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The経歴

こんにちは、21生のrafです。新刊企画の一環としてオタクになったきっかけを書くことになりました。基本的にrom専なのですがせっかくの機会なので精いっぱいの自分語りをしていきたいと思います。他のメンバーのお話については以下をご覧ください。



第1章:始まりと終わり

まずどこからがオタクなのか具体的な説明を求めたいと思ったのですが心の中のメンズコーチがそのめんどくさい考え方ガチで危機感持った方がいいよと言ってきたので深夜アニメに興味を抱き始めた頃をオタクの始まりとしてお話していきたいと思います。

さて、私が深夜アニメを見始めたのは小学校5,6年生くらいの頃で、初めて見たアニメは這いよれニャル子さんでした多分。

当時の私は家にあるパソコンを使ってyoutubeの実況動画、特にゆっくり実況を見るのにはまっていました。マイクラやピクミンやドラクエの実況動画をよく見ていたのを今でもよく覚えています。自分でもマイクラをプレイしたくてパソコンをカタカタした結果よくわからないソフトをダウンロードしてパソコンがまともに動かなくなったのは今となっては笑い話です。

さて、そうして色々な動画を見ていたのですが当時の動画ではたびたびバレなきゃ犯罪じゃないんですよ、等のニャル子さんのセリフがネタとして使用されていました。確信はありませんが、おそらくそれをきっかけとして私はニャル子さんの存在を知りました。

親の顔よりみたやつ

また、当時クトゥルフ神話TRPGのリプレイ動画も頻繁に見ていてクトゥルフ物に興味を抱いていたこともあり、自分はあれよあれよとニャル子さんの視聴を始めました。ぶっちゃけ当時の感想はあまり覚えてませんが、面白いなー、えっちだなーとか思ってたような気がします。ただ今見た方が諸々のパロディの元ネタとかもわかって楽しめそうな気はしますね。

何はともあれオタクになったきっかけは昔視聴していた動画にあるということです。まあぶっちゃけ当時はゆっくり実況からの流れで東方の二次創作とかをよく見てたのでどっちかっていうと東方オタクみたいな感じだった気がします、幽閉サテライトの曲とかよく聞いてました。ちなみに原作は風神録のNormalしかクリアしたことありません弱くてごめんなさい。

第2章:朧月は闇に微睡む

小学生時代はそこまで多くのアニメは見ていませんでしたが、中学生になるとそこそこ色々見始めました。確かちょうど放送してたリゼロとかこのすばとか見てた気がします。リアルタイムでやってた作品以外だとミルキィホームズとか男子高校生の日常とかを見てたのは覚えています。そして色々見てきた中で特に記憶に残っているのは中一の夏休みに見てた中二病でも恋がしたい!ですね。

ギャグやらストーリーやらが好きだったのもあるんですけど一番はやっぱり小鳥遊六花というキャラの存在が大きいですね。多分自分に初めて"萌え"ってやつを教えてくれたのはこのキャラクターだと思います。ビジュアルはもちろん中二病ムーヴを繰り返す一方受けに回ると途端にふにゃふにゃ弱々になるのがギャップがあってものっそいかわいいって思ってましたし今でもそう思います。あと声優の内田真礼さんがめちゃくちゃあってるのがいいんですよね。からかいたくなるというかいじめたくなるというかなんというか…小鳥遊立花というキャラクターの魅力を見事に引き出している声だと思います。この人がやってなかったらここまでの萌えを感じることはなかったと確信を持って言えます。まあ中一の夏休みっていう人格の形成に影響が出そうな時期に見てたのもはまった原因だと思います。OPを聞くとちょっとだけ涙が出そうになる唯一のアニメです。

しかし本当に懐かしいですね、当時仲の良かったオタクも同じくこの作品を見ていたので一緒になってバニッシュメントディスワールド!と叫んでいました、きもくてかわいいですね。あのオタクは今は何をしているのか…もう一度会ってみたいようなもう会いたくはないような…なんとも複雑な感情に襲われます、多分これが恋ってやつなんだと思います。そう恋です…こい…Koi?

第3章:ご注文はうさぎですか?アニメ10周年おめでとうございます!

"こい"と言えばご注文はうさぎですか?の作者であるKoi先生ですね。アニメ10周年、本当にめでたいです。

10周年記念イラスト

ご存知でない方のために一応説明させていただくと、ご注文はうさぎですか?(通称ごちうさ)は芳文社の発行している漫画タイムきららMAXという月刊誌に掲載されている4コマ漫画です。2011年から連載が始まり、2014年にはアニメも放送され、2015年には2期が、2020年には3期が放送されその他映画やOVAも公開されています。
私がこのアニメを初めて見たのは映画の公開が決定するより少し前だったと思うので、確か中2の1学期とかだったと思います。当時ネットではやっていたのは知っていたのですが、見始めたのは少し遅い時期だったはずです。まあ時期については若干記憶が不明瞭ですが1期1羽を見た時の感想が
「なるほどこれは難民が発生するわけですわ、さてさて第2羽も引き続き楽しんで見ていくとしますか!」
だったことは明確に覚えています。上から目線で生意気でかわいいですね。なんにせよごちうさに関しては当時からなかなかに楽しんでみることができていました。当時の自分が一番気に入っていたのは舞台設定だったような気がします。

異国情緒溢るる

フランスのコルマール等をモデルとしたこのかわいらしい舞台がどうにも自分の癖にはまってたんですよね。自分にとっては非日常的ともいえる舞台だからこそ自分の日常と完全に切り離して視聴することができ、それによってココアたちの日常に没頭できていた部分もあるような気がします。まあでも正直当時抱いていた感想はかわいい、癒される、それに比べて俺の人生は?生とは?死とは?といったもので、物語そのものにはさして惹かれていなかったと思います。私がごちうさに狂うようになったのはもう少し先、2019年から2020年にかけてのことでした。

2019年の自分は高校生の身でしたね。高校生となった私はきらら系を筆頭とした日常系作品を色々と観ていました(ゆるキャンスロウスタートこみっくがーるずきんいろモザイク等々)。そんな中で2020年にごちうさの3期が放送されることを知った私はごちうさの原作を読んでみることにしました。まずはアニメ化済みの範囲まで読みその後範囲外の5巻に手を付けたのですが、ここで私はすごく驚かされました。

すっごくいい話だったんです
ぶっちゃけ当時は日常系全体に対して癒しやくすりと笑えるギャグ以外ほとんどなにも求めていなかったのでびっくりしました。そのほかにも話の構成やテーマ性、ストーリー等の多くのものがよく考えられた上で作られていることに私は高校生になってようやく気付いたんです。多分他のアニメの構成等を気にし始めたのもこれがきっかけだったと思います。自分にとってごちうさはアニメや漫画の先生とも言えるのかもしれませんどうだろう。

まあそんなこんなであとは沼にずぶずぶとはまっていくばかりでした。キャラソン聴いてグッズ買ってアンソロジーも読んでエイプリルフールの企画もやって…色々とやっていきました、すごい楽しかったです。
まあ私のことはこの際どうでもいいのでここからは個人的に思うごちうさの魅力をあんまり長くならないよう簡単に説明していこうと思います。基本的にごちうさというコンテンツは主に原作漫画、アニメ、キャラソン、エイプリルフール企画、の4つで構成されていると思っているので、これらについて話していきます。

第4章:私的ごちうさの魅力紹介

以下の内容は一部原作3期までのネタバレを含んでおりますのでご注意ください。読みたくないという方は目次からあとがき!まで飛んでください。

魅力紹介其の一:原作とアニメが最高


さて、最初にも言いましたがごちうさの原作はまんがタイムきららMAXに連載されている4コマ漫画でありなんと13年ほど連載してきて1度も休載したことがなく、しかもここ10年近く毎月カラーページありで掲載されています。物販などでも頻繁にイラストを描き下ろしていることを考えるとすごいとしか言えませんね。カラーのイラストは本当にかわいく美麗でキャラクターだけでなく小物などへの拘りも素晴らしいものがあり、モノクロのコマでも一コマ一コマ細かい線で丁寧に描かれておりイラストだけで考えても大いに見る価値があります。

まんがタイムきららMAX2024年5月号表紙


それでは原作漫画についてより詳しくお話していこうと思うのですが、ごちうさの物語についてお話しするとなると主に舞台、キャラクター、ストーリーの3つに分けてお話ししないといけなくなります。長くなりすぎると疲れちゃうので簡単に書いていこうと思います。

まず舞台についてですが、ごちうさの物語の主な舞台は主にフランスやドイツなどに存在する街をモデルとした木組みの街と呼ばれる場所で、ヨーロッパ等における文化が幅広く取り入れられた異国情緒あふれる都市となっています。

フランス東部、コルマール

2期の12羽でやっていたシストなどは実際にフランスで行われている宝探しゲームらしいです。外国の文化に若干詳しくなれるのもごちうさの魅力の一つですね。漫画を読んで、あるいはアニメを見ているだけで海の向こうにある国へと思いを馳せ思わず海外旅行に行きたくなってしまいます。うさぎにおじいちゃんの魂が入っていたり、ハロウィンに死者の霊が下りてきたりといったファンタジーな要素もこのようにおとぎ話のようなかわいらしい舞台だからこそ違和感なく取り入れられているのかもしれませんね。

次にキャラクターについてですが言うまでもなくかわいいです、すごくかわいいです。ざっとアニメOP担当のココア、チノ、リゼ、千夜、シャロの5人だけ紹介していきます。一部私の主観が入っていますのでご注意ください。

1.ココア

まんがタイムきららMAX2019年6月号扉絵

主人公です。天真爛漫で喜怒哀楽が激しくて名前の通りの温かい笑顔が愛らしくなにも考えていないようでいて実は自分自身に関することやチノのことなど様々な事柄に関して思考を巡らせている妹属性と姉属性を併せ持つ少女です。非常に高いコミュニケーション能力の持ち主であり、会って3秒で友達がモットーだそうです。誰かに喜んでもらうことこそを自分にとっての何よりの喜びととらえており、人を楽しませるためには努力を惜しみません。結果としてラテアートやらマジックやらの技術を身に着けどんどん多才になっていきます。あと女たらしです。

2.チノ

まんがタイムきららMAX2019年7月号扉絵

喫茶店ラビットハウスのマスターの娘であり実質もう一人の主人公です。クールでおとなしい性格なのですが最近は笑顔も増え穏やかな性格になってきています。全部ココアさんの変な影響のせいですね。基本的にしっかりもので通っていますが意外とうっかりしているところがあります、というか話が進むにつれてそういうところが浮き彫りになってきた気がします。頼れる相手が増え自分一人で色々と抱え込む必要がなくなったからかもしれませんね。

3.リゼ

まんがタイムきららMAX2020年6月号扉絵

ラビットハウスのもう一人の従業員です。軍人の娘として男勝りでさばさばしてたりミリオタな部分があったりと全体的にかっこいい雰囲気ですが、心の底ではかわいいもの好きであり色々と乙女な部分があるところが"萌え"です。ほめられるとすぐ喜んでニコニコしてしまうところも"萌え"です。やっぱり"萌え"ってギャップに対して一番感じる瞬間が多い気がするんですがどうなんですかね。物語が進むにつれてチノ同様に雰囲気が柔らかく親しみやすくなっていきます。あと女たらしです。

4.千夜

まんがタイムきららMAX2019年9月号扉絵

甘味処甘兎庵の看板娘です。おっとりとした大和撫子然とした性格ですが、やたらボケたがりであったり幼馴染であるシャロをからかいがちだったり中二じみた分かりづらく面白いメニュー名をつけたりしがちな愉快な娘です。なんだかんだありつつも最後にはいろいろと横から持っていくような強かな部分もあります。一方で三半規管や体力、メンタルに関しては貧弱な部分がありそこもかわいいです。

5.シャロ

まんがタイムきららMAX2019年5月号扉絵

喫茶店フルールドラパンのバイトです。気品あるお嬢様のような見た目ですが実際は全然庶民です。お嬢様高校の特待生として入学するほど優秀な学力の持ち主であり、生計を立てるためにバイトを掛け持ちしながら日々多忙な生活を送っている努力家です。基本的にまじめな性格ですがカフェインで酔う体質の持ち主で酔うとココアみたいにはっちゃけます。幼馴染である千夜には振り回されからかわれがちなのですが、まあからかうと面白い反応を返してくれるのでしょうがないですね。かわいそうな目にあっているのがかわいいキャラです。

キャラ紹介はこんなところです。まあとりあえず全員かわいいってことですね。マヤやメグ、その他のキャラクターについても書こうかと思ったんですけど誰をどこまで書けばいいか分からなくなっちゃったのでこの場は5人だけにしときます。

原作の方のストーリーに関してはアニメで公開された話はもちろんアニメ化範囲外であるチマメ隊の中学校卒業、卒業旅行、そして高校進学後の話を見ることができます。基本的には日常の中の些細な出来事や感情の機微に関する話が展開され、話が進んでくるとキャラクターの成長や環境の変化などの点にも着目し今までの話の積み重ねが大きく効いてくる話も増えてきます。アニメ化範囲の話でいうなら2年目の文化祭の話である5巻12話、アニメで言えば3期4羽のあったかもしれない日常などが私のお気に入りの話です。

この扉絵のココリゼすごい好き

ストーリーとしてはココア達の学校の文化祭に来たチノやリゼ達が祭りを楽しむ中なんやかんやでココア、リゼ、千夜、シャロの4人が同じ制服を着てまわることとなり、文化祭後4人で祭を楽しんでいた様子が写された写真を見た各々がもし同じ学校だったらこんな感じで日々を過ごしていたのだろうか、と物思いにふける話となっています。

ごちうさでは度々学年や学校、バイト先などを超えた絆に関する話題が出てくるのですが、この話はまさにそのテーマをよく表していると言えると思います。学校と学年の違う4人が同じ制服を着て笑い合っている自分たちの写真を見て想像するもしもの話。もちろんそれはあったかもしれない話でありこの世界の彼女達には起こらなかった話です。ですが様々なものが違うのにも関わらず同じ学校で過ごしているような仲の良さで行動していることは、年齢や過ごしている場所の違いは彼女達の絆の障害にはなり得ないということを示し、学校や学年が違ってもなんの問題もなく仲良く笑い合うことができるという大きな友情のあり方を表現しているのではないでしょうか。もしもの世界で結ばれる絆とそれに勝るとも劣らぬここにある絆。どんな世界でも友達だなんてちょっと仲が良すぎますね。あとこの話でごちうさにおけるパラレルワールドの存在がほのめされることによってそれがクロラビとかのエイプリルフールの企画に影響してくるのもすごいコンテンツとしての面白さを感じるんですよね。まあエイプリルフールの話はまた後で書きますのでその時に。

そんなこんなで大きな友情の存在を示した2年目の文化祭。原作最新12巻ではそれとはまた違った味わいの3年目の文化祭が展開されているので、気になった方はぜひ一度原作を読んでみてください。8巻からはアニメには登場していないフユ、ナツメ、エルというキャラが追加で登場するので、そちらの方にもご注目ください。

左からエル、フユ、ナツメ

どのキャラもかわいくて最高ですが、私は3人の中だとなんだかんだフユが一番好きだと思います。儚げでおとなしそうな見た目ですが基本的にチノ大好きなおもしれー女の子です。

次にアニメについてですが、やはりどの作品でもいえることですが声や動きが付くことは大きな魅力だと思います。ココアなんかは身振り手振りが激しいところがあるのでアニメになるとそういった魅力が存分に発揮されていると思います。いやアニメのココアさんの明らかに大げさなわちゃわちゃした動きってマジでかわいくて辛いんですよね。また、原作の再構成等も大きな魅力だと思います。ごちうさのアニメは原作の話を組み合わせて1羽を構成しているのですが、話の組み合わせや原作からの改変によってよりテーマや描写に説得力が生まれることがあります。原作を読んだ後にアニメを見てその構成を確認することによって自身の解釈の未熟さを痛感するのはごちうさあるあるですね。また、より作品世界に没頭できるようなBGMや美しい背景美術も魅力であるのでそういった点にも注目していきたいところです。

魅力紹介其の二:多様なキャラソン


ごちうさはアイドルコンテンツでもないのに150曲以上のキャラクターソングが存在します。曲の種類も非常に豊富でロック系の曲からアイドルソング、バラードソングアルバムなどなんでもござれでどなたでも多分恐らく好きな曲が見つかることと思います。アニメや原作は見たけどキャラソンまでは触れてないし触れるつもりはないと考えている人もいると思いますが、僭越ながらそれは勿体ないと言わせていただいてもよろしいでしょうか?キャラソンは原作で語られた内容をさらに深堀りして歌われますし、原作もまたキャラソンで語られた内容を取り入れさらに話に深みを出すというシナジー効果を生み出しています。例えば3期9羽のやきもち風味のカモミールというサブタイトルは千夜とシャロが歌っているキャラソンから持ってきたタイトルとなっています。


この話は原作6巻8話と7巻2話を組み合わせた回なのですが、大学入学に合わせて大人っぽくなろうとするリゼの変化を肯定した上でありのままのリゼはもっと好きだとココアが告げる話(7巻2話)と生徒会長候補に選ばれたが変わらず甘兎庵で皆をもてなすことを選んだ千夜の話(6巻8話)を組み合わせ、かつやきもち風味のカモミールという楽曲タイトルをサブタイトルに取り入れたことにより、時がたつにつれ変わるものや変わらないものがありそのどちらも素晴らしいものだが結局自分が最も幸せで輝けるあり方でいるのが一番であるというテーマや、千夜とシャロの一緒にそばにいて同じ思いを共有したいという感情が見事に表現されていました。

とまあそんな感じでキャラソンを聞いておくとより話を楽しめることが多々あるので興味がないという人もぜひ聞いてみてください。そうでなくてもシンプルに曲としていいものがたくさんあるのでぜひ聞いてみてください。せっかくなので音楽の知識が皆無な私が個人的におすすめしたい曲もちょっとだけ紹介しておきます。

Ⅰ.カフェインファイター

作中で青山ブルーマウンテンの書いた小説が元ネタとなっている曲です。金欠で赤字の日々でも強かに生きているシャロの強さや先輩に対する憧れの気持ちを抱いているシャロの乙女な部分など、その他にもシャロの様々な魅力がよく表れているのでこの曲を聴けばよりシャロを理解できるかもしれません。

Ⅱ.パンパカパンのパンのパーティー

非常に陽気でかわいらしくココアらしい曲です。ココア主催のパーティの様子を描写したような歌詞となっており合いの手もキャッチーかつ元気いっぱいで聞いているだけで楽しくなります。個人的にはトップクラスにココアというキャラクターをよく表現している曲だと思っており、変なポジティブさや思い付きですぐ行動するところ、皆を笑顔にすることを自分の仕事でやりたいことだと言い張るところなどココアらしさがよく表れているのでこの曲を聴けばよりココアを理解できるかもしれません。

Ⅲ.天高くおとめこゆる秋

和テイストでかわいらしさとかっこよさを兼ね備えたサウンドで歌詞にも様々な和菓子が登場する千夜らしい曲です。詩的な歌詞である一方で隙あらば秋を言い訳として和菓子を食べさせようとしてくるので、小悪魔というか商魂逞しいというか千夜ってそうだよなというか。まあかわいいので栗羊羹でもなんでも頂かせていただきます良客で申し訳ない。

Ⅳ.流星ガーデン

非常にかっこよくておしゃれな曲です。一日の終わりにグラスで晩酌をしてるような内容の歌詞で、基本的に高校生以下の子供のキャラ達で構成されているごちうさにおける数少ない大人枠ということもありほかの曲と比べても全体的に大人っぽい雰囲気です。思わず一日の終わりに星空の下で聞きながらグラスを傾けたくなります(ワインは苦手ですが…)。

Ⅴ.頼れる私でいられるように

バラードソングアルバムBlend of lettersに入っている曲の一つです。バラードということでゆったりしたサウンドとギターが特徴的であるのですが歌詞が非常に涙腺に来るものとなっています。このBlend of lettesは各キャラクターが別のキャラクターにあてた思いを綴った手紙というコンセプトのもと作成された曲のアルバムであり、原作でもあまり描かれていないようなそれぞれの思いが歌われている本当に最高アルバムとなっています。正直どの曲も大好きなのですがその中でもリゼのこの曲はお気に入りです。他のキャラよりも1つ年上で一足先に大学へと進学し大人へとなっていくリゼの不安と決意について語られており、バラード調のサウンドも相まって聴くと普通に泣きそうになります。というかBlend of lettersはまじでどれもいい曲なのでアニメ見た人、原作読んだ人、少しでも興味がある人、いやなんかもうもう霊長類は全員聴いてください、このアルバムを。

他にも紹介したい曲は150曲くらいあるのですが全部話してると記事の執筆が間に合いそうにないのでこのあたりで私のおすすめ楽曲紹介はやめにしときます。以前にアニメ5周年の企画で音楽プロデューサー藤平さんとライター塚越さんがそれまでにリリースされていた楽曲の紹介を紹介されていたので、私の紹介よりもそちらをご覧いただいた方が有意義だと思います。詳細は以下をご覧ください。


魅力紹介其の三:エイプリルフールがガチ


ごちうさはエイプリルフールにアニメの公式サイトを原作者Koi先生の描き下ろしイラストと共にいつもとは違った特定のコンセプトのものに変える企画を行っています。このサイトが毎年非常に凝った作りのものとなっており、私にとってはこのエイプリルフールの企画に参加するのが1年で1番の楽しみといっても過言ではありません。
今年の企画はCLOCKWORK RABBIT THE 2nd GEARというもので、なんと2019年に行われた企画の続編となっております。

2019年の企画はCLOCKWORK RABBIT(通称クロラビ)と呼ばれ、原作のココアたちが暮らしている木組みの町の世界とは異なる世界、平行世界に存在する近未来の日本に暮らしているココアたちの様子を覗くことができる、といったような趣旨の企画でした。

ちなみに私が初めてリアルタイムで参加したエイプリルフール企画がこれでした。そんなやたら気合が入っているエイプリルフール企画ですが実はこれただ凝っているだけじゃないんです。クロラビを例に挙げると、この企画において公式サイトの各所に存在しているキーワードを集めてパスワードを解くと「私の娘とその友達をよろしくね From Saki Kafu」というチノの母親からのメッセージが表示されるのですが、実はこの香風サキという名前ここで初めて公開されたんです。他にも2022年に行われた企画であるTAKE OUT BLUE BIRDでは原作8巻から登場するナツメとエルに初めて声が付きました。

ナツメの声は種﨑敦美さん、エルの声は上田麗奈さんと今アチアチの声優さんとなっており、私もナツメとエルってこんな声なのかーと部屋で一人ニコニコしていました。ちなみにココアの母親の名前もこの企画で初めて明かされました(保登ちよこっていいます)。先ほど書いた今年のエイプリルフールにおいてもナツメとエル、そしてフユのボイスが新規で公開されており、やっぱりごちうさのエイプリルフールは気合入ってるなーと改めて思いました。ちなみにフユの声は原作の10周年の際に石見舞菜香さんであると発表され、キャラソンとボイスコミックで声を当てていました。このように嘘の企画ですが嘘じゃない新たな情報が公開されるのはごちうさエイプリルフールの面白いところです。また、エイプリルフールの企画は大体原作にも取り入れられているので、企画をやった上で原作を読むとより物語が楽しめると思います。原作9巻のクロラビ世界線を利用した話のココア達の強固な友情の示し方って本当に素晴らしくて…。加えて、エイプリルフールの企画をモチーフにしたキャラソンアルバムSelection of April Fools' Dayが発売されたり、OIOIなどで描き下ろしイラストのグッズの物販が開催されたりしているのも面白いところです。

魅力紹介番外編:カップリングの多様さ

魅力です。大きな魅力です。ですが私はカプ厨ではありません。カプ厨ではありませんがごちうさはカップリングがすごいです。基本的にメインキャラに関しては誰と誰を組み合わせても成立するのではないでしょうか。ココチノや千夜シャロ、リゼマヤや千夜メグなどまあなんでもいける気がしますし、それぞれの絡みによって化学反応的な何かが起きて各キャラの違った魅力が出てくるのでいくらでも楽しめます。X(旧Twitter)の自己紹介でも書きましたが私の一押しは現状はココリゼとなっています。

まんがタイムきららMAX2021年6月号扉絵

誰に対しても姉であろうとするココアですが基本的に妹気質なところはあるため色々と面倒見がよく教師志望でもあるリゼとは相性がよく、リゼも照れやすく調子に乗りやすいところがあるため純粋な好意をぶつけ褒めてくるココアとの相性はやはり最高で、歳は違えどどこか同級生であるかのような仲の良さを見せてくれる関係でもあり、加えて二人でチノの成長を見守っているところなんかはもうおいおい夫婦かよおいおいおいと思わず盛大なスタンディングオベーションで近所迷惑してます。なんというかお互いの可愛さを見事に引き出しあっているような関係だと思います。

一押しはココリゼなのですがせっかくなので個人的に考える他のカップリングの魅力も簡単に書いていきます。めっちゃ私の主観が入っていますのでご注意ください。

CP1.ココ千夜

まんがタイムきららMAX2016年5月号扉絵

いわゆる振り回し隊と呼ばれる大親友コンビですね、単純な相性でいえばごちうさでもトップクラスなのではないでしょうか。他者に喜んでもらうのが好きであったり、少し寂しがりな部分があったり、怒りの表現方法がやたらかわいらしかったりと何かと似ている部分の多い二人であるため相性の良さにはかなりの説得力があります。互いのことを明確に大親友として認識している描写が多々あり一緒にいると本当に楽しそうな様子を常に見せてくれるため、ああこの二人は本当にお互いのことが大好きなんだと伝わってくるのが実に素晴らしいです。また、基本的に二人ともボケ側のキャラでありなにかとやらかすことも多く定期的に茶番劇を上映してくれるため、見ていて飽きないのも面白いところだと思います。ただ二人だけだとブレーキが存在せず外部の人間も巻き込みながらてんやわんやな事態を引き起こしてしまいがちなので振り回される側からしてみれば大変そうですね。振り回され隊(チノリゼシャロ)にはこれからも頑張ってもらいたいものです。

CP2.ココシャロ

まんがタイムきららMAX2017年4月号扉絵

学校もバイト先も違うため関係値がココチノやココリゼ、ココ千夜と比べると薄いように感じられますがなかなか味わい深い関係の二人です。むしろ学年以外すべてが異なるからこそ今の仲の良さにまで至ったことがとても素晴らしいことであると感じられますし、学校や学年バイト先などの垣根を超えた友情をテーマの一つとしているごちうさにおいては作品を象徴するカップリングの一つであるともいえるのかもしれません(それならチノシャロあたりの方が当てはまりそうな気はしますが)。甘えたがりなところがあるココアとなんだかんだ言いつつも受け入れるシャロなので綺麗な関係が成立しますし、嫌々言いつつも心の底では嬉しいとか楽しいとかそんな感情に満たされてたりいなかったりするところがまたシャロのツンデレ具合がよく出ていてよきです。シャロに関しては年上相手では年下らしく年下相手では年上らしく振舞い、通っているお嬢様学校ではお嬢様のペルソナをかぶって行動しているので、幼馴染である千夜を除けば同級生で素の自分のまま対等に話せる関係のココアは貴重で大事な存在なのではないでしょうか。

CP3.ココチノ

まんがタイムきららMAX2023年11月号扉絵

この世界の真理です、真理すぎて逆に一番好きって言いにくいところがあります。なんだかんだ最後はここに行き着くので結論を急ぐなって話なんですよね。関係が進化を続けている主人公のような特性を持ったカップリングなので初期と今とでは雰囲気が違います。姉として振舞いチノを妹としてかわいがるココアとそれをそっけなく流すチノ、それでも関係が深まり徐々に満更でもなくなっていきココアを姉として認めていく過程はごちうさにおいて最も重要なテーマの一つだと思います。そっけなく冷たい態度をとりがちだった頃のチノと物腰柔らかい人たらしな性格となりココアが年下の少女をたらしている姿を見ると嫉妬の炎をメラメラと燃やしている現在のチノとを比較するとココアの影響を大きく受けていることが見て取れ思わず暖かい視線を向けてしまいますね。ココアに見守られココアの姿を見てそのあり方に感化され日々頑張っているチノ。そうして頑張るチノの姿を見てチノに見られながらさらに頑張るココア。姉妹というのは単純に姉が妹の背中を追うというものではなく、お互いの姿を見て高め合うものなのだと思います。互いに影響を及ぼしあい努力を重ねるこの関係もまたココアが姉として、チノが妹として成長していることを表しているのではないでしょうか。親世代からの繋がりを持ち運命に導かれ出会うこととなったココアとチノ。様々な思いを受け継ぎながら姉妹としての進化を続けていくこの2人の行く末を見守っていきたいものです。

以上3組について書かせていただきました。おいなんでココア関連のカップリングの話しかしてないんだよ、千夜シャロは?マヤメグは?教えはどうなってんだ教えは、と思われるかもしれませんがそれもこれも誰と絡んでも面白かっこかわいくて、かつ相手の魅力を大いに引き出すカップリングモンスターのココアさんが悪いのでしょうがないです。決してココアさんが最推しだからとかそんなんじゃないです嘘です。

あとがき!

ここまでごちうさの魅力についていろいろと書いてきましたが、正直伝えたいことの10%も伝えられた気がしません。まあ色々書いてきましたが結局癒されたいからとかの目的で見ていただいても全然楽しめますし、少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。本当にいい作品なのでぜひ一度見てみてください。

あとがき!!

私の経歴の紹介なのにほとんどごちうさの話になってたことに後から気づきました。というか私はなんでこんな長い文章を書いているんでしょうか。それはそれとして、一応大学に入ってからはサークルでオタクたちとわちゃわちゃやらせてもらっています。色々なオタクがいますし、話を聞くことで他のコンテンツに対する興味も湧いたり湧かなかったりするので興味の幅を広げたい人にもおすすめです。私もサークルに入って前よりアニメを見るようになりました。今期は終末トレインに期待と考えているのですが、2話時点でその後にやってる第七王子が意外と面白いなーってなってます。まあ色々と見てみるので今期も楽しみです。


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