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「仕切る」ということを考えつつのプチトリップ

今回はHPのブログ代わりにnoteに書いてみます。

月曜日、年内最後であろうプチトリップへ。
予想外の雪で山の上に行くことは諦め、前倒して朝から甲府でカーシェアドライブ。
用事がひとつあって月曜日としたものの、美術館をはじめお休みばかり。紅葉を見ようと思っても良さげなところは熊さんが〜。
というわけで、出発してからもどうしよー。もうなんでもいいかなーとなりながら、
とりあえず、朝カフェ行こう!と、気になっていたカフェへ。

だいぶ古い商店?をリノベしたカフェ。
道路に面したショーケースと窓。
そこで注文をし、支払いを済ませると間口の狭いガラスの扉を開けてくれ、中へ。
なんだか楽しい♪アトラクションに入るよう。

抜けない??と不安になるような階段を昇ると、ノスタルジックな空間! 小物のセンスも素敵。どこに座ろうか迷うも、懐かしい商店街の景色が見える窓側カウンターへ。
いつまででも居れそう(笑)

寺崎コーヒーさん

ここですっかりやる気に満ちてきて、前回甲府へ来た時に見つけたもののラストオーダーが終わっていて入れなかったイタリアンでランチをしようと決意!
食べ物ばっかだな。

予約しないと入れない可能性がありそうだったので、予約をするとして、その時間と用事を済ませる時間、あともう一件絶対行きたいところがあったので、スケジュールを考え(距離料金がプラスされない6時間で納めたい!)カーシェアを予約。
カーシェア便利!しかもこういう旅程を考える時間が大好物♪

思いの外時間がかかった用事を済ませてランチへ。

kinowaさん

こちらもリノベ物件。モルタルっぽい内装とミディアムカラーのウッドでコーディネートされた、落ち着きがありつつ爽やかさ漂う、こちらも好きな空間。
向かいの美術館のある公園の緑が羨ましいくらいの借景!
住宅で、実際暮らすとなったらこっちの内装イメージが現実的よね。
とか、思いながら、お料理を待っていたのだけれど、つい色々見学してしまう。
布好きの私としては、座っていたカウンターと厨房を仕切の上部の布の使い方が、初めて見るかも。と目がキラキラ🤩

厨房と客席という関係上、開口部分を狭めることで視線もほどよく抑えられ、下り壁でしっかり作り込むよりも軽い印象になっている。
使われている布もナチュラルで内装に合っているし、布端がそのままなのも◯。
しかも留めてある画鋲は照明や金物とコーディネートされてる♪

このような形にしたのは色々な理由があると思うけれど、無理してお金をかけるよりこの方が断然センスが感じられる。

インテリアに布を使う提案をしてもなかなかイメージしてもらえずいつも悩みの種なのだけれど、もう少し提案の仕方を考えて選択肢に入れてもらえるようにしたいなぁ。

そして、この後ブラブラ寄り道しながら向かった先がここ。

evam eva yamanashiさん

ちらっと写真で見ていた時点で好きが溢れていたのだけれど、行ってみたら予想以上。
やりたいことが具現化されていて溜息しか出ない(笑)
もちろん当たり前に発見もヒントもたくさん♪

カフェもあったので迷わず利用!ほんとに食べてばっかり🐷
竹林が見えるカウンターでしっとりプリンとほうじ茶をいただいた。
近所に欲しいこのカフェ。。。

なんて思いつつちらっと横を見ると、、、

カフェ入り口の引き戸。戸自体は今流行り?のハイドア。だけど下り壁があって「くぐる」という動作が発生するようになっている。

昔、“仕切り”というものについての考え方の授業?セミナーだったかな?の中で神社の鳥居をくぐる、手水で手や口を清めるといった行為が聖なる空間と俗なる空間とのしきりとなっている。という話を聴き、ものすごく感銘を受けた。

神社ではなくても、壁などではなく心理的に仕切られている空間。

例えば床材の切り替えや天井高さの違い。ホテルのロビーなど思い浮かべてもらうとイメージしやすいのかもしれない。
あとは歩いていて脇道や路地があると、ここ入っていいのかな?とかなんだか別世界につながってるような気配がしたり、同じ道路なのに空気感が変わる場所があるはず。

誰しもが体感したことがあるはずの心理的な「仕切り」。
記憶に残っていないのは、その時に影響した感情的なものが自然すぎるのだと思う。
なんかこの街すっきりしてる。と思ったら電線がない!みたいな感覚?(違う?)

朝のカフェもそうだけれど、なんらかのアクションを起こして扉が開かれるという一連の流れも、ひとつの仕切りで、異なる世界に入るんだ!という期待感のようなものが膨らむ装置となっていると思う。

とにかく高い天井に高い建具。一つ一つは開放感につながって、高見えする要素ではあるのかもしれないけれど、ただずるずるそういう空間が繋がっているよりも、トンネルの先が開放的に感じるように、メリハリがあることで感じたい開放感が増すことにつながる。
くぐるという動作も低い天井も良いところはたくさんあるし、空間を豊かにする要素のひとつになると思っている。


らふ提案室では、その建物全体を通しての空間のつくり方や見せ方、見え方を考えてプランニングしています♪
突然営業トーク(笑)長くなりそうだったので端的に締めてみました😎

最近考えさせられることが多くてずっともやもやしてた「仕切り」について。
これを書くにあたって引っ張り出した『「しきり」の文化論』。挟まってた自筆のメモと一緒にちゃんと読み返そう‼️

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