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今週末の障害戦(2/25,26)


今週末も、小倉で土曜日に2鞍、日曜日に1鞍、計3鞍の障害戦が組まれています。

週末の小倉は、金曜日の朝にまとまった雨が降る予報となっていますし、土・日の気温もあまり上がらないみたいですので、土曜日はまあまあな道悪馬場、日曜日はそこから少し回復するくらいのとどまるのかな、と。

なお、この週末は、じっくりと記事を書ける時間が確保できないため、障害戦に関する投稿は枠順確定前の木曜日出しとなります。どうかご容赦くださいませ。

では、早速、今週末に行われる3つのレースのみどころについて、解説していくことにしましょう。


土曜 小倉4R 未勝利


ここは、飛び抜けて強いという馬こそいないものの、前走で馬券圏内を確保した馬が3頭出走してきたことを考えると、ほぼ標準的なメンバー構成になったと考えて良さそうです。

ただ、特筆するほどの持ち時計がある馬は一頭も見当たりませんので、「かなりの混戦模様になっている」とは言えるのかもしれません。

実際、展開面や馬場適性なども考慮しつつシミュレーションを組んでみようとすると、すぐに手が止まってしまう感じですからねえ~。

いや~、正直、難しいですね、このレースに関しては特に……。


ということで、中心にはタイセイモンストルを推します。

前走のスマッシャー組は、全体の走破時計が遅い凡戦だったわけですが、勝ち馬以外で最も内容の濃いレースをしていたのがこの馬なんですよね。

馬場差がないと仮定して、机上の計算では前走から約3秒くらいは時計を詰めないと勝ち負けに持ち込めないはずなんですけど、レース慣れして飛越がスムーズになる分で2秒、逃げるヒストリアノワールの直後でスムーズに運べそうな分で2秒と考えるならば、ここは十分に勝ち負けのラインまで持ち込んでこられるのではないか、と。


2番手は、アコルドエール

この馬の前走は、上位とは大きく離された7着と一見ひと息の結果だったようにも思われますが、単純に時計の比較だけで言うと、このメンバーに入れば楽に通用してしまいそうな予感がするのですよね。

その前走は、初障害ということもあって伴Jが序盤から安全運転に徹していましたけど、2戦目のここは、五十嵐Jがもっと積極的な競馬をしてきそうですから、ここは少なくない入障2走目の上積みを期待してもいい。そう判断しました。


3番手は、ハイオソラール

この馬は、前走でシゲルキンセイと2着争いを演じ、ガチンコ勝負ならほぼ負けないというくらいのパフォーマンスを示していましたから、休み明けの分を割り引いたとしても、シゲルキンセイにギリギリ先着してくるくらいは走れるのではないか。そう考えています。

馬場悪化に対応できそうなフットワークをしている点も、この馬を推せる材料の一つにはなるのでしょうし……。


4番手は、マイネルグロース

この馬は草野Jの騎乗ですから、過度な信頼はできないわけですけど、時計の掛かる馬場は確実にプラスに出そうですし、逃げるヒストリアノワールをタイセイモンストルが早めにつついていくような形になれば、コースロスの程度も幾分は軽減できそうですからね。

ならば、コース適性の高さを軽視はできませんので、やや不本意ながらも、最後のひと枠はこの馬に使うという判断となりました。


その他、モーニングアヤメ、シゲルキンセイの2頭は、前走くらいの走りだと、ここでは相対的な評価で少しだけ勝ち負けには足りないのではないかと考えました。

ヒストリアノワールは、フットワークの感じから馬場悪化がマイナス材料になりそうですし、タイセイモンストルが早めにプレッシャーをかけてきそうなことも気になる材料ではありますから、今回は少し評価を落としました。

ミリタリータンゴは、ここでは本来力上位なんだと思いますけど、前走の敗因が道悪にあるとすれば、今回も重い馬場に苦しめられそうですし、体調面の問題だったとすれば、それはそれで歓迎すべきことではありませんので、今回は断腸の思いで消すことにしました。


土曜 小倉8R 春麗ジャンプステークス


ここは、「軽い相手と好勝負を見せてきた馬と、近走の成績はひと息でも戦ってきた相手のレベルが違うという馬の戦い」という構図になりました。

そこで、各馬がここで示すであろうパフォーマンスについて、何度も何度も検討を重ねてみたのですが、いや~、能力比較が非常に難しいな、と。

しかもここは、道中の並びやペースを正確に読み切るのが困難な組み合わせになっていますので、ちょっと情けないですけど、最後は「エイヤー!」と決め打ちを敢行する以外に手立てが見つからなかったですね。


ということで、中心にはテーオーソクラテスを推します。

この馬の前2走は、やや相手に恵まれた面はありましたけど、前々走は得意とは言えない阪神コースで勝ち切り、前走は出遅れ気味のスタートを巻き返しての完勝と、ここにきて着実に力をつけていますからね。

加えて、馬場や展開に左右されることがないのは、この馬の明確なストロングポイントであると言えますから、勝ち負けの可能性が最も高く、崩れるリスクも低いという意味で、人気でも逆らわずにこの馬を中心視するのが妥当な判断。最後はそのように考えました。


2番手は、マサハヤドリーム

ピークアウトして久しい今のこの馬に、全盛期のパフォーマンスを望むのはやや酷と言えるわけですが、それでもこのメンバーに入れば、まだまだ上位争いに喰い込んでこられる位置にはいる。そう考えています。

こういう混戦では、鞍上の腕も普段以上に生きてくるでしょうし。


3番手は、レザネフォール

この馬の前走は、明らかに前半のレースぶりが消極的すぎましたから、単なる力負けではないと考えるべきでしょう。

もともとスタミナはある馬なので、距離延長は確実にプラスに作用するはずですので、あとは小牧加Jが前走の反省を生かして積極的なレースをしてくれるかどうか。そこにこの馬の命運がかかっているような気がします。


4番手は、キャプテンペリー

この馬も、マサハヤドリームと同様に「すでにピークアウトした高齢馬」という位置づけにはなりますけど、前走でのテーオーソクラテスとの差を考えると、その差が多少開いたとしても、ギリギリ馬券圏内はあるのかな、と。

鞍上は草野Jですし、あまり前走の再現を期待しすぎるのもどうかとは思いますが、やはりこのメンバー構成なら侮れないと見て、最後のひと枠でこの馬を拾うことにしました。


その他、ジューンベロシティは、前走勝ちがかなり展開に恵まれてのものでしたし、距離延長も単純にマイナス。さらに、展開上スズカフロンティアとの兼ね合いがどうなるかも不透明ですから、これだけマイナス要素のオンパレードとなっているのなら、シンプルに消しでいいのかな、と。

一方のスズカフロンティアも、控える競馬でスムーズに走れそうなイメージがあまり湧いてきませんし、精神面でも前走で派手に転倒した影響が懸念されますので、ここなら力的に通用することを承知の上で、今回は少し評価を落とした格好となります。

スマッシャーは、将来的に重賞を勝てるくらいの素質を秘めていると思うのですが、飛越面でまだまだ課題が残っていることを考えると、過剰人気になりそうなここは、一度、様子を見てみてもいいのかな、と。仮にこの馬に走られたところで、配当を見て特に後悔することもないでしょうし。

イベリア、ゲインスプレマシー、マイネルオフィール、マイネルダンクあたりにも、馬券圏内という意味ではワンチャンスくらいありそうですけど、さすがにここまでは拾い切れません。

ウインガヴァナーは、熊沢Jの障害復帰戦。まずは無事に完走してくれることを祈りたいですね。


日曜 小倉4R 未勝利


ここは、持ち時計が相対的に上位のイロゴトシ組の各馬に、他路線組がどこまで肉薄できるのか。そんなレースとなりそうです。

基本、上位は混戦模様と見ますが、展開面は比較的読みやすいレースですから、「力の比較を間違わなければ、自然と的中に近づくレース」であるとは言えるのかもしれません。


中心には、ブリヨンカズマを推します。

この馬の前走は、初障害であまり人気もありませんでしたが、レース内容には大いにみどころがあったのですよね。

結果的にも、ダンツキタイとはクビ差、ビクトリーシューズには先着と、すでのこのクラスを勝ち上がった2頭と互角かそれ以上の戦いを演じたわけですから、一回使ったここは上位争い必至。

問題は小倉替わりがあまりプラスになるとは思えない点ですが、日曜日も一気に馬場が乾くことはなさそうですので、少し時計の掛かる馬場なら小倉でも十分にやれるのではないだろうか。最後は判断しました。


2番手は、レディステディゴー

この馬の前走は、相手が悪く3着までが精一杯でしたけど、レース慣れした分、自分の力はしっかりと出し切れましたからね。

入障3戦目となるここは、安定した走りで勝ち負けに持ち込んでくるはず。シンプルにそう考えています。


3番手は、ドンシャーク

この馬は、相変わらず決め手に欠けるレースを続けていますが、レース内容は一歩一歩着実に前進していますので、今回あたりは、いよいよ馬券圏内突入が視野に入ってきてもいいのかな、と。

対レディステディゴーでは、今回もやや分が悪そうですけど、ブリヨンカズマが力を出し切れないようなことがあれば、連対が少しは視野に入ってくるのかもしれないですね。


4番手は、ティートラップ

この組み合わせなら、少なくともレース中盤あたりまではこの馬がハナを切ってマイペースで運べそうですから、過去2走よりはもう少し粘りを増してくるのではないか、と。

正直、ここまでは期待はずれのレースが続いていますが、今回あたりはそろそろ勝ち負けのラインに絡んできてもよさそうな気はします。もうあと本当にひと押しという感じですからね。


その他、パーディシャーは、ティートラップとほぼ互角くらいの評価ができる馬なんですけど、脚質的に前に行けないこと、草野Jがいつもどおり一定のロスをつくってくるであろうことを考慮して、今回はこちらを消すという判断に至りました。

メイショウコホクとサクラトップランは、ともにまだまだ上積みがあってよさそうな前走のレース内容でしたが、その前走のメンバーレベルと走破時計を考えると、結構な上昇があったとしても、このメンバーに入るとそれでもまだ少し足りないのではないか、と。

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