猫冲の事件簿📗⑤
泥無し芳一
ブライズさんたちが桜花を出てから、ズーカさんも少し反省の色を見せたのか、少し落ち着いた様子で、ふたりで遊びに行ったり、ギルド運営の話をしたり今まで通りの関係に戻ることが出来た…たぶん、上手くやれてたと思う。
ところで、ネコマス就任によりギルマス権限を得て、しばらくたった頃、わたしはワルい遊び覚えたのだった。それは、職位イジリ😼
会話の流れに沿った職位を作り、主に酔宵ちゃんをいじる。コレが桜花流の職位イジリだった。
ヒット作は『泥無し芳一』
🌸桜花放神【泥無し芳一】
桜花のリアクション芸人こと酔宵ちゃんは、ドロップに恵まれない子で、ETでレアが出ない、なかなか不びんな子だった。
その一方で、かよりん♪にうざ絡みをしたり、師匠のろりちゃんと奇天烈な話をしたりすることでギルドを盛り上げるムードメーカーでもあった。
🐱（イジりがいがあったにゃん）
🌸桜花放神【メンバー６】
かよりん♪は、明るくてカワイイ雰囲気の子だった。酔宵ちゃんと毎日コントを提供してくれる貴重なコメディ要因でもあった。
かよりん♪といえばこの絵文字 ⇨ (つд⊂)ｴｰﾝ
わたしを含めて、この毎日のコントは楽しみにしていたんだけど、ズーカさんは少し心を痛めていたようで、「最近の桜花は、少し治安が悪くなったよね。かよりん♪さんの言葉づかいがちょっと…ヒヤヒヤするんだよ」
とよく言っていた。
後日談だけど、３年後アッカさんにも同じ趣旨の相談をしていたことが分かった。この時に、アッカさんが抱いた心象はというと『揉め事が生じてるなら自分が調整に入ったら良いのに…馬鹿じゃねーの？』というものだったらしい。ちょっと辛辣すぎる（笑）
ずーか復活
１ヶ月くらいネコマスを続けた頃、ズーカ氏からそろそろギルマスに戻ろうかと申し出があった。元々ヘソを曲げてるズーカさんの代わりにギルマス代行をしてるつもりだったので、それがいいねとギルマス権限を返すことにした。
その代わりと、わたしはズーカさんに3つの条件を提示した。１つ目は、もうヘソを曲げて投げ出さないこと、２つ目は職位のぷりちーを別のものにすること（実は不評だった）、３つ目は、職位イジリ用に『告知参照』という職位を作ること。
いずれも承諾したズーカさんに、わたしは約束通りギルマス権限を返却して、これで桜花は元通り、本当の平和が戻ってきたように思われた。
モンスターに興味はあるかい？
それからは目立った事件もなく、１ヶ月くらいの間、色々なところにデートに行ったり、一緒に狩りにでかけたり、ズーカさんとのんびり遊ぶことができたと思う。
しばらく経って、わたしがモン研にいた時。ズーカさんから「おっきー、結婚も考えてみる？」と提案があった。ズーカルートでは何かと、モン研に居る時に進展が起こりがちだ。
「それって、プロポーズですか？」ちょっと事務連絡チックな言い回しだったので、一応趣旨確認をしたところ、これ自体は世間話みたいなものかなという。
でも、仲直りもできたし、付き合う事になって、それなりに経ったから、『結婚』も悪くないかな。ズーカさんもよろこんでくれるだろうと思って、結婚もいいと思いますよと一応答えておいた。
すると、プロポーズの言葉を考えておくから、１週間程待ってほしい。せっかくなので、プロポーズ も きれいに決めたいというズーカさんだった。
🐱（『も』❓❓）
そもそもプロポーズの期日を予め指定するっていうのも野暮だと思うし…先の意向確認って事実上のプロポーズ何じゃ…と細かい疑問や不満はあったものの、素晴らしいプロポーズを考えてきてくれるらしいこと。これ自体は率直に嬉しかった。
そういえば以前の『名前呼びの件』もあったが、大丈夫なのだろうか(-_-;)
一瞬、おっきーの頭には不安がよぎったけど、その不安はすぐに期待に上書きされて８割方プロポーズ当日が楽しみになった。
一貫性の法則
プロンテラの教会前に呼び出され、期待に胸を膨らませて現地に向かうわたし。今日は待ちに待ったプロポーズの日だ。
教会前でズーカさんと合流して、少し話をしたあと、ドキドキしながら彼のプロポーズの言葉を待った。１週間考えたプロポーズの言葉だ、これは期待せずにはいられない。
そしてプロポーズ🐾
ズ氏『猫冲さん』
🐱『はい』（あれ、何か嫌な予感がする）
『…』
『…』
ズ氏『宣誓！私ことズーカは、猫冲さんを愛し、護っていくことを、誓います！』
🐱（❗）
ズ氏『だから、私と結婚してください！』
あぁ、好きじゃない。どうしようこの感じ…何だ、この体育大会。『宣誓！』で始まるプロポーズって何？どこの漫画から引用してきたんだ！だいたい１週間考えた結果がコレなの？
キマった…と花束をとりだすズーカさんと、ノリキレナイわたし…あー、帰りたいな…
あ、こう考えよう。
内容はさておき、一生懸命プロポーズの言葉を考えてきてくれたんだ。そう思うと、このひどいプロポーズも少しカワイイ気がしてくる。
『…』
『…』
🐱「よろしくお願いします。」
そう言って、わたしはズーカさんから花束を受け取った。
マリッジブルー
正式に？プロポーズを受けることにしたので、あとは結婚式の時期を決めることになった。ゲーム内とはいえ、せっかくの『結婚』だ。その日は大事にしたい。
結婚の前に、何人かにコソッと報告をすることにした。いきなり結婚します！とアナウンスするのが恥ずかしかったのと、傍からどう思われるのか、少し不安だったからだ。
一人目ろりあんぬちゃん
「ふーん・・・ズーカちゃんと結婚することにしたのね。」
「私はどうかとおもうよ？２人が幸せになるイメージが湧かないね。」
二人目ブライズさん
「お、猫にゃー結婚するんだ。おめでとう！」
「でも、私は彼はオススメできないな。人として信用ができない。」
さんざんな言われようであった。
こんな感じだけど、本当に結婚式に進んでもいいのかな…
次で終わります、おつかれさまでした(๑•̀ㅂ•́)و✧
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