これほどに長い時間で当然のように変わること

昔付き合っていた女の子から連絡があった。7年ぶりだった。最初は電話で話をして、そのまま会うことになった。そして色々な話と色々なことをした。それなりに時間の経過を感じさせる部分も多くあったし、時間の経過を感じさせない部分も多くあった。

彼女の方は環境が大きく変わっていて、それを僕が受け入れるには、やはりある程度の時間が必要そうだったので、以前の彼女と違う部分を意識的に見ることになった。それは最初はほとんど無意識的にだった。そして後から意識が追いついた。

途切れた時間がなかったかのように接すれば、僕が随分と傷つくことは明らかだった。少し、柔らかくなりすぎた身体のある部分を意識的にさわった。僕の知らない衣服を着ていること、新しい知り合いの名前、そういったことが大事だった。

何度目かの朝に、一緒に食事をした。彼女は僕より早く食べ終わった。どうやら早く食べることが習慣づいているようだ。僕は、彼女が食事を素早く済ませるのを少し驚きながらも当然のことだと納得できたし、安心しながら、少し寂しくなった。だが、これくらいの痛みで済んでいるうちは、まだ彼女と会うことはやめないだろうと思っている。

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