土曜日の障害戦(12/17)
明日は、阪神で平場のオープン戦が行われます。
では、早速、レースのみどころについて解説していくことにしましょう。
阪神4R オープン
先週のメンバー構成に比べれば、幾分マシになった印象もありますが、とはいえ、阪神適性に疑問を抱かざるをえない馬の出走が複数ありますし、「さて、どうしたものでしょうか?」という感触に大きな違いはないのかもしれません。
さらにここが休み明けのレースになる馬も多く、どの程度の仕上がり状態で出走してくるのか不透明な部分が大きいとも言えますから、先週に引き続き明日のレースも、振れ幅がかなり大きい超難解なレースになったと見ていいでしょう。
勝負を分けるひとつのポイントは、過去の実績を優先するのか、それともコース実績を優先するのか、というところにありそうですが、「体調面の評価を間違えれば即アウト」という側面があることをも考え合わせると、やはり「狙いすまして当て切るのは、相当に難しいレースになったな」という印象ではありますね。
メンバー構成がそんなこんな……な状況ですので、ここは「コース適性に担保があって体調面にも大きな不安がなさそうな馬」ということで、⑪メイショウベンガルを中心視することにします。
この馬は、もともと好位に付けて堅実に走れる馬ではありましたけど、前走はコースが阪神に替わって明らかにレースぶりが良くなりましたし、走破時計の3:20.0もかなり優秀な部類に入ると言っていいでしょう。
だとすれば、この程度の相手関係なら、昇級戦でもなんだかんだ通用してしまいそうですし、ここ最近の森一馬Jの調子の良さも含めて考えれば、人気でもこの馬を推す以外の選択肢はほかになかった。そんな言い方ができるのかもしれません。
2番手には、⑥ルヴァンギラを抜擢してみることにしましょう。
この馬は、飛越が高く安定しているので、明らかに本場の固定障害向き。さらに、自分から動いてレースをつくれるタイプでもないので、馬群の中で脚を溜める競馬を好む金子Jとの相性も悪くないと思うのですよね。
よって、この条件、このジョッキーなら、オープンで通用していい素地はすでに示していますから、休み明け+長距離輸送で体調面がどうかという課題はありますが、人気面を含めて考えれば、思い切ってこの位置に置いてみる価値は十分。そう考えました。
3番手は、⑩ホシルミエール。
こちらは高齢馬の休み明けとなりますし、もともと詰めの甘さを抱えている馬でもあるのですが、阪神コースでも走れる担保があるのは安心材料となりますし、何よりこの相手関係なら、間違いなく実績上位と言える存在ではありますからね。
さらに、「器用に立ち回ってナンボ」というタイプの馬であることを考えると、小坂Jへの乗り替わりはプラスに働く公算が高いですから、外枠のマイナス分も含め種々の条件を総合的に考慮して検討してみたところ、この馬がこの位置にスポッとハマった。そんな評価となります。
最後4番手は、③ロードアクア。
ここは、ほかにも「できればハナを切りたい」という馬が複数いますけど、その気になればこの馬の出脚が一番でしょうから、「逃げ残りがあるとすればこの馬」という評価で、最後のひと枠に拾っておくことにしました。
正直、あんまり強気に推したいタイプの馬ではありませんが、少なくとも新潟よりは阪神のほうが向いていそうですし……。