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【競馬】23-24年シーズンのPOGを考えてみよう

 さて、先週はG1シーズン中休みで競馬予想お休みなのでこのタイミングを使って今年デビュー・来年クラシックの世代のPOGに関して、そして今年デビューの気になる部分をピックアップしていこうという記事です。

そもそもPOGってなんぞや

 POG(ペーパーオーナーゲーム)とは、簡単に説明すれば『一人決められた数の競走馬を指名し、決められた期間内に獲得賞金やそれに準じたポイントで競う』お遊び的な感じのゲームです。主催によっては『指名はドラフト形式(野球選手ドラフトと似たような感じ)』であったり、『指名出来る[社台系出身]の競走馬は5頭まで』など多岐に渡るので、参加したいPOGの企画のルール内容をよく確認して参加していただければと思います。

 参加者間でポイント競って上位を争うので、上位を取りたい! とガチ目の構成をしてもよろしいですし、好きな推し馬で挑戦してもいいので割と自由ではありますね。人に指名の方針を押し付けず、自分の中で『これだ!』といえる指名馬で好走を祈りながら競い合いましょう。
 あ、これも気持ちは分かりますし競馬だし競走馬だからこそですが、POG期間中に勝ちきれず未勝利であったりトラブルで長期休養や登録抹消になっても感情を揺さぶられないことも大切ですね。『掛からない』『入れ込まない』『どんな結果になっても受け入れる』自戒も含めて心の中に留めておきたい。

 今回こちらが取り扱うのは
 中央競馬は『JRA-VAN主催』と『netkeiba.com主催』の2つ。
 条件としては『一人10頭指名』『対象は今年度デビューの競走馬』『指名締め切りはその競走馬の初戦デビュー前』『期間は6月~来年5月末まで』『ポイントは獲得賞金』となっております。そこから『JRA-VAN主催』の方では『シェアポイント制』というトータルポイントとは別に指名者の数によって山分けされるシェアポイントが付与され、それが最終的に『シェアポイント賞』として上位者に景品がもらえるシステムがついてきます。すなわち、多くの人が指名していない競走馬を指名してその馬が入着・勝ち上がれば、それだけでポイントがでっかくもらえるわけです。
 あ、ちなみにまだ次のシーズンのサイトは出来てないので、日本ダービーのある5月最終週の後に変わると思われます。情報の面に関してはそのサイトでもある程度情報は出しておりますが、他に競馬情報機関ごとのPOG情報であったり、本雑誌では赤本青本黄本などの年に一回出す専門誌もあります。
 
 地方競馬は『SPAT4主催』を使用します。
 条件は上記とほぼ同じですが、異なる点は『指名枠は南関東4場でそれぞれ2頭にフリー枠2頭、北海道5頭』『期間は4月~来年6月の東京ダービーまで』となっております。
 情報の面に関しましてはSPAT4側がPOGを楽しむためのコラムを掲載しておりますし、南関東北海道にそれぞれ『能力検査(試験)』というものがあり少数頭でゲートの駐立と発進、その後の走りと走破タイムを見極めるものであり、ゲート内容や走破タイムの基準が超えれば合格、晴れて競走馬としてデビューを果たせます。まあ中央で言うところのゲート試験を合格すれば登録してデビュー可能だよって感じですね。その試験内容を記者目線でコメントを入れているところもあります。
 今年からダート三冠が開幕しますし、このクラシック戦線に名乗りを上げる砂上の競走馬が現れるかもしれない。それをうまく見極めていければと思います。

 

 以上の3つを前提にどうやって指名馬を組み立てるか考えていこうと思います。
 ……ということは、明らかな晩成型にもチャンスあったりや古馬でのPOGあるのか!?
 と疑問に思う方もいるかも知れませんが、『古馬一年目(または二年目)までの方式』のPOGを主催するのもいいかもしれませんし、どこか主催のイベントがあるかもしれません。
 後は古馬中心のPOGはついこの間から今年のシーズンとして開幕した『楽天主催のNFT』も存在します。こちらに関しては事前にその競走馬を登録するためのお金が必要ですしそのやり取りをすることもあるので割とリスキーではありますが、上位に入れば商品もありますし興味ありましたらぜひ。


現在最終盤になっているPOGの指名馬はどうなっているか

 では細かく語る前にざっくりとこちらの指名馬と現在の状況をお伝えします。

中央

デン(JRA-VAN)
デデン(netkeiba)

 あー……うん、最終的に見ても現状のエースがラヴェルのみという惨状であります。
 サトノグランツが次点の希望となっておりまして、次走の京都新聞杯で優先出走権が入れば日本ダービーに出られる……はず!!!
 去年の段階で有力視されていたチャンスザローゼスに関してはアイビーステークスの後に怪我をしたらしく、復帰は夏以降になるようです。……無念! だが仕方ないのだ。
 グランヴィノスとエゾダイモンとビターグラッセに関しては……もう血統から見てPOG始まる前から分かっていた感じの結果ではありますね。気性穏やかで仕上がり早いですし確かな能力を秘めているのは確かですが、でもそれを引き出すための要素が揃っていないようにも感じますね。学習能力が未熟であったり、ビッシリとするためのトモがなくまだ甘さが残っていたり等など……。最初の段階でゴリ押し出来るほどの能力があったらいいのですが現実は甘くない。本格化するであろう秋を待つしかなさそうです。

 まあ今回に関しては当初の目標として『指名馬全頭勝ち上がり』をしていたわけですが、どちらも残り二頭。アオラキに関しては……やはり牝系の晩成を引いた感じではありますね。しかも結構ズブい方なので距離があればあるほどいい……福島は7月までないしどうするのでしょうかね。優先出走権を捨てて函館と札幌決戦へ向かいそうな予感。
 ガールズレジェンドはあまり振るわない様子で次どうするか全く見えないし、サトノミネルヴァに関してはあの後放牧しているのか年明けからまだ戻ってきてない。調子を崩してしまったのか、それとも……仮に復帰出来ても同じく函館札幌で決めに行きそうな予感。少なくとも、この期間中の勝ち上がりは厳しい……目標達成ならずで悔しい。


地方

トデデン!!

 地方でのPOGのやり方が全くもってわからんかったので名門厩舎所属であったり、良さげであったり好みを入れた具合です。なので実際に深く考えておりません。
 ただ後悔しているのは……『ヘルシェイク』が入厩してくる時まで枠一つ置いといたほうが良かったかな……ってことが未だに残っております。距離の方はまだ未知の方ですが、ホッコータルマエ産駒ですし東京ダービー出走は夢ではない……。

 なんかメイクデビューから故障したのか戻ってきていない競走馬いますし、何なら北海道開催の後大井に移籍したのに初戦発熱起こして取り消し……そのまま亡くなった競走馬が居ます。……辛い……無念で辛い。

 この中で誰がエースかと言ったら……サイレントウルフかと思ったらメンコイボクチャンですね。早い段階から勝ち上がり、更には重賞にも挑戦して好走。しかも中央にも参戦したのですから立派ですよね~……、このまま中央の殴り込みといいたいですが、今ここで苦戦していることはまだまだなところです。ところで……中央に参戦するのはいいですが……そこで得たポイントが加算されないのが辛い。


今回のPOGを期間実績重視で稼ぐための考察

 なお、いろんな雑誌であったり参考書などの情報をもとに語っていくので『それどっかで見たじゃん』があっても許してね。

血統

 さて、POGにおいても、競走馬に推すにおいても重要になってくる血統です。誰だってかつて推しだった馬の産駒を応援したくなるじゃないですか! そういうことです。
 応援する分にはどの血統でも問題ありませんが、しっかりとPOGで高得点獲得を重視するのであればある程度血統のことを知ると有利に指名馬を選べれるんじゃないかと思います。
 ではサイアーランキング上位を中心に気になる種牡馬の産駒のタイプ分けと考察理由について話していきます。

■短距離~マイル
  ロードカナロア※、ダイワメジャー、ビックアーサー、シルバーステート、キンシャサノキセキ、(ドレフォン)、モーリス※ 等

 というわけでまずわかりやすい範囲内から。このあたりは種牡馬が短距離とマイルで活躍しており、その産駒も色濃くそれで出ているのでわりかしレース選択が容易な分類ではあります。その中で母父や牝系の配合・気性次第では2000mも行けそうなのはロードカナロア、シルバーステート、モーリスでしょうか。(ドレフォンも行けるかもしれない。去年の皐月賞馬がまさにそうであった)
 2歳~3歳の春を主に考えていく場合、まずダイワメジャーとビックアーサー辺りを注目していきたいですね。特にビックアーサー産駒に関しては仮にマイルがだめでも短距離路線を目に向ければ活躍の場が多いかなと思います。ただ、適正がダート短距離であったり今年のビックシーザーみたいな怪物じみたスプリンターが主要のOPとリステッドを荒らし回ったら……運が悪かったなと諦めます。
 逆に血統次第といえども精査が必要なのがロードカナロアやモーリス。基本晩成型というのが大きいですね。
 上記には載っていませんがディープ直系の種牡馬だとミッキーアイルが真っ先に思いつきますがこちらも基本晩成傾向、中でも芝と考えれば馬体がスピードに傾く牝馬がおすすめ。ただ……気性の粗さがよく出てきて不器用なので一昨年と去年のようにそう上手くいかない印象ではあります。

■中距離~長距離
  エピファネイア※、ハービンジャー、ハーツクライ、キズナ、オルフェーヴル、ルーラーシップ、スクリーンヒーロー、キタサンブラック※、ドゥラメンテ※、サトノクラウン 等

 王道クラシックの花道となる中距離。長距離と書かれていますがPOG期間中は全く見ないことにします。そう、中距離を制する者はクラシック、強いては日本ダービーを制するのですよ。
 かつてはクラシックには必ず一頭以上は参戦していたディープインパクトの産駒もついにラストクロップで春のクラシック出走が危うくなる事態に。これもある種の時代の終焉ではあります。そういった意味でクラシック常連は今はどの種牡馬だろう……って考えるにはちょうどいいタイミングでしょう。ちなみに今年の皐月賞ではキタサンブラック・ハービンジャー・ラブリーデイ・シルバーステート・ルーラーシップ・エピファネイア・デグラレーションオブウォー・マインドユアビスケッツ・ロードカナロア・ダノンバラード・サトノクラウン・ドゥラメンテ・ゴールドシップの産駒の競走馬が出走していました。
 ハーツクライ産駒は早熟型と晩成覚醒型の2つに分かれているためその辺りの精査が少々必要ですが、今年居るかな……そういった要注意タイプなハーツクライ産駒。短距離マイルとは違って中距離は血統からなる成長段階だけでなく体質や気性などの面も考慮しないといけないので選ぶにおいては本当に難しいんですよね。去年の今頃のシーズンの次点で3年目はしゃーないとして次の世代から注目馬だらけで楽しみであったエピファネイア産駒もあまりにも気難しい事実を知って安定感は元から無いと突きつけられた形ですし。
 そういうわけで、ある程度クラシックの常連を知った上でそこから細かく産駒ごとの競走馬を見ることも一つの攻略法としてありかもしれませんが……『GⅠで勝ち上がる幸運持ちか怪物レベルを探す』か『GⅠ、または重賞に出走出来るレベルを探す』かの違いだと思います! でも出走した以上は好走を期待したい!! 私はその辺りを狙っていきます!

■ダート
  ヘニーヒューズ、シニスターミニスター、エスポワールシチー、ドレフォン、(オルフェーブル)、パイロ、コパノリッキー、ホッコータルマエ 等

 地方でもダート三冠が解禁されるのでここもある程度はしっかりと。
 安直な考えからしてヘニーヒューズ産駒入れたくなりますよね~……というイメージがある一方で、世代ダートのエースとしてケンタッキーダービーの切符を手にしたデルマソトガケはマインドユアビスケッツ産駒。地方所属の調教馬として史上初めてアメリカに乗り込んで2着に好走したマンダリンヒーローはシャンハイボビー産駒と実に夢のある内容となっております。
 このあたり2歳戦の内容次第では3歳時の分かれ道が出来るのかもしれません。『更に上の世界を目指してケンタッキーダービー(米国三冠)へ挑戦する』か、『日本のダートの頂点を目指してダート三冠へ挑戦する』か……まあそれより前にしっかりと勝利を積み重ねるためのダートの質適正とその能力を見極めたいところですね。そういった意味ではランキング上位のヘニーヒューズ産駒とシニスターミニスター産駒は要注目といったところでしょうか。
 後は上記には書かれてないことですが、アメリカから輸入されてきたダートで主に力発揮出来る産駒も警戒。ただ、そういった砂などの砂塵になれなくて音を上げるのがおおいので基本は気にしない範疇になることもしばしばだったりしますがはてさて……。
 ここ近年で勢いを見せているオルフェーヴル、ホッコータルマエ、ハーツクライは少々成長が遅い部分もあるのでこのあたり精査は必要です。でも普通に強いんですよね……ダートの恐ろしさを感じるといいますか。

 ではここから特定の種牡馬だけをちょっとしたメモ書きらしきものを。

■後継種牡馬考察:ディープインパクト
・今年のクラシック世代がラストクロップ……なのだが、流石に少数頭すぎてクラシックGⅠに参戦が絶望的といった状況。ここから上げていけば菊花賞にはギリギリ滑り出せそうですが、それは他の取りこぼしてしまった晩成血統の素質馬にも同じことを言えます。
・現状現役で種牡馬は確実と見てよさそうなのは……おそらくシャフリヤールぐらいでしょうか。ポタジェはわからない。
・現在の後継種牡馬候補:キズナ、シルバーステート、フィエールマン、ディープブリランテ、ダノンバラード、サトノダイヤモンド、アルアイン、コントレイル
(ミッキーアイル、グレーターロンドンなどの距離適性の主戦場がマイル短距離、期待度が不十分な種牡馬は選出せず)
・ここ10年以上もディープインパクト産駒が主役として牽引していたのですが、それもすっかり薄くなって大混戦となった今年はディープ系の競走馬はぱっとしない印象。期待されていたサトノダイヤモンド産駒とリアルスティール産駒も成長速度が思ったよりも遅いのかクラシックに参戦出来たのが4月の段階で桜花賞のシンリョクカのみ。後はダノンバラード産駒とシルバーステート産駒が出ておりますが日本ダービーの距離の壁がどうかってところ。
・後は現時点で孫世代でGⅠ馬輩出しているのはどちらもキズナ産駒の牝馬であるアカイイトとソングラインという非常事態。そろそろ牡馬の方でも結果はほしいところですが……今年デビュー世代のキズナ産駒は肌馬の強化により勝負の年として仕掛けてくるみたいですね。その中から何頭クラシックに上り詰めれるか、気になります。
・後は今までディープインパクト産駒前提の育成方法で成果を残してきたノーザン側がずっこけている節があるので、その辺りの方向転換と試行錯誤がどう出るか……でしょうか。

■後継種牡馬考察:キングカメハメハ
・去年のクラシック世代がラストクロップ。そのラストクロップの中でオークスでは2着、クラシックではないけど3歳戦の秋華賞でスタニングローズが制するなどで父としての力は確かな物を感じます。でもそれは牝馬ですし、確かな能力はあるので子出しが良ければ薔薇一族は今後も安泰なはず。無事に引退できれば……!
・現在の後継種牡馬候補:レイデオロ、ルーラーシップ、リオンディーズ、サートゥルナーリア
(ロードカナロアは基本マイル短距離が主となるため一旦省き。配合次第では伸ばせそうではありますが……)
・本来であればドゥラメンテがその後継種牡馬として今後も話題になってくれそうと思いましたが、まさかの2021年に早逝なのが悔やまれるばかり。これもまあ結果論ではあります。
・今までは中距離はルーラーシップ(とドゥラメンテ)が筆頭だったのですが、そこからレイデオロ、リオンディーズ、サートゥルナーリアが入って激化するのは間違いないでしょう。その中で個人的に気になるのがレイデオロ。2歳でどれだけ成果を残し、クラシックに上り詰めれるか今後を占う一年になるでしょう。

■気になる種牡馬:キタサンブラック
・22年世代ではイクイノックス、23年世代ではソールオリエンスがGⅠ馬として輝くほどに昨今注目をされている種牡馬ですが……23年デビューの世代ではその産駒の数は55頭と少なめ。勝負どころとなる三年目はどうなるか気になるところ。
・サンデーサイレンスの特徴を受け継いでいる話もあるなど割と興味深い話もあったり、欧州型の血統を持つ肌馬と組み合わせたり瞬発力強化のトレーニングを詰め込むと末脚の高い産駒が生まれたりと割と話題の事欠かないのですが……一つ問題な話もあったりします。
・というのも……『キタサンブラック産駒の牝馬は走らない』問題が常に付きまとうところ。理由はたくさんあると思いますが……現状牝馬で重賞を取っているのはアルテミスステークスで勝利したラヴェルのみ。能力は十分にあると思いますが何分ゲート難と枠の悪さが……Ohhh……。
・後は上記のGⅠ馬のせいであまりにも感覚は狂っていますがコーナリングは下手なので主に中山などの小回りのコーナリングを求められるコースは苦手です。逆に言えば能力で押し切ることも含めてそれを可能とする産駒が数少ない怪物候補といって良いでしょう。
・それを考えない場合は……まずは牡馬・母方欧州血統から見てみるかなと思っております。牝馬の場合はその馬体重と馬体をよーく見ましょう。

■気になる種牡馬:ドゥラメンテ
・21年早逝により22年生まれの産駒がラストクロップとなっているオールラウンダー型の注目種牡馬。どうして勢いを見せている時に亡くなっちまったんだ……とある雑誌では日本競馬界の損失とも言われているらしいが、今年デビューの新種牡馬産駒がずっこけたらいよいよ言われそうな予感がします。
・来年シーズンのデビューでラストクロップとなっており、そろそろ後継種牡馬もほしいよね……と思っているのですが少々問題点が。……現状その後継種牡馬の候補がタイトルホルダーしか居ないところですね! しかもそのタイトルホルダーは引退後社台スタリオンステーションじゃなく、岡田系の方へ行くみたいで……日高のレックススタッドとかその辺りでしょうか。なのでノーザン側にとっては少々焦る事態になっているかと思います。
・そう考えればドゥラエレーデが次点の種牡馬候補として上げられます……が、一つ問題としてノーザン側が求めている切れ味を持つ差足持ちとは少々違うこと。逆に牝馬がそれを求めていたものを出してくれていることもあって……どうやら牝馬と牡馬で脚質に差がある印象。でも重賞馬のアリーヴォはちゃんとした差足タイプなだけに、このあたり血統や気性・馬体とあらゆるところで関係しているかもしれませんね。
・POGの候補として考える場合はまずその馬の血統や馬体・そして調教内容をしっかり見たいところですね。その辺りで脚質もそうですし、成長のタイプも見えてくるはずですから。このあたりは牡馬と牝馬で大差なさそうですが、関東のほうが良さげな印象ありますね。

■気になる今年デビューの新規種牡馬産駒
・個人的に気になる今年デビューの新種牡馬産駒は……レイデオロシュヴァルグランの二頭でしょうか。
・レイデオロは早期からの活躍からダービー馬となり、古馬のGⅠも勝ち上がっているので早熟性と持続力は十分にあると思います。もしうまいこと引き継げば三代連続ダービー馬なんてこともあり得るかもしれません。
・シュヴァルグランに関しては2歳から活躍が可能ですが本格化が古馬になってからなのでPOGという観点から見たら少々不利な立ち位置。でも牝系はハルーワスウィートで大物を輩出する可能性を秘めているので、その辺り期待したいところ。


生産・育成牧場

 次に生産・育成牧場ですが、今までの通例を考えればノーザンの生産・育成馬を真っ先に思い浮かべるでしょう。しかし今年のクラシック世代の不振ぶりや上記にかかれているディープインパクト系の馬の噛み合わなさが尾を引いており、必ずと言ってもいいほどの絶対性が薄れているようにも思えます。あ、だからといって完全に消失したわけではなく、多くのGⅠを取れて重賞でもよく出てくるほどの安定感は変わらずにあるので、余程ちょっと不安じゃないか(例えば高馬体重の牝馬とか)というレベルじゃなければ信頼に置いてもいいかもしれません。
 次点で信用できるのが去年から勢いを見せ始める社台でしょうか。以前はそれほどな状況は続いていましたが、方針を替えたのか去年から頭角を現しているような気がします。今後外厩も出来て充実してくると思うので今後も注目していきたいですね。
 社台系で期待したいのは……こちらも最近勢いを見せている下河辺牧場でしょうか。キズナの生まれ牧場であり、今年のクラシック世代でも小倉2歳ステークスを制したロンドンプラン、阪神JFで2着で桜花賞を出走したシンリョクカ、朝日杯SFを制したドルチェモアを輩出していることで注目度が高まる牧場といえるでしょう。もしPOGの枠があれば一考の余地はありそうです。


調教師

 調教師に関しては関西であれば友道調教師、矢作調教師、中内田調教師。関東であれば国枝調教師、手塚調教師、木村調教師を主に注目しても問題ありません。ですが有名所の厩舎ほど預かる競走馬の数も多かったりでときに渋滞も起こすこともあったりするので、その辺りの見極めが大事かもしれません。……こう言ってはなんですが、まだ調教師辺りは把握出来てないので、はい……。

 望むのであればコンスタントで、なおかつ調教師の方針にカチリと合いそうな競走馬がいいですね。それこそ、スパルタ坂路調教でおなじみな森秀行調教師に耐えれるタフな競走馬とか。逆にじっくりとした育成を得意をする調教師もそうですね(例えば堀調教師)。

 後は中央も地方もそうですが、コンスタントに数を使って成果を残してくれる厩舎は割と重宝します。重賞やGⅠを勝ってくれるホームランを引き当てたい一方で、一定の目標を設定して調教した上で出走して成果を残してほしい思いもあったりします。(これも森秀行調教師や中内田調教師、矢作調教師がその辺り該当するかな)


ところで、気になる馬の成長度合いや経過はどうやって確認できるか

 おそらく個人馬主のところは余程注目度の高い素質馬や血統馬じゃないと把握は難しいと思います。それこそ、定番のダノンやマテンロウなどのところもそうですし、話題の中にある新米馬主の藤田晋さんところでもどういう内容で調教を重ねているか把握は難しいです、強いて言えば所有馬の育成牧場を把握するに限るものであり、ノーザンや社台であったりチャンピオンヒルズだと多少安心感はあるかな……という印象です。次点で下河辺、大山ヒルズ、シュウジデイ……といったところ。(地方なら道営のリーディング厩舎あたり)

 ではクラブはどうかといいますと……
 岡田系(ノルマンディー、ウイン、マイネル)の辺りはクラブHPにてオープンで公開されているのでチェック可能ですね。
 私が会員に入っている広尾は初入厩前の馬であればオープンで公開されておりますが、初入厩した時点で会員限定となるので要注意。今年デビュー馬でもキズナ産駒の牝馬(リヤンイヴェール)が一番乗りとなりました。
 後は他のクラブは……申し訳ないがわかりませんね。前にDMMバヌーシーのページとか見たことありますが、おそらく会員じゃなければ見れなさそうな気がします。

 では注目度の高い社台系のクラブはどうだろうという話ですが……基本、会員じゃなければ見れません。(過去に何度かページに入って試みたけど見れませんでした)
 ですが、一つのクラブでは今年になってあるサービスを始めたみたいで……
 月々550円でクラブ所属馬の近況が見れるサブスクサービスをしてくれる画期的なサービスをシルクレーシングが行うことになったようで、これは今後のクラブとファンとの付き合い方に大きな影響力与えるかもしれませんね。もしお金の面で気にしなければ利用してみるのも手。

 さて、もう一つ材料になる手がかりがありましたね。それは……入厩後の追い切りを主とした調教内容。本来ならじっくりとした調教過程を見れたらいいのですがほんの一握り……競馬ブックなら見れそうな気がしますが。調教種目や馬場、騎乗者はまあ今は気にしない方針として、出した時計と内容を確認してみるのもいいかもしれません。例えばウッドコースであれば残り2ハロンが前のハロンより大きく変化する末脚発揮のラップであったりとか、坂路のコースで4ハロンが50秒台なおかつ全体ラップだったりとか色々。詳しい走りの感触とかはレーシングビューアーという競馬専門の動画サイトがあるので、こちらもお金に困らなければ利用するのも手です。……私もそろそろ手を出す必要がありそうですが(まだ出してなかった)。



 以上です! まだまだ素人並に試行錯誤をしている身ですが、今年のシーズンから成果を残せるよう頑張っていきたいと思っております。
 POGの内容は勿論ですが、広尾で出資している馬に関することの記事を出せればいいのですが……余裕あれば出していきたいですね。

 それではまた次の記事にお会いしましょう。ではでは!

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