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色男観察日記🐦⬛①
末っ子猫さんの下積み時代
ギルド『桜花放神』に入ってからしばらく経った。
まだまだレベルも追いつけていないので、ADやETといったパーティでダンジョンに挑むタイプの行事にはまだ参加ができていない。
精進だ。
レベル的にはADに行けるようになった後も、しばらくは入場に必要な『シルバーバッジ』の手持ちが少なくて…参加を見送った。サブマスさんによると、
かな氏「ねこちゃん。シルバーバッジは今から貯めておきなよー。『限界突破』の時にたくさん要るからね!」
ということだったので、ある程度温存したほうがいいと思ったからだ。
シルバーバッジに余裕が出てきて、週課(AD)にも少しずつ参加できるようになったときは、ちょっと成長を実感して、少し誇らしかったな(๑•̀ㅂ•́)و✧
猫さんといえば、PTを組むときに躓くことの多い女。他のPTに入ったままにしていて、くわっちゃん先輩によく注意されたものだった…
![](https://assets.st-note.com/img/1698394063042-dJM9PUWUga.jpg?width=800)
くわ氏「猫さん、他のパーティに入ってるみたいだよ」
くわ氏「猫さん、パーティ抜けてねw」
😼(いつもスミマセン…)
猫冲、先輩風を吹かせ損なう事
5月に猫ちゃんが桜花に入会した後、桜花ではしばらくの間新規メンバーの加入がぱったりと止んでしまった。
桜花の勧誘方針は、ズーカさんとなんパンさんが、街で誘拐(無言招待)してくるという特殊なものだったから、人が来ないのも仕方がない。
それでもあるとき、誘拐がとても上手く行ったようで、桜花は3人のメンバーを迎えることができたのだった。
この頃入会したのは、かよりん♪(シーフ)、酔宵(マジシャン)、黒仭(商人)、3人の威勢の良い若者達だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1698375446447-m3gDtYfpk2.jpg?width=800)
🐱(かよりん♪にはズーカ氏も頭を抱えていた)
初めての後輩だ♪
ここは、先輩風を吹かせて回るぞ!と意気込んだ矢先、ズーカさんが新しく入ってきた3人にこう言った。
ズ氏「みんな、師匠は見つけたかな?ラグマスは、師弟関係を結んでおくと有利だから、すぐにでも結んでおいたほうが良いよ。」
🐱(師匠❓)
『師弟関係』を持つことは双方にメリットがあるようで、これを聞いた先輩方も集合して、急きょ、師弟マッチング会議が開かれた。
話し合いの結果、かよりん♪は始値ピザさんに、黒仞さんはズーカさんに、酔宵ちゃんはろりあんぬちゃんにそれぞれ弟子入りすることが決まった。
キャラが濃い、真面目、サイコパス。後から振り返ると、絶妙なマッチングだったと思う。
で、
師弟関係がギルド内で結ばれた結果、基本的なOJTは師匠がすることになったことや、3人ともうまくネットを活用して自分で調べ出しちゃう人たちだったので…結局わたしの出番はなく、先輩風を吹かせる計画は不発に終わったのであった。
師弟関係かー…わたしには師弟がいなかったから、少し羨ましかった。
仲の良い同期
会社でもそうだけど、同期って、親近感が感じられて、少し仲良くしやすかったりするよね。多分、これはわたしだけじゃないはず。
今回入ってきた3人も例外ではなくて、時間を合わせて狩りに行ったり、ギルチャでコントを披露したりと、とても仲が良かった。
この3人とはレベル帯がズレた非戦闘員だったので、わたしは狩りに混ざることはあまりなかったけど…
🐱(強ければ引っ張ったりもできるんだけど)
その分、ギルチャではよく交流させてもらった!かよちゃんや酔宵ちゃんのパワーに気圧されて、空気になる事も多かったけど。
黒仞のモテ期(仮)
黒ちゃんが桜花に入ってから色男街道へ入っていくまでは、それほど時間が掛からなかった。
黒ちゃんについては、ほどよい可愛さの外見と、強くなれるように一生懸命頑張ってる様子が好印象だった。
「僕もはやく、ブラックスミスになって皆の役に立ちたいんだ。」って言ってたのが、ちょっとかわいかった🐾
ある休日の昼。素材集めのために放置狩りをしていたところに、かよちゃんと黒ちゃんがログインしてきた事があった。
🐱(中の人は確か掃除機をかけたりしてた)
黒ちゃんが「かよりん、一緒にミニ周りしない?」とミニボス狩りに誘っていて、かよちゃんが「いいねー、行こう!」と答えている。2人でミニボス狩りにでかけたようだった。
それから狩りをしながらギルチャで話をしている様子をコソコソ眺めていると。
「…って事があってさ〜、やっぱりズーカさんはカッコいいな!って思ったんだよ」と、黒ちゃんが、ウチの師匠はつよくて、カッコいいんだぜ!っていう趣旨の話をしていて、かよちゃんもふんふんと聞いてる風だった。
それから、
「でも私は、黒ちゃんもかっこいいと思うよ?」とかよちゃんがひとこと。
かよ氏「…」
🐱(あらあら、若いっていいわね)
後日、ズーカ氏から指示を受けました。
「桜花では、恋愛にオクテな人が多い気がする。ラブマスは素晴らしいの素晴らしさを広めめたいな…おっきー、ちょっと皆に意見を聞いてきて」
🐱(いや、余計なお世話だよ)
![](https://assets.st-note.com/img/1698394014416-2PCFcFjpk0.jpg?width=800)
総当たりで聞いて回ると、わたしがなんか、彼氏ができましたーって浮かれてるみたいで腹立たしいし…
🐱(💡)
そういえば、かよちゃんの件はどうなったんだろう。何か進展はあったかな。
と、ふと思い出して色男に声をかけることにした。
以下、当時の復元問答。
🐱氏「黒ちゃん♪」
黒氏「ん?ねこちゃん、どうしたんだい?」
🐱氏「ズーカさんが気にしてるんだけど、黒ちゃんはお付き合いとかしないんですか?」
黒氏「あぁ…ラブマスねー…でも相手がないないのよ」
🐱氏「ふむふむ…」「あ、かよちゃんは?かよちゃんかわいいよねー。」「ねぇ、黒ちゃん(ΦωΦ)」
黒氏「んー…かよこは、妹みたいなものだからー。ちょっと恋人関係とかはないかな。」
以上
概ね黒ちゃんとのやり取りは、こんな感じだった。
ほんとに何事もなかったのか、黒ちゃんが鈍感だっただけなのか…
次へ続きます。
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