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第29回(2020年)放射線治療専門医試験解答・解説

・注意点
問題文は各自JRSのホームページからDLしてください。
解答・解説は記事執筆時点での情報に基づいています。
公式の回答とは異なる場合があります。

1. c
平行移動や回転移動で目標に一致させるのは剛体レジストレーション。非剛体レジストレーションは対象を目標画像に一致するよう変形させる。
参考
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/dir_guideline2018.pdf

2. a
α線、β線、γ線はそれぞれ原子核から直接放出されるヘリウム原子核、電子、電磁波である。
参考
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-2.pdf

3. a
カーマの単位は吸収線量と同じJ/kg。
ちなみに線量当量(Sv)の単位もJ/kg。線量当量とは吸収線量に線質係数を乗じたもの。

4. d
c. サイクロトロンあるいはシンクロトロン。
d. ブラッグピークを深さ方向に拡大するのはリッジフィルタ。腫瘍の形状に合わせたボーラスを通過させることでより深部にあるOARへの線量を低減する(こちらのサイトが画像付きでイメージしやすい)。
e. ブロードビーム法は多数のフィルタを通すので中性子が増える。

5. c d e
a, b. ラジオグラフィックフィルムの特徴。
こちらのサイトを見る限りではdとeは正しそうなのでcが誤り?放射線照射により青色に染色するが吸光度はまた別の話ということだろうか。

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