朝5時まで寝れなかった。なんかノブの悪口みたいになってしまったが違います。

千鳥の面白さは、その分かり易いキャラクター性-----大悟=「粗野なボケ、酒好き、女好き」と「ノブ=ツッコミ、しっかりして見える、愛妻家」にあるように見えて、実はノブの実家である早川家の男子、つまりノブの父、兄ともに伝わるよくないDNAから来るノブのクズさ(10代の女の子の太腿をロケで撫で回す、大悟は割と引いている。大悟は女好きだがあまり未成年の子には迷惑はかけない)や競馬好きなどが垣間見える点だと思う. また、二人の間にある出身家庭の階級さと出身地の差。

三万三千円のパンティとノブ

比較的裕福な家で育った彼は、質の良いものを見て育ってきていたため、良いパンティを見分けられたのではないか?千鳥テレビの格付けをチェック回で、パンティを見抜くコーナーがあった。一つは九百円くらいのパンティでもう一個は三万三千円。女好きの大悟はたくさんのパンティを見てきているので大悟が正解するのかと思ったがノブが正解した。ちなみにノブはあまりコンパで浮気をするタイプではないのでたくさんの女性のパンティを見てきて経験値が高いとは考えづらい。ここにノブの生来の育ちの良さではないけど、実家が金持ちであるというバックグラウンドが垣間見える。

ノブの父と本家という立ち位置

ノブが生まれた早川家がその地域の早川家の本家らしい。ノブの父は、中途入社した会社で昇進したのち、定年退職し、そのあと地域の議員になっていたらしい。相席食堂SPのロケからもノブの実家が立派であることはわかる。百円しか駄菓子買わないんじゃの際に、カルビ味の煎餅を二口ぐらいで豪快に食べており(大悟「うわ、そうやって食べるん?金持ちの食べ方やん。あれやろ、ビックリマンチョコのおまけ捨てるやつ」とコメントしていた)、小さい頃から経済的に恵まれていたので駄菓子とかも小さい頃からバクバク食っていたのではないか。

どのような階級の人間が芸人を志すのか?

芸人を志す若者は割と富裕層出身が多いんじゃないかとも感じる。なぜなら、101回目のオムツ替え企画の時も、あの若手芸人の出身の家はとても裕福そうな家だったからだ。ジャニーズJr.が比較的富裕層の家庭出身である例も思い出すが、不安定な職業である芸人になろうなんて志す人は、相当実家のバックアップがあるか、本当の漫才バカ(=大悟、月給が九百円だった)。ノブが高校を卒業してシャープの営業マンになれたのも、ノブ自身のトーク力もあるが、父の後ろ盾が影響したのではないかと感じる。

人気俳優との交流

ノブの自宅へのロケが敢行された時、なかなかいいテーブルを持っていたし、ベンツを買ってるのはもちろん、競馬で800万当てたことがあるということだから、早川家そのものが金回りのいい家系なのかもしれない。ノブの衣装とか私服を見ているとなかなかセンスが悪くないし、いい服、いいスーツを着ている。特に自前のアルマーニのスーツは良かったし、佐藤健などの人気俳優などと付き合い、自分のポジションを芸能界の中で上昇させようとする思考はまさに中流以上の家庭で育った人間の社交術ではないか。ちょうど、19世期のイギリスで、今まで高価だった本を読むことは上流階級にしか許されなかったのに、比較的安価になった本が流通し、教養をつけて上流階級に食い込みたい中流層が本を読むのを思い出す。ノブはソファを買う際に、「佐藤健くんがきても恥ずかしくない家に」と言っていた。

もともと上流階級ではない人間にとって、自分のポジションを上げる方法は1. 身分の高い人間と結婚する。
2.身分の高い人間と人付き合いをする。
である。中流階級以下になると、そもそも上昇するための知識や人脈を持たない。

しかし、それならばなぜ大悟は志村けんと付き合い、ノブはあまり志村けんと飲まないのか。お笑いの業界で出世したいなら、お笑いの重鎮とつるむのが正攻法に思える。芸能界全体で見ればトップに君臨するのは若いイケメン・美人女優(上流階級)だから、つまりそういうことなのか。だとすると大悟が広瀬すずに服を貢いだのもわかる。ノブは佐藤健と交流するが、大悟は広瀬すずに服を貢ぐ。(もしかしたら佐藤健は千鳥の両方と接していたかもしれないが、ノブの家に佐藤健がきても大悟の家には行かなそうだと想像するのは私だけか)

ほとんどのヴィクトリア朝の小説は連載後、3 巻で出版されていたため、3巻本とも呼ばれている(左は、ヴィクトリア朝時代の3巻本)。この3巻本は、一般的な労働者階級には高価だったが、それまでの豪華装丁本に比べれば安価で、中産階級の教養をつけた(あるいは、教養をつけたい)人々の趣向に合い、出版業界は攻勢を極めた。そのため、中産階級の興味に合わせた題材・登場人物が小説の中心となっていったことは言うまでもない。資産を増やした中産階級の家には、娯楽作品実用作品を取り混ぜた個人の蔵書が並ぶようになり、居間に並ぶ書庫を持つことが彼らのステータスになっていった。(中妻、2020)

岡山県本土と、北木島の格差

まとめると、ノブは中流かもしくはそれ以上の家庭、大悟は中流以下の家庭で育っており、それぞれの出身階級が本人によく反映されている点が面白い。ノブがいた岡山県本土には駄菓子がそれなりにたくさんあったが、北木島で取り扱われていた駄菓子は少なかった。だから駄菓子ロケで懐かしい懐かしいと言いながらも大悟は店内の半分の駄菓子に見覚えがなかったのである。ノブは「(島に)届いてなかったんか...」と言っている。大悟は一度相席食堂で、ノブの出身地が「ここが本当になんもないところ」をヤジを飛ばしていたが、ノブが北木島をバカにしているのは自分の記憶では見たことがない。二人の間に階級差、岡山はどちらも地方とはいえども出身地の差があるのは明瞭であり、そこをあまり責めないようにしているのかもしれない。これは憶測でしかない。ノブの父親が大悟の実家に招待された際、ノブの父親が上から目線で対応したという。そういった申し訳なさもあるのか?


大悟が志村けんの死にさほどショックを受けていないらしいことはなんとなくわかるが、それでも自分が大悟だったら少しはショックだと思う。大悟はよく志村けんと飲みに行っていたし、志村けんは大吾を可愛がっていた。志村けんは以前から体調が悪かったようだから、もう勘付いていたのか。

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