第72回 日経賞／第71回 毎日杯のみどころ

中山11Ｒ　日経賞

明日の中山は、午後から雨予報となっているのですが、雨量に関する見込みには各社結構なバラつきがあるので、どこまで馬場が悪化するのかかなり不透明な状況となりました。

そんな状況でもありますので、一定程度は道悪耐性を考慮に入れつつも、極端な決め打ちまではやらないほうがいい。そんな判断となりました。

中心には、①ヒートオンビートを推します。

この馬は、とにかくいい脚を持続できないタイプの馬ですので、何はともあれ最内枠を引いたのは大歓迎でしょう。

加えて、時計のかかる馬場も大きなマイナスにはならないでしょうから、58kgの斤量でこのメンバー構成なら、馬券圏内の期待値はNO.1。そう判断しました。

２番手は、⑤マイネルウィルトス。

この馬の前走は、ハナに行く奇策で自滅した格好となりましたが、もともとここに入れば力上位の存在ではありますし、さすがに今回は控える競馬をさせるのでしょうから、これ以上は評価を下げられないな、と。

３番手は、④サザンナイツ。

この馬は、単騎で行ければとにかくしぶといタイプ。力関係では明らかに見劣りはしますけど、今の特殊馬場で後ろがガン無視を決め込んでくれそうなここは、一か八かの大逃げに活路を見いだせそうな気がして、あえてこの位置に置くこととしました。

４番手は、⑨ボッケリーニ。

この馬もヒートオンビートと同様に立ち回りの巧さで勝負したいタイプですので、この外枠ははっきりマイナス材料でしょう。ただし、地力ははっきり上と言っていい存在ではありますので、最後に詰めを欠いても掲示板の真ん中あたりでは入線しそう。そう考えて最後に拾うこととしました。

その他、クロミナンスは、そもそも適性的にこの条件がどうなのか、と。

シュトルーヴェは、単純な力関係でやや足りないのではないかと見ています。鞍上が小賢しく乗ってきても、馬券圏内に届くところまで行くのかどうか。そんな評価となります。

阪神11Ｒ　毎日杯

こちらは、明日の宝塚市の天気予報から、完全な道悪想定でシミュレーションを組むべきなのでしょう。

ただし、３歳馬の道悪適性を全馬的確に見抜くというのはほぼ不可能ですから、ある程度の決め打ちが必要になってくるのかな、と。

ということで、ここは④メイショウタバルを中心視することにしました。

この馬の前走は、レース前半でロスがありながら京都２歳Ｓで見せ場十分の競馬をしたキープカルムに最後まで抜かせませんでしたので、着差以上の強さだったと認めていいように思います。

フットワークや血統面から、道悪になって時計が掛かるのは悪くなさそうですし。

２番手は、①ノーブルロジャー。

この馬に関しては、「道悪競馬での距離延長がどうか」に尽きるのでしょう。

ただ、不安点こそありつつも、現時点でのＮＨＫマイルＣ最有力候補には違いありませんので、これ以上はさすがに評価を落とせません。

３番手は、⑧スマートワイス。

この馬は、追ってからが手応え以上にしぶといタイプですし、小脚が利くフットワークから道悪にもある程度は対応できそう。

ガチンコ勝負で勝ち負けに持ち込むのはやや厳しいかもしれませんが、好位からしぶとく脚を使って流れ込むような競馬ができるようだと、シンプルに上位争いしてきそうな予感がします。

４番手は、②ルシフェル。

この馬にとってこの条件の内枠は、まさに願ったり叶ったりのイメージですし、この組合せなら力が足りないという馬でもありません。

加えて、ムルザバエフＪはいかにも道悪競馬に強そうなタイプと見えますから、最後のひと枠はこの馬で行きたいな、と。

その他、サトノシュトラーセの取捨は最後まで相当に悩んだのですがね。

ぶっちゃけ、スマートワイスやルシフェルあたりの比較なら、こちらが上に来てもおかしくはないと思っているのですけれど、「阪神の外回り戦で最後に我慢比べとなった時、この馬の勝負弱さが露呈するのではないか」と今回は勝手に決めつけることにしました。