見出し画像

2022_最後の障害戦(12/28)

明日、阪神で行われる未勝利戦が、2022年最後の障害戦となります。

今年は、最後の最後まで障害リーディング争いがもつれていて、このままいくと石神Jがリーディング獲得、明日のレースで森一馬Jが勝った場合のみ逆転するというギリギリの状況。そんな現況ゆえ、普段の未勝利戦とは背景が大きく異なり、こうした特殊事情が結果に影響を与えることも十分に考えられるというわけですね。

ただでさえ正確にシミュレートするのが難しいメンバー構成となった中、さらに深く頭を悩ませなければいけないこの状況。個人的にも、今年は中山大障害の結果が思わしくなかったところでもあり最後くらいはビシッと決めたかったのですが、率直に言って、そう簡単に行きそうもない苦しい状況に陥ってしまいました。

ただ、難しいレースに正面から挑んで行くことにより、競馬力がドンドン磨かれていくという側面もありますから、決して日和ることなく、最後まで積極的にチャレンジしていけたらいいですね。

では、早速、レースのみどころについて解説していくことにしましょう。

阪神4R 未勝利


このレースのメンバーレベルは、標準よりもやや下。

人気馬は前に行けない脚質の馬揃いで、しかも阪神のみならず固定障害が初めてとなる馬もいるわけですから、それなりの確率で荒れる要件が揃っているような気がします。


加えて、森一馬J騎乗のリーブルミノルがいったいどんなレースをしてくるのか、にもやはり注目が必要でしょう。

テンにスピードがあるタイプの馬ではないので、作戦面はある程度は限定されてくると思いますが、この状況で脚を余して力なく敗れ去るような競馬をするのかといえば、ジョッキーの心理としておそらくそうはならないのではないか、と。


また、前走のレベル比較もかなり微妙で、イベリアが2着したレースが頭一つ抜けている印象はあるものの、エクスパートラン組、リーガルマナー組とも明らかな低レベル戦。

しかもその中での順位付けがかなり流動的……と来ていますから、これはもう、狙いすまして当て切るのはほぼ無理なんじゃないだろうか……。そうも思えてきますね。

仮にそうだとすると、前走の着順だけに引っ張られてなんとかバットに当てようと頑張ってみたところで、おそらくそれでどうにかなるほど簡単なレースではないでしょうから、どうせ空振りするのなら、最後は自らの眼力を信じ、大恥覚悟で思い切ったシミュレーションを組んだほうがよっぽどマシ。そんな気がします。


ということで、中心には①ハイチーズを推します。

この馬の前走は、去勢手術明けで大きく馬体が減っていた中、レース序盤は外々でガツンと行きたがっていて、決してスムーズなレースができていたわけではないのですが、それでもここに使ってきたら確実に人気になるリアムとは、たったのコンマ3秒差。

一度使ってレース慣れが見込める分、ここは前進必至ですし、「飛びが大きく阪神の固定障害も問題なくクリアできそう」という点も考慮すれば、この相手なら好勝負に持ち込めるだけの裏付けは十分に揃っている。そう判断しました。


2番手は、②ワイドレッジャドロ

おそらくですけど、小野寺Jに乗り替わるここは、この馬が積極策に打って出るのではないかと思うのですよね。

前走は、ところどころ飛越で減速するところがあって、レースの流れにうまく乗れていませんでしたけど、一度レースを経験した上でマイペースの逃げ、または番手あたりからスムーズなレースができるようだと、4秒、5秒と時計は一気に詰まると考えます。

このレース、3:24.0くらいで走ったら、たぶん勝ち負けだと思うんですよね。あくまでも、個人的な感覚ですけど……。


3番手は、④リーブルミノル

固定障害がプラスかどうかはともかく、ゆったりと走れる阪神コースのほうが、ローカルの忙しい競馬よりもこの馬は合うとは考えます。2走前の福島戦の走りを再現できれば、ここで力不足ということもないでしょう。

あとは、道中で極端に置かれないことが大事になりますが、そこは森一馬Jの高いモチベーションがなんとかしてくれるはず。ジョッキーも出し切って負けるなら納得感もあるでしょうから、ここは中団やや前あたりから運ぶ積極的な競馬に期待してみます。


最後4番手に、⑤サダムラピュタ

この馬の初戦は、序盤こそリズム良く追走できていましたが、ペースアップしてから飛越のたびに置かれる形となって、完全に圏外へと去る形になってしまいました。

ただこういったタイプの馬は、2戦目で着実に前進してくるものですし、ここは前走よりもラップが分散されるダラーっとした競馬になりそうなイメージもありますから、そうなれば、ギアチェンジが苦手という短所が目立つこともなくなるのではないか。そう考えました。


なお、イベリアは、前2走があまりにコース取りに恵まれた印象が強く、さすがに3回も連続して、この馬の前だけがガラッと開くことはないんじゃないか、と。個人的には、新潟以外で地力勝負に出て勝ち切れる馬だとも思っていませんので、ここは割り切って消すことにします。

ランドフェニックスの前走は、阪神コースが合っていて一気に前進してきた形ですが、時計面はかなり平凡ですし、上昇度という意味ではそれほど期待もできませんから、大きくは崩れないと思いますけど、再度、前走くらいの時計で走ったくらいでは、勝ち負けはちょっと厳しい。そう判断しました。

サポートは任意です。 この記事があなたのお役に立てた時だけでかまいませんので、サポートしてもらえたら励みになります!