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猫冲の事件簿Ⅲ Mりん篇📙③


ギルマスとの再開

対人戦のイベント『6v6』が開催される事になった。参加するだけでも景品がもらえるとあって、我らが桜花でとりあえず、参加することにした。

結果はあまり期待できないかもしれないけど、マッチングをみてイケそうだったら、勝ちに行こう(๑•̀ㅂ•́)و✧

そんな感じのスタンスでの参加。

わたしは、あまり対人系のイベントは好きじゃないけど、皆でワイワイ遊べるのは大歓迎だったので、このイベントには結構前向きだった。

6v6の勝率はどれくらいだったか…たしか、10回戦ほどランダムで当たったチームと戦ってみて、勝てるのは5回〜6回くらい?どの週もこれくらいの結果だった。

ある6v6の開催日。マッチング相手を見て、そのギルド名にどこか心当たりがあった。『あれ、どこで見かけたんだろう』そう思いながら、何となく友達リストを確認してみると…

🐱(❗)

そのギルドは、ズーカさんの移籍先だった。

対戦が始まって、ポイントに向かって走りながら、ひょっとしたら、ズーカさんが居たりしないか、期待半分でらあたりをキョロキョロしていると、行き先のポイントに、見慣れたロードナイトが立っていた。

🐱(ズーカさんだ!!ちょっと話しかけてみよう!)

まだ喧嘩中だけど、しばらく時間を置いたことで少し機嫌を直していたわたしは、ちょっと久しぶりに会えた嬉しさもあって、ズーカさんに近寄って、話しかけようとした。

すると…あっという間にドラゴンブレスの餌食にされて、陣地に送り返されてしまったのだった。
🐱(まぁ、そうなるよね)

拳を交わした後

その日の6v6終了後、わたしはズーカさんに思い切って連絡をとってみることにした。さっきは対戦相手に話しかけようとしたのに、いざ個チャを送るとなると、少し緊張した。

🐱「ズーカさん、お疲れさま!さっきはよくもやってくれたな!w」
ズ氏「え!まおちゃん!?そういえばさっき桜花と当たった様な…あの場にいたんだ!」

また無視されるかも…と、少し心配だったけど、久しぶりに話したズーカさんは、いつもどおりの様子に戻っていた。ちゃんと返事してくれてよかった…

🐱「居たよー。せっかく猫ちゃんから挨拶しにいったのに、攻撃するなんて…しくしく…」
ズ氏「俺が護らないといけない、大切な人なのに…攻撃してしまったのか…」
🐱「まぁ、いいよー。オートにしてるもんね!わたしも不用意に近づいたんだ、しかたないってw」

やっちまったこと(?)についてメソメソしてるズーカさんにフォローを入れる。そんないつもの感じに、ちょっと懐かしさを感じながら話をしていると…

ズーカさんから、謝りたいから、ちょっとどこかで話せないか?と申し出があったので、とりあえず、猫さんハウスに招待して、リビングにてお話を伺うことにした。

元鞘に収まる

ふむ、聞こうか

猫さんハウスに来たズーカさんは、フローリングに座って、謝罪したいことについて話し始めた。

「実は、年末に『私生活で大変なこと』があって、自分の中で気持ちの余裕が無くなってたんだ。それで、どうしてか分からないけど、まおちゃんに八つ当たりをしてしまったんだ。」

🐱「…」

「まおちゃんが出ていってしまってから、急に我に返って。取り返しのつかないことをしてしまったと思った。」
「許してもらえないかもしれないけど、とりあえず謝らせてほしい」

大体こんな感じだった。

🐱(実際はズーカさんの身に起きた『私生活で大変なこと』についての説明もありました。)

それだけ辛いことがあったなら、あらかじめ説明してくれれば、わたしも話くらいは聞けたのにな…

ちょっとどこかで、『どんな言い訳するつもりか分からないけど、少し聞いて一笑に付してやろう』と思ってたところがあったのに、ズーカさんの謝罪にすっかり丸め込まれてしまって、涙まで流してしまった。

🐱「事情はわかりました…もう無視とかやめてね。そしたら…許しちゃるわい。」

6v6でやっつけられたのがキッカケで、仲直りできるとは思わなかった。

後は、みんなにも経緯を説明して、ズーカさんに帰って来てもらおう。それで、全部元通りだ。

よかった、これで一安心じゃ🐾

この頃のもじゃりん

桜花に来てからのもじゃりんは、さすがナンパのプロといったもので、割とスムーズにみんなと打ち解けてくれて、結構ギルチャにも参加してくれていた。

桜花的に、とても心強かったのが彼の愛人ネットワーク。週課で少し人が足りない時に、もじゃりんにお願いすると、他ギルドにいる『お友達』を呼んできてくれるので、桜花の週課はとても進めやすくなった。

さすもも👏

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