見出し画像

アトピーの頭皮の痒みは、カビが原因?

アトピーの人でも、なかなか良くならない頭皮の痒みや湿疹。掻きすぎて、浸出液が出たり、酷くなると掻く事によって脱毛が起きたりもします。


シャンプーを低刺激のものに変えたり、石けん成分を一切使わず「湯シャン」しているのに、なかなかよくならない人もいますが、原因はいったい何でしょうか。


私も実は、頭皮の痒みやフケのように落ちる落屑で悩んでいて、湯シャンをここ半年していますが、時期によってもなかなか良い結果にならないのです。


頭皮の痒みを調べていたら、私にとっては意外な情報が出てきました。それが、「カビ」です。アトピー因子をもった人がなりやすい病気なので詳しく紹介します。

私のTwitter仲間も、頭皮の症状を抱えている人が多いようです。


ブログの後半では根本解決の方法と、今回の私の対策を紹介します。

アトピーの頭皮の痒みは、カビが原因?

画像1

頭皮が痒くなるのは、顔と同じくらいい皮脂の分泌が良いからで、頭髪があることで、汗が溜まりやすいという頭皮の特徴にあります。


加えて、髪の毛の毛穴は、雑菌などの住み家になりやすく、髪の毛の長さによっては日常的に引っ張られる事で刺激を受けます。その刺激が痒みとなり掻き壊し、雑菌のいる場所を広げてしまう事もあります。


その雑菌というのが「マラセチア真菌」いわゆる「カビ」です。マラセチアは人間の皮膚に常在する菌ですが、毛穴で悪さをする事で「マラセチア毛包炎」という症状に繋がります。

マラセチア毛包炎・癜風・脂漏性皮膚炎の3姉妹

この3つの症状は似ています。マラセチア毛包炎と癜風(でんぷう)という病気は、「マラセチア属真菌」による感染症です。


毛穴に一致する形で赤いポツポツとした皮膚の変化が起こります。症状が強くなると、赤いブツブツの量が増え、同時に白い膿うみもみられようになり痒みがでる事がマラセチア毛包炎の特徴のひとつです。


脂漏性皮膚炎というのは、マラセチア属真菌が「関与している」と考えられています。

よく出来る場所

画像2

マラセチア毛包炎の場合、頭皮に出来る物ものだけではなく、胸元、うなじ、首元、背中などに出る場合があります。顔に関しては「ニキビ」でよく知られるアクネ菌というものが、悪さをする場合がありますが。


アクネ菌は顔に生息している細菌であるのに対し、マラセチア菌は体中に生息していますが、双方とも毛穴の中で繁殖をして、炎症が起きる感じです。


疲労性皮膚炎の場合には、眉毛周辺、鼻の周り、耳の後ろ側、脇の下、股も良くできる部分だそうです。脂漏性湿疹の場合、乾燥の多い冬場になるケースが多いようです。

原因は何か

①皮脂の分泌量が多い

マラセチア毛包炎が出るのは、季節的に夏が多いのは、皮脂の分泌量が多いのも関係します。また、皮脂の分泌量が増える食べ物も関係する場合があります。


肉類・卵・チーズ・バターなどの動物性脂肪が増えると、毛穴が皮脂で詰まりやすくなるので、マラセチア菌にとっては繁殖しやすくなります。


また、血糖値が上昇する事で、インスリンやホルモンの分泌が増えて、皮脂腺を刺激して分泌量が増える事もあるので、白米やパン・クッキーなど血糖を急激に上げる物は控えめの方が良いそうです。

②皮膚の常在菌のバランスが悪い

皮膚には常在菌がいて、バランスが保たれている事で、快適に生活が出来ています。そのバランスが崩れた事で起こる問題ですが、アトピーの人にとっては皮膚の状態が悪い場合があるので、カビの繁殖をしてしまう事が多いようです。


アトピーの患部のジュクジュクを抑えるために、抗生物質を使っていたり、ステロイドの外用によって局所的に免疫が下がった場所によっては、常在菌のバランスが崩れ、マラセチア菌が繁殖しやすい状況になる場合があります。


ステロイドは、炎症作用には良いのですが、同時に免疫機能を低下させているので、使い方と使う場所が難しいのです。

既に出ている場所への対処策

①投薬

広がっていく感じの時は、局所的に薬を使ったり、本当に短期的に内服を使った方が、治りは早く影響も浅く終われます。広がってしまうと長期になるので、出来るだけ早い治療が良いようです。


イトラコナゾールやフルコナゾール、ミコナゾールなどの抗真菌薬が使用されます。塗り薬で治癒することもありますが、効果が十分でない場合には飲み薬として使用されることもあります。


程度によって、炎症を抑えるためにステロイドの外用剤や、頭皮の落屑(鱗屑:りんせつ)を防ぐために、尿素含有のローションやオリーブオイルなどを使用する場合もあるようです。

②清潔にする

マラセチアの増殖しにくい環境を作る事です。つまり、毛穴に無駄な皮脂を貯めないようにします。アトピーの人で「皮脂が無い」という人もいますが、身体全体的な話ではなく、マラセチアが原因で炎症している場所周辺という事です。


頭皮を中心とした場所ですが、汗をかく事でマラセチア菌も広がるので、こまめに拭きとる事をしてください。家に帰ったら、シャワーで流す事も効果大のようです。無理にゴシゴシする必要は無いです。


頭皮は皮膚を掻き壊さないように、爪は切って角を磨く事をお勧めします。

根本解決には

画像3

脂漏性皮膚炎やマラセチア毛包炎の原因である、マラセチア菌を繁殖させない事が一番の解決です。体にいる常在菌ですので、排除はできません。


繁殖しないようするだけで良いのです。アトピーの人は悪化しやすいというだけで、普通肌の人にもなる病気ですなのです。以下がポイントです。

①食べ物に気を付ける

湿疹や炎症、頭皮の痒みが出ている時は、肉類・卵・チーズ・バターなどの動物性脂肪は、毛穴が皮脂で詰まりやすくなるので、マラセチア菌の増殖を防ぐためにも、この期間は控えめにすると良いと思います。


あわせて、糖質を多く摂らない事が経験上、良い感じです。カビ菌にとって糖はエサになります。元々アトピーで甘い物や、パンなどの小麦系を沢山取ると、痒みが出る人などは、注意が必要だと思います。

②睡眠や休息

日常生活の乱れやストレスによって、肌の皮脂分泌が変わるので、睡眠や休息をする事で、疲れを溜めないようにする事は、根本解決にもなるようです。


マラセチアは完治しても、再発する可能性が多い。常在菌なので、仕方がない部分はあります。落胆はせずに地道に対処、もしくはならないように生活の改善が必要です

私の試み

私の頭皮の湿疹は、アトピーによるものかと思って、ステロイドの強さを調整したり、痒みにはコレクチム軟膏を使ったり、軟膏がベタついて使い心地が悪い時は、クリームタイプやローションのタイプなど、色々試しました。


しかし、少しよくなっても、またすぐに悪化するを繰り返していたので、生活環境を見直しました。そして実は枕カバーを新しく変えた時に、元の枕自体がカビていたいのです。すぐに買い換えました。


寝ている間に頭や身体から出た水蒸気が、枕をカビさせていたるくらいだから、頭皮も影響しているに違いないのですが、今はまだ病院での診断はしていません。その代わり、頭皮に使える「真菌用のシャンプー」を購入してきました。

画像4

今日で2日経過しましたが、さっぱりした使用感です。頭皮に湿疹があるので、あまりゴシゴシしてはいけませんが、普段私は湯シャンで週1のシャンプーだった事もあり、この洗髪の気持ち良さについ擦り過ぎてしまいました・・・。


使用日数と、シャンピーの量、洗い方をもっとソフトにするようにし、一ヶ月ほど様子を見ようと思っています。

適切な診断は必要

画像5

マラセチアが原因ではあるものの、マラセチアを見極めるだけでは脂漏性皮膚炎を診断することは出来ないようで、その診断は、症状が出た部位や、皮膚の状態を観察することでわかるようです。


類似した症状で「カンジタ感染」があるので、今回の改善策でよくならない人は、やはり検査が必要だと思います。


■関連おススメ記事■

アトピーだと思ってたら、違う病気だった事例


■参考・引用サイト■

メディカルノート medicalnote.jp


ひらぐん皮膚科・アレルギー科


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ブログ:アトピーでも快適に生きる道

https://life-create-publish.com/atopi/

■Twitter:ライジン

https://twitter.com/raijin0423

■YouTube:ライジン

https://www.youtube.com/channel/UCMNycispEntxj3-h2ZSubhw



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?