ゴジラ(初代/1954年版)
ゴジラ キング・オブ・モンスターズを観たことをキッカケに、アマゾンプライムにて、記念すべき第1作目の「ゴジラ」を鑑賞。
シリーズ化の明確な予定もなく、日本初の怪獣映画ということもあり、怪獣映画というより、パニック映画というか災害映画という印象。
そして、①寝間着が和服、②大人が「また疎開か」と言う、③テレビ塔が東京タワーではない。
1954年は昭和29年。
終戦から10年経っておらず、「もはや戦後ではない」の名言もまだ生まれておらず、復興の象徴、東京タワーもない。
65年前の作品。今や古典映画であり、戦後映画といえるのではないだろうか。
その点からも、敵国の代わりにゴジラが登場する戦災ならぬ天災にみまわれるという側面もあると思う。
政府や学者が対応し、マスコミは状況を伝え、一般市民は逃げ惑う。ゴジラ以外の怪獣が登場するわけでもない。まずまずリアリティのある感じ。
ゴジラ自体はその巨大さを上手く演出している。そして名セリフ「私は見た!確かにジュラ紀の生物だ」も出てきて、特撮パートについてなんですが、これは1954年ということで、技術的に高いとは言えないものの、その当時の技術でこのクオリティは素晴らしいと思う。
ところで、ゴジラ以外に登場する SF的要素として、オキシジェンデストロイヤーがある。
その開発者芹沢のアイパッチが気になった。アイパッチを日常的に使っている人を見たことないので過剰な演出に見えてしまう。これも時代だろうか。
まとまらない感想になってしまっているが、古典映画として、とても魅力的な作品であった。
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