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障害戦回顧(7/11,12)


早速、今週の障害戦を振り返っておきたいと思います。


7月11日(土)阪神1R


ここは、昇級戦となった⑤レンジストライクが快勝しましたね。

戦前は、固定障害と初戦の相手関係に少し不安を感じていたのですが、その点は、まったくの杞憂に終わりました。

実際のところ、向正面でインからロスなく進出した石神Jの好判断がなければ、ここまで楽な勝ち方にはならなかったと思いますが、それがなかったとしてもおそらく勝ち切っていたでしょう。

馬体面も非常にしっかりしていますし、さらなる躍進が期待できそうな逸材だと思います。

2着の③スズカマイゲストは、終始、インから⑨ノーザンクリスに張られる厳しい展開になりましたが、それでもゴール前で相手を競り落としての2着は非常に価値があると思います。普通なら、2着どころか着外に追いやられても仕方がないくらいに厳しいマークに遭っていましたから。

③スズカマイゲスト > ⑤レンジストライクという評価は大外れとなりましたが、どこかでリベンジするチャンスがありそうな、そんな予感は十分に感じさせてくれました。

3着の⑨ノーザンクリスは、五十嵐Jが完璧なレースをしましたね。③スズカマイゲスト北沢Jを、終始、完全に手玉に取っていたわけですが、最後は馬の力でねじ伏せられる格好になってしまいました。

それでも、レースセンスの良さは見せてくれたので、今後も大崩れなく走ってきそうな気がしています。

6着の⑦シングルアップは、前半に多少競られたとは言え、あっさりと無抵抗なまま失速してしまいました。

このレースぶりには正直ガッカリさせられましたし、すぐに巻き返しという雰囲気もあまり感じません。


7月11日(土)阪神4R


ここは、西谷Jの完全な独り相撲となってしまいました。相手を⑧ブラックワンダーただ1頭に絞って、相手の機先を制したところまではよかったのですが、前半に無駄に脚を使い、襷の出口で内から⑧ブラックワンダーに来られると、外に逃げる大きなロス。こうして少しずつスタミナをロスしていった結果、最終障害で落馬ですから、策に溺れるとはまさにこういうことを言うのでしょう。

それにしても西谷Jは、勝負圏に絡んでいる時に、よく最終障害で落馬しますね。これだけ何度も繰り返されるということは、もちろん偶然ではありません。10年ほど前なら、「障害戦では西谷Jを買っておけばOK」みたいな時代があったことを思うと、ここ最近の体たらくは非常に残念でなりませんね。

ちなみに、多少スピードを落としてでも最終障害を無事にクリアしていれば、間違いなく⑦テイエムディランが勝っていたでしょう。馬は無事なようなので、次走はもう一度見直しが必要になりそうです。

勝った⑧ブラックワンダーは、襷コースでようやく先頭に立つ競馬で、道中、少なからずスタミナをロスした部分があったと思います。それでも、そのロスを最小限にとどめるところは、さすが石神Jといったところ。ゴール前でパッタリとはきましたが、それでも勝ち切ったのは、そもそも馬の地力が上だったということでしょう。

2着の④スマートアペックスは、入障初戦から大きな変わり身を見せてくれました。まだ飛越にぎこちなさも残りますが、この内容なら次も大崩れすることはなさそうです。

それにしても、先週、今週と中村将Jが絶好調。今後も、この調子で活躍を続けてくれたらいいですね。

3着の⑤シゲルアミメキリンは、これが精いっぱいの結果だと思います。草野Jとしては、そつなく乗ってきた方だと思いますし、さらなる躍進は見込みづらいでしょう。


7月12日(日)福島1R


ここは、残念なことに、滅多に見ない大凡戦となってしまった印象です。勝ち馬はずっと障害戦を使ってきて勝てなかったわけですし、3着馬もずっと4着が指定席だったわけで、この2頭が馬券圏内ということは、他馬が走らなすぎだったということになるのでしょう。

2着の④キタノテイオウとて、上野Jが完璧なレース運びをする中で、道中でロスがあった⑧トキメキジュピターを交わすのがやっとというのは、なんとももの足りない結果だといわざるを得ません。今後は、常に人気になりそうですが、しばらくは詰めの甘さがついて回りそうだということを、頭の片隅に入れておいたほうがよさそうです。

一番人気の⑪ゲインスプレマシーは、いったいどうしたんでしょう。道中も位置取りは悪いなりにロスなく運べていましたし、それで最後伸びないのは、休み明けで状態面に問題があったか、もしくは道悪が応えたかのどちらかでしょう。

こういう負け方は実に嫌なもので、次走で取捨に迷うのですよね。この馬に地力があることは間違いない中で、もし敗因が状態面にあるとしたら次走も危ない人気馬になるということですし、もし敗因が道悪にあるとすれば良馬場なら即巻き返せるということになる。そこの判断が難しくなります。

こういうケースでは、週間競馬ブックに掲載されるであろう石神Jのコメントを、是非、注視したいところです。

8着の①ララエクラテールは、事前の悪い予感が見事に的中した形になりました。

敗因は福島コースとはっきりしていますので、新潟替わりで即巻き返しが可能と考えて良さそうです。この凡走で人気を落とすようなら、次走新潟で積極的に狙ってみたい気もしますね。


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