素顔のピクセルってどんな曲なん?

はじめに

この文章は素顔のピクセルに関する考察です。
考察とは名ばかりの、オタクの妄想です。

8/8のWith/MEETSで素顔のピクセルの新情報が出たらしいんだけど、仕事でリアタイ出来なくて。

だから新情報読む前に歌詞の内容だけで当時のスリーズブーケの妄想をしてみようって文章です。
それでは1番の歌詞からどうぞ。

1番

ジグソーパズルのほんの一欠片

っていう始まりだけで本当に良くて……ジグソーパズルって足りないピースを探して完成を目指すものだから。

一欠片を探してる間は、何か物足りない感情を抱えて生きてきたんだなっていうのが、この一文だけで感じられるんだよ。

で、今までの自分が「こんなふうに笑え」たことも「何も知らずに生きてた」ことに気がつくんだよね。

ピースがハマって、すこしずつ全体像が見えていくうちに、自分の知らない自分まで見えてくるようになって。

そこに気が付かせてくれるのが、隣にいる相棒の「君」だったんだなって。

発売時期が秋だったのもあるけど「藍染の帳に、三日月模様 帰ろうかカラスも鳴いた」ってのが夏の終わりを感じさせるんだよな。
それが、枕草子の夏でカラスがでてくるからなのか分からないけど。

「もう時間だね」ってセリフが「今まではもうちょっと遅くまで一緒にいられたのに、日もちょっと短くなって帰る時間になっちゃったね」みたいな感じ?
衣装も半袖だし夏っぽくはないし。

まぁ発売時期に引っ張られた妄想なんだろうけどね。

あとさ、サビの「楽しいも大切も大好きも」ってセリフが好きすぎて……。

これさぁ、初めて会った時は一緒にいられて「楽しい」って感情だったのが、いろんな困難を乗り越えてくうちに楽しいだけじゃなくて、同じスリーズブーケのユニットメンバーとしてかけがえのない「大切」なものになっていって、そこから大切なだけじゃない、ユニットメンバーっていう関係だけじゃいられない「大好き」に変わっていったように思えて……。

でも、その過程の感情は全部自分の中にあって、全部が大切な感情で。

だからこそ「楽しいも大切も大好きも」「何一つ無駄じゃない」んだって。

たとえそれが人生における一瞬の煌めきだとしても「ワンピクセルのかけがえのない今」なんだってことなんだな。

で、「背を伸ばし凛とした横顔」と「照れ隠しそっぽ向いた顔」はいつ見せてくれたものなんだろうってことなんだけど、やっぱり授業中の横顔なのかなって。

多分この歌詞を書いてる方の子が、授業をつまんなそうに聞いてて。
ふと横を向いたら同じユニットの「君」は背筋を伸ばしてちゃんと授業聞いてて。
その横顔を見るとやっぱりキレイで見つめちゃってて。
それを「君」が気付いて「なにかあった?」って小声で聞いてきたから。
「顔がキレイだったから」って茶化して言ったら、ちょっと照れながら「馬鹿なこと言ってないで、ちゃんと授業聞いてて」ってそっぽ向いて。
でも、授業を聞いてるその横顔はちょっと頬が赤くなってて、なんか授業を聴く姿もさっきよりなんだか上の空だな、なんて思ってしまうわけですよ。

でもそっぽ向かれたあとでも全ての瞬間を「こぼさずに切り取って」行くために「ずっと」目で「君を追いかけてる」んだよ……

ピース!

世界平和です。

2番

フィルター外した世界の一欠片ってことは、フィルターを外したことで今まで見えてこなかった世界が見えてくるようになったってことだよね。

このフィルターは蓮ノ空に入ったことやスクールアイドルクラブに入ったこと、いろんなことによって外れたんだろうけど。

その中で「君の見たい空」を「知りたくなったんだ」よな。
この君が見たい空は、多分ラブライブの舞台だ。

「眩しすぎて」「想像してたよりも鮮烈」なそのラブライブという大会
そしてラブライブ優勝を夢見てたのは歌詞を書いてる「私」じゃなくて、「君」が目指してたものだ。

「君が見たい空」なんだから。

きっとラブライブなんて知らなくて、でも「君」と一緒にスリーズブーケとしてステージに立って、歌って、踊って、その歓声を浴びたときの感情こそが「想像してたよりも鮮烈」なものだった。

大会突破の「嬉しい」
「君」と一緒にステージに立てて「最高」
応援してくれたみんなに「サンキュー」

そのどれもが、やっぱり大切なものだから「何一つ逃さない」感情なんだよ。

でもその先の歌詞が「教科書で隠した泣き顔」なのが、すごい苦しくて……。

これ、ラブライブの大会のどっかでこの二人は敗退したんじゃないのか?

そうじゃなきゃ授業中に泣き顔なんて見せないだろうし。

しかも授業中に思い出して泣くくらい、本当に「君」は悔しがってて。

泣きつかれて、窓際でちょっと微睡んでる「君」もいて。

でもあんまり「私」のほうは向いてくれなくて、こっち向いてほしいな、なんて思ってる。

ここまで書いて気がついたけど、「君」はあんまり歌詞を書いてる「私」のことをあんまり見てくれてないんだね。

「横顔」「そっぽ向いた顔」「教科書で隠した顔」「寝顔」

そのどれもが「私」の方を向いてない。

両想いの曲かと思ってたけど、結構一方通行の感情の曲なのかもしれない。

Cメロ

これは帰り際の電車に「君」が乗ってしまって。
電車の光に照らされて君の顔はよく見えないけど、手を振ってるのだけはわかって。
電車が行ってしまうと、そこには街の喧騒だけが残されて、二人だけの特別な空気が宙に消えていって。
なんだか急に夜がさみしくなって。
一緒にいたら一瞬のはずの夜も、一人だけだとなんだか長くて、寂しくて。
夢で「君」と会うまではずっと寂しいままだなぁ、なんて。

ラスサビ

だからこそ、別れのたびに寂しい思いをするから。
一緒にいられる時間を大切にしたいって「私」は思った。

その気持ちを永遠にしようと思った。

それは写真でも、文章でも良かったけど、「私たちはスクールアイドル」だから

「歌」に乗せてその気持ちを永遠にしようと思ったんだろうな

その歌こそが「素顔のピクセル」

なるほど、なるほどねぃ……

俺の目もいつもスリーズブーケを追いかけてしまうぜ……

ピース!

最後に

なるほどなあ…この曲も最後まで一方通行なままだし、二人がどうなったのかも語られないままだ。
どうなったんだろうこの二人は。

同級生みたいだけど同じ道に進んだんだろうか。

それとも、ふたりそれぞれ別々の道に進んで、今ではたまに連絡取りあうくらいなのかな。

でも、たとえそうだったとしても、きっとこの二人にとってこのスクールアイドルとしての三年間は宝物のはずだ。

だって今でもこの曲のきらめきがみんなの心をこんなに動かすんだから。

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