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奥信濃への道 第9走:Imperial sanctuary

インペリアルなサンクチュアリー。
全く意味が分からないと思うがランナーにとっては皇居でのランニング文化というものは少しは聞いたことがあるだろう。
皇居=ランナー・ジョガーの聖地
それこそ24時間どの時間に行ってもランナーの一人や二人見かけることが出来る場所なんて日本国内探せど、そんなにある場所ではない。

そんなランナーにとってなじみが深い場所が我が家から4㎞で行けるとは、ランニングに少しでも振れたことがある身としてはうれしい限りだ。
騒々しい永代通りを一路西に向けば茅場町のオフィス街、銀座・日本橋の商業地域、東京駅の交通の要所、大手町で箱根駅伝気分を味わえばそこはもう皇居なのだ。

1周5㎞の周回コースはお約束の左回り、だれが言い出したか左回りが基本である。走り出せば交通インフラに引っかかることなく、整備された歩道が続く。感覚的に千鳥ヶ淵をチマコッピに高低差もソコソコあり、足作りにも良い。

残業で帰りが遅くなったこんな日は、ビールをガッと飲んで布団にダイブしたい気持ちで一杯だ。重い足取りで家につくと玄関に並んだランニングシューズが目に入る。
分かっている、一度走り出してさえしまえば気持ちが良いのも理解している。特にここ2日ほど気温が急に高くなり、キンっと冷えた空気の中を吸い込みながら、熱くなる体感を冷やしながら走るのが好きな私は、冬の訪れを感じるここ最近の気温に名残惜しさを覚えていた。
そんな気持ちからか、この晩はそんなに距離を走る予定ではなかったが、シューズを履き替え飛び出し目的地の皇居まで行ってしまったら、一周したくなるのが性であり、来た道で戻りたくないのもまた性である。半蔵門を頂点にぐるっと回るルートは12㎞で約1時、やっぱりコスパ最高!気温最高、気持ち良い!

ただ、なんというかまぁ、実際に皇居を一周出来ていないので締りの悪いログだ事で。

東京のど真ん中であるこの場所が、ランニング文化の一幕を演じているというのも感慨深いものである。

春のにおいを感じながら今日もラン後のビールを飲む。

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