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週末の障害戦回顧(5/18,19)


土曜 新潟1R オープン


ここは、斤量を増量されていた実績馬3頭が、レベルの高いつばぜり合いを繰り広げる好レースとなりました。


勝ったサペラヴィは、序盤は無理せずインのポケットに控え、2週目の向正面でタイミングよくハナを奪い切っての快勝となりました。

パドックの感じから、デキが充実していたことが一義的な勝因ではあるのでしょうけど、江田勇Jが素晴らしいエスコートを見せたことも、少なからずこの馬の勝利に寄与したのではないでしょうか。江田勇Jによる一世一代の好騎乗、実にお見事でした。


2着パトリックは、正面スタンド前で位置を取りに行く時に脚を使わされた中での好走でしたので、この馬はこちらの考えている以上に力をつけているのでしょう。

現状は新潟偏重タイプゆえ、コース替わりに課題を残していますけど、まだまだ障害馬としての伸びしろが残っている感じもありますので、次走以降の走りにも注目しておきたいな、と。


3着ニューツーリズムは、立ち回りがさすがに強気すぎた印象もありましたが、脚を余して負けるよりはよっぽどマシですので、この3着という結果を甘んじて受け入れるほかないと考えています。

期待ほど走れなかったのは事実ですが、それでも馬券圏内はしっかりと確保したのですからね。


7着クラップサンダーは、2着馬に1秒も負けていませんので、悪くない走りはしてくれたように思います。この馬は新潟が特に合うという感じでもありませんでしたから、次走はどこのコースで走ってもノーマークにはできないのではないか、と。

8着ハーツシンフォニーは、新潟巧者らしい走りで最後は差を詰めてきましたが、今回はやや相手が強かったようですね。


土曜 新潟4R 未勝利


ここは、新潟コース不向きの馬が上位人気になっていたこともあり、上位人気馬がこぞって着外に敗れる波乱となりました。


勝ったゴールドルパンは、文字どおり入障2戦目で一変した走りを見せての快勝劇となりました。

結果論から言えば、前走から3秒ちょっと時計を詰めただけで勝ち切れたという見方もできるのですが、その3秒を詰めるイメージがあまり湧いて来なかった中で、鞍上の金子Jだけは勝つイメージを持って乗っていたように見えましたからね。これはもう、恐れ入りましたというほかありません。


2着ソルドラードに関しては、ここまで走ってくれたなら勝ち切れなくとも納得ではあります。

上位人気馬に対しこの馬が優勢という見立ては合っていましたし、この馬自身、前走からしっかりと前進をみせてきましたので、走破時計を含め当研究所的には十分に納得の2着でした。


3着ゼンカイテンは、伴Jが最高のエスコートをみせてくれたわけですが、それでもここまでが精一杯でした。やはりこの馬、新潟コースでは限界値が低いな、と。

5着トーアモルペウスは、新潟のコース形態は合っていたようですけど、反対に平地力のなさが最後の追い比べでモロに出てしまいました。この感じだと、新潟コースがプラスとも言えない雰囲気がありましたので、次走の評価は慎重に行いたいと考えています。

7着ヴァトレニは、見る人が見れば新潟は不向きとひと目でわかる馬ですので、今回は明らかに人気しすぎだったと思います。単騎逃げならもう少し着順は上がったかもしれませんけど、いずれにしても馬券圏内に喰い込むのは難しかったでしょうから。


日曜 新潟4R 未勝利


ここは、外々をスムーズに追走したスピアヘッドが、4角先頭から後続を力でねじ伏せる完勝となりました。新潟コースは想像どおりドンピシャでしたし、今回の関しては10回同じメンバーでレースをやってもほぼ10回勝てるというくらいの圧倒的な勝利だったと思います。

ちなみに鞍上の坂口Jは、これがJRA初勝利となったわけですが、その初勝利を落ち着いた騎乗で自ら手元に引き寄せた見事な騎乗に関し、先々に向け大いなる自信としていいように思います。何はともあれ、坂口J、JRA初勝利おめでとうございました。


2着ウインエタンセルは、新潟コースが合っているのと、全体時計が掛かったことで好走できたと評価すべきでしょう。

3着アースブレイブは、土田Jが素晴らしいエスコートを見せたと思います。今日のところは、どう乗ってもこれ以上の着順を望むべくもなかったでしょうから、3着でもデビュー以来最高の騎乗を見せてくれたと心から賞賛したいですね。馬のほうも、これ以上は望めないくらいの走りはしていると思います。

4着テイエムマジックは、切れる脚がないだけに序盤で位置取りが下がってしまったことが、最後まで響いた印象でした。今回の敗戦で評価を大きく落とす必要はありませんが、何かと注文が多い馬であることに関しては、必ず頭の片隅に入れておきたいところです。

6着ピーターサイトは、こちらも序盤で位置を取れなかったことが致命傷となった印象でした。切れる脚がないだけに、理想は前々で楽に運べる形なのでしょう。

10着ショウナンマリオは、前走から一定の上積みはあったもののまだまだ勝負になりませんでした。ちょっと狙い過ぎだったな、と、正直これは反省ですね。


春の新潟開催は、得意コースなのにあと一歩のところが噛み合わず、消化不良のうちに終わってしまいました。

その中で、スピアヘッドの快勝と坂口JのJRA初勝利を読みきれたことだけは次につながっていきそうですので、気持ちを新たに次なる障害戦へと向かっていけたらなと思っています。

では、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。

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