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【絶対に国試に合格する核医学Part2】1日でマスターするシンチグラフィ



シンチグラフィ

Part1の続きです.


腎動態シンチグラフィ

腎動態シンチグラフィは,RIを注入直後より腎~尿管を経時的に連続撮像する検査法で,使用する核種は99mTc-MAG3と99mTc-DTPAの2種類があります.

いずれもレノグラム(下図の左のグラフ)により,血管相,分泌相,排泄相を描出して,腎機能や上部尿路の閉塞の有無を左右別に表示します.

さらにMAG3では有効腎血漿流量を,DTPAでは糸球体濾過率を知ることができます.

臨床泌尿器科64巻 4号 


腎動態シンチグラフィで国試頻出の特徴をまとめます.


①99m-Tc-DTPA,99m-Tc-MAG3

②尿路狭窄や閉塞を探す負荷検査でラシックス(フロセミド)を使用する

③腎血管性高血圧の負荷検査ではACE阻害剤(カプトリル)を使用する

④投与直後に撮影


語呂合わせはこちらです.


「アシックスを履いてるカップルの人道的なデートではすぐマグカップに乗りたがる」

「アシックス(ラシックス)を履いてるカップル(カプトリル)の人道的(腎動態シンチグラフィ)なデート(DTPA)ではすぐ(投与直後)マグカップ(MAG3)に乗りたがる」



過去問から抜粋した重要事項まとめはこちらです.赤字は過去問で出題されています.

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