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現実の世界に対処できず、妄想の世界に逃げ込む(12モンキーズ)
「12モンキーズ」を観たのでレビューします。
【作品情報】
監督:テリー・ギリアム
出演:ブルース・ウィリス
【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)
【あらすじ】
近未来、地球上に蔓延した未知のウイルスにより人類は滅亡の危機に瀕し、残されたわずかな人々はウイルスの及ばない地下での生活を強いられていた。地下で暮らす囚人コールはその能力を買われ、特赦を条件に1996年にタイムスリップし、ウイルス蔓延の原因を調査するよう命じられる。鍵となるのは12モンキーズという名の謎の組織。コールは12モンキーズへと辿り着き、ウイルス蔓延を食い止めることができるのか?
【感想】
人類滅亡へ繋がるパンデミックを食い止めるため、主人公が過去へタイムスリップを繰り返す物語です。冒頭から色々な伏線が張られており、それらが徐々に明かされていく展開が面白く、最後に全てが明らかとなるラストが見事でした。
悲劇を食い止めるためタイムスリップを繰り返すというテーマなのでバタフライ・エフェクトに近いものはありますが、本作はそもそも主人公が善人ではなく、人類滅亡を本気で食い止めようとしている訳でもないので、現在に至るまで、過去に何があったのか、それを劇中で解明し答え合わせするのがメインの内容でした。
ご都合主義に走らず予定調和にもならない、運命は決して変えられないラストが現実的で、秀逸でした。
【セリフ抜粋】
「現実の世界に対処できず、妄想の世界に逃げ込む」
ライリー博士が自分を拘束したコールにキレるシーンにて。世に潜伏する社会不適合者を強烈にディスったセリフ。
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