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株式投資

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投資手法、銘柄分析に関する考察をお届け。 他にも有益な情報があればシェア。
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#株式市場

個別株初心者におすすめの書籍 厳選2冊

これから個々の銘柄分析にチャレンジしよう、と思っている人には、 ・一般的な人々の日常生活に近い範囲での投資 から入るのが一番だと考えている。 極端な例を挙げると、バイオ株や半導体株がその時点でホットだからという理由で買ったとする。その初心者は業界のリスク、ビジネスの仕組みをなんら理解していないだろう。仮に一時大きく利益を出したとしても、次に教訓が活かされる投資ではないので長期的に上手くいくはずがないのは明らかである。 株式投資においては質的、量的側面から銘柄を分析すること

優先株式による見えない希薄化の例

特定の株式の情報を調べる場合、PERなどの指標や企業概要をまとめているWebサイトを見る人が多数派だろう。今回、そうした場所に表示されている情報が投資家にとって正確でないケースがあることを紹介し、財務諸表を読む必要性を強調したい。 ケーススタディ:1771 日本乾溜工業(株)の例 以下はYahoo!ファイナンスに記載されている参考指標である。 ざっと見ればごく標準的なバリュー株であるが、発行済み株式数に注目してほしい。 そしてこちらは四半期報告書(第86期第3四半期(2

【思考実験】人間の知能を超えたAIは株式市場を支配するか?③

例えば以下のような特定の領域で人間を凌駕する投資判断を下すAIが普及した場合、市場にどのような影響が及ぶだろうか? ①人気投票型AISNSや板情報を分析し、人気が過熱している銘柄に投資する。株価に悪影響を与えうる情報が出た場合は瞬時に持ち株を売る。 既に似たようなシステムは存在しているだろうが、チャート分析を専門にしているような短期投資家にはますます勝ち目はなくなるはずだ。 ②バリュー投資型AI財務諸表の数値情報を瞬時に分析し、市場評価に対して企業価値(株価)が低い会社

【思考実験】人間の知能を超えたAIは株式市場を支配するか?②

常に全ての投資家を上回る成績を残せる、完璧な投資判断を下せるAIが生まれることはあるか?答えはNoである。なぜなら株式市場は将棋や囲碁と異なる不完全情報ゲームであり、市場心理との闘いでもあるからである。 市場にある情報は、数値だけでは測れない文字情報に溢れている。また、未だに株価と因果関係が未知な経済的状況にも左右される。そのため、市場参加者の評価する会社価値(株価)にはブレが存在する。 株式投資は人気投票的な側面を持つ。また、空売りや成長株に賭けるなど他者を出し抜くため