間も悪い先輩

先日NON STYLEの単独ライブに行きました。
凄く面白くて2時間笑いっぱなしでした。しかし、そのライブが始まる2時間前に事件は起きていました。

私はその日、ライブに合わせて1時間ほど早く退勤しようと考えていました。そして、その日は在宅ワークだったこともあり、16時くらいから流し気味で仕事をしていました。しかし16時20分頃、事件は起きました。

先輩からの通知です。「今電話していい?」

僕は嫌な予感がしました。しかし、16時57分の電車に乗るために16時40分に退勤して準備をして家を出ようと考えていたので、会議が20分以内に終われば済む話だと考えました。また、先輩に「まずいです。電話に出られないです。」と言えるわけもなく、応対することにしました。

内容は、今進めているプロジェクトの今後の予定と、報告書のまとめ方についてでした。
私は今の部署に配属されて日も浅いので、先輩は老婆心から懇切丁寧に報告書のまとめ方について教えてくださいました。懇切丁寧に。そんなに?ってくらい。

残酷にも時間は過ぎていきます。そして16時40分の段階で電車の時間を調べ直しました。しかし、先輩は説明してくれているので、相槌を打つ必要があります。そして、勿論大切な話でもあるのでまとめつつ聞いていることを主張する意味でいつもより強めにタイピングをしました。

その努力の結果、17時11分と17時30分の電車があることが分かりました。そこで、私は1つの決断をしました。

そう、話を聞きながら準備をすることにしたのです。
当然先輩に悟られないように相槌を打ちながら、ディスプレイに繋がっていたhdmi端子を抜き、リビングに移動しました。そしてタイミングを見計らってクローゼットを開けてまたパソコンの前まで戻って相槌を打ち、またタイミングを見計らって服を取り出し…ということを繰り返すことでなんとか着替えることができました。当然その間にも欠かさず適当にタイピングをしていますが、そのときには内容は捨てていましたし、少し寒くなってきていたのですがコーディネートに気を配る余裕もなくペラペラの服を着る羽目になりました…。

そして、時計の針が55分を差していたときに報告書のExcelの説明が一通り終わりました。これで解放されるのではないか。そう思ったのも束の間、先輩が信じられないことを口にしました。「ここの欄見て。ここに添付③てあるよね。添付③ていうのは…」とExcelの別のシートを表示し始めたのです。

終わった…。

僕は思わずそう呟いていました。
無慈悲にも時は流れていきます。そして、17時5分頃でしょうか。「これで一通り話したけど、何か聞きたいことある?」と先輩が言いました。
(頑張れば17時11分の電車に乗れるのではないか?)
そう考えた僕ですが、さすがに特にありませんと言うと今まであまり聞いてなかったんじゃないかと勘づかれると瞬時に考えた僕は「とりあえず進めてみて分からないところはまとめて後日聞きたいと思います。」と言いました。
すると先輩は了解の旨を言いました。

これでやっと解放される。そう思った矢先、先輩は驚きの一言を放ったのです。

「では、よい週末を。」

いや、お前のせいで週末が壊されかけとんねん!
どの口が言ってんねん!!

今年1のツッコミが出たところで今日はお開きにしようと思います。
長々と文章を書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

ではまた。

P.S.
17時11分の電車にはなんとか乗ることができたので、本当によかったです。あとこれは着いてから知ったことなのですが、会場に入る際にメールを打って送信しないといけなかったので、もう一本遅い電車だと間に合わなかったと思います。
やはり僕の決断は英断でした。

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