっていくだけ、とも歌っています。

しかも、このパートは黒澤・松浦なのです。
三年生からこの事実を突きつけられているのです。

ただし、このような主題でも、
これをコミカルに歌えるユニットならよいのです。

元気系から独自の世界観を持つ楽曲までをもこなす「CYaRon!(シャロン)」、クール系だけど時々はっちゃけたお遊び曲をも披露する「Guilty Kiss(ギルティーキス)」。
これらのユニットならまだキャピキャピ感を出しつつ、ちょっと淋しい感じになれたかもしれません。

それに対して、AZALEAは「微熱系ユニット」。
ある意味で、最もアイドル然としているユニット。
既存楽曲を見ても、コミカルな(言い方悪いですが「おふざけができそうな」)曲は見当たりません。

『卒業ですね』で、
推しが二人ともいなくなり
もう会えなくなる
というメッセージを
受け取ってしまったのです。

別に嫌だ、というわけではありません。
アイドルを追いかけるならば、
「卒業」という二文字から目を背けられません。

しかし、アンコール前最後のMC。
これが悲しみを倍増させてしまいました。

黒澤ダイヤ役・小宮有紗さんです。

「アイドルには、卒業というものはつきものです。でも、許されるなら、私はAqoursを永遠にやっていたい」

こんな趣旨のことを、涙を堪えて仰ってました。
小宮有紗ファンなら分かるかと思いますが(?)、有紗さんのMCに感情がここまでハッキリと乗っかるのは珍しいのです。

その後の、『卒業ですね』。
しっかり私の胸をぐっさりと刺していきました。
卒業したら、会えないんだぞ、と。

そして、にわかに気づきました。

『卒業ですね』を、
聴かなかったのではない。
聴きたくなかったんだ、と。

もっと言えば、

黒澤ダイヤを演じる小宮有紗を、
永遠に見たいと思っている
ひとりなんだ、と。

もちろん、これは叶わぬ願いなのかもしれません。
もうAqoursも約4年の月日が経ちました。
「Final LoveLive!」の文字が、脳裏を全く過らないといっては嘘になります。

でも、彼女らがAqoursでいる限り
私は彼女らをずっと応援し続けるでしょう。

リーダー・高海千歌ちゃんの名言で、閉幕です。

起こそう奇跡を!
あがこう精一杯!

【追記】

私のフォロワーさんが、大変興味深いことを呟かれていたので、紹介させてください。

今回披露されたユニット曲は、テーマが「卒業」。
それぞれ三者三様ですが、AZALEAは「卒業式」という、荘厳さ・厳粛さをまとうような印象で捉えており、私としては言い得ていて妙だなぁと感じました。

このようなユニットごとの雰囲気の違いが、私の胸を刺したのは言うまでもありません。

笑いと涙の「卒業」ではなく、
これで最後、という離別の「卒業」。
AZALEAの『卒業ですね』は
私にはそう聞こえたのです。

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