見出し画像

なぜテスラは買いなのか?

なぜテスラは買いなのか?

今まだ存在しない産業を創る企業だからです。

現在の産業の中でパイを奪いあうっていう話じゃなくて、今はまだ存在すらしないけどこれから大きくなっていく産業で大きなシェアを獲得するかもしれないっていう話です。

まだ存在すらしない産業が今後創られて、それでその産業が大きるなるのって本当にあるんですか?

もしかすると意外とニーズがなくて全然育たない可能性もあるんじゃないんですか?

そう思う人もいるかもしれません。

いいえ、テスラが手掛けるEV車の産業はとてつもなく大きくなることが約束されています。

もちろん、その産業の中でずっとテスラが競争力を保てるかどうかはわかりません。

では、なぜEV車の産業が大きくなることが約束されているのか?

脱炭素が叫ばれていて、クリーンな世の中が求められている。

今はそういう世の中だから、車選びだってガソリン車ではなくEV車が選ばれるようになっていく。

だって、世の中の人たちの意識もクリーンな方向に向いてきてるから。

・・・

それが理由であれば、EV車産業の未来への投資は博打です。

それだけが理由であれば本当にEVシフトが起きるかどうかは、ちょっと怪しいところです。

もちろん、人々の考え方も成長要素にはなっていくと思います。

思いますが、それは微々たるもの。

では、何がEV車産業の成長を後押しするのか?

政府です。

政府がお金を出すのです。

2021年11月現在COP26が開催されています。

COP26は気候変動対策を話し合う国際会議。

地球温暖化対策を話し合う会議です。

アメリカとEUは2030年までに温室効果ガスの排出を2005年と比べて半減することを目標にしています。

この10年で二酸化炭素の量を半分にするのです。

それを実現するために、アメリカでは2030年までに新車の販売台数の50%を電気自動車にする、という大統領令にサインをしているのです。

じゃあ、これからアメリカではどんな変化があるのか?

いくらバイデンさんが「みなさんー、アメリカは温室効果ガスの排出を半減させなければいけません!そのためにEV車に乗ってくださいねー」と言ってもみんな乗らないんです。

そんなので乗るわけがない。

ユーザーにとってそれ相応のメリットがある政策を打ち出していくし、EVメーカーに対しても有利な政策を打ち出していく。

そうじゃないと実現しない。

バイデン政権の目玉政策である3.5兆ドルのインフラ法案(現在1.75兆ドルに規模縮小)の中でもEV車用の充電ステーションの設置も盛り込まれている。

EV車をどんどん売っていくような政策を出していく、EV車をどんどん買ってもらうような政策を出していく。

政府も、人々も、企業も同じ方向に向かって進む力は強い。

この10年で自動車産業は根本的な大きな大きな変動があるということです。

全新車販売の半分がEV車になるということがもう既に決まっている。

すっぽり空いたマーケットをまるっと埋めるが"テスラ“

もちろん、気候変動対策はアメリカだけの問題ではない。EUでもそう、日本でもそう、中国でもそう。そして、その先の未来では途上国もマーケットになり得る。

これまではトヨタが世界の自動車産業をリードしてきた。ホンダがリードしてきた。ドイツも強い。ベンツがある。ポルシェがある。BMWがある。ドイツも自動車業界を牽引してきた。

それらの産業構造がガラッと変わる。

なぜ変わるか?

これまでの自動車の技術の結晶は全て”エンジン”に宿るから。

EV車になればその技術の力点がエンジンから電池へと変わる。

しかし、

日本企業の自動車エンジンを作る技術は世界一。

「EVシフト。はい、そうですか」と言って捨てられるものではない。

エンジン開発に携わるエンジニア。関係する部品メーカーや取引先。

トヨタだけでもそれで何千人も何万人も雇用している。

エンジンを捨てるということは、それらを捨てるということ。

だからこれまで自動車産業をリードしてきた企業はEVシフトを起こせない。

テスラも創業から20年経っていないし、EV車の主要プレイヤーは若い。

しかも

電気に変わることに拠ってネットとの接続も関わってくる。

デバイス革命。

そうなるとアップル、グーグル、メタ、アマゾン、マイクロソフトも他人事ではない。

自動運転の技術も発達している。AI開発も各社がしのぎを削る。

AI×自動車ならば、ライドシェアを手掛けてる企業も注目だ。ウーバー、リフト、DiDi。

EVにの心臓部となる電池の開発もどれだけ投資ができるか注視が必要だ。

大きな大きなEV車市場が一体どんなプレイヤーのどんな構造になるかはまだ決まっていない。

これらを想像して成長する企業に投資をすることは、全然博打ではなくて、立派な趣味としての投資と言えると思うのです。

テスラは今来ています。

1兆ドルを突破したニュースもありました。CEOイーロンマスクがバフェットの3倍になったというニュースもありました。話題が尽きません。

政府の後押し、高い技術、イーロンマスクというカリスマ。

成功するポテンシャルが有り余っているのです。

こんなに大きな市場で、存在感が、期待させてくれる企業は他にはないのです。

ご清聴ありがとうございました。

またお目にかかれるときを楽しみにしています。